0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

刻印 -159

正面の大きな扉が開かれると
そこはまるで法廷の様な雰囲気の場所だった



大きな扇状の部屋
壁も机も 全てがダークブラウンで統一されている

扇の部屋の正面・・
法廷で言う 裁判長が座る正面のイスが一番高く広い位置にあり
3段ほど下がった所から多くの傍聴席がある

今、自分達4人が出てきた扉が 扇の要・・・根元部分にあたり一番低く狭い
緩やかな高低差が付けられ、上から見下ろさせる様な構造になっていた 




こちら側を向いた傍聴席はもうすでに多くの人間で埋まっている
20・・・ 30人以上は居るかもしれない

やはり一般人が多いのか、
始まったばかりの審議会という雰囲気に、部屋はまだ落ち着いておらず
4人が入った事で一層 ザワつきが増した



背後でまた、カタカタという小さな電子音がして その扉もロックされる
閉じ込められたか・・・
その小さな音に気が付いたのは
この部屋に居る多くの人の中で たった3人だけだった





正面の一番高い場所に座る男は照明の関係なのか、意図してなのか
その顔をハッキリと見る事は出来なくなっている

気配、雰囲気からいくと、それはオヤジも浅葱も 面識の無い人物らしかった





「時間だ、 始めよう」
その中央の男が口を開いた
その声にも まったく聞き覚えは無い



「私が今回の審議委員長を務める
 こちらは、ご意見を伺おうと特別にお願いした有識者の方々・・
 
 決まりによりこちらの・・ 
 私を含めここに居る全ての人物の名前は明かすことは出来ないが
 そちら4人は名前を・・」



「自分は顔も名前も明かさねぇーのかよ・・・・」

オヤジは気に食わなそうにブツブツ言っていたが 一歩前に出ると
「俺は一応このチームをまとめてる 工藤だ、 階級は少将
 こちら側から 隣が 深月少佐、一ノ瀬中佐、浅葱大佐だ」
それだけを ぶっきらぼうに答えた


目の前の台にマイクとモニターがあったが
声のデカいオヤジに マイクは必要なさそうだった

その迫力のある声で ザワついていた一般人達が一斉に静まり返る




オヤジが答えている間 浅葱は全員の顔を一人ずつ確認していた
中央の男の顔は見えないが、少し下にいる一般人の顔は確認できる

イスは何列にも重なりあっていたが、・・あの男・・ハルの姿は無い



視界がなく それを確認できない匠の為に 浅葱は小声で
「ざっと35人・・・ あの男は居ない」  耳元でそう囁いた 
その声に 匠が安堵したように小さく頷く









ロックされ出入り不可能となったその審議会の全ての動きを
モニター越しに じっと見つめる男が居た

スイートルームの様なビルの上階・・
大きな机の前に座り、顔の前で両手を組み
目の前のモニターを食い入る様に見つめる冷たい目・・・


ハルだった・・・


モニターには1階の入り口から、一般用エレベーターや 様々な各部署の部屋
31階からのエレベーターホール、廊下、控え室・・・・・・
その画面は何分割もされ、建物のありとあらゆる場所をライブで映し出している


そして今、この画面の中央で一番大きく映し出されているのが
この審議会会場に立つ4人の姿だった



ハルは組んだ指を解くと、机のキーボードを数回叩く
画面が切り替わり、4人を正面から映す映像に変わる


そこには漆黒の軍服を凛と着こなした匠の姿があった

「タクミ・・・・・久しぶりだな・・・・・・・もう歩けるか・・・・」

呟きながら ハルがキーボードを操作すると
匠の顔がモニター一杯に映し出され、かと思えば全身が映り・・
思うがままにその視点を変え ズームを変えていく


「やはりタクミはいい・・・・  早くこの手で・・・・・・・」




画面の中で オヤジが台の前に立ち、名前を言い始めると 
その後ろで 浅葱が匠に親しげに顔を寄せ、何かを耳打ちしている・・・
そしてそれに安心した様に頷く匠・・・




ハルが眉をひそめ、キーを一つ押した
「浅葱に話をさせるな、タクミから離せ・・・近づけるな」  




刻印 -160へ続く
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229.   管理人のみ閲覧できます
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2013-09-16 |
233.   
いつもコメントありがとうございます!
いえいえ・・率直な感情のコメントはとても嬉しいです!!
これからもよろしくお願いしますw
2013-09-17 |
コメントありがとうございます。励みになります!











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プロフィール

凛

Author:凛
BLを日々妄想してる厨二腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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