0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

刻印 -96

呼吸が落ち着き、匠が浅葱の手を離したのはもう昼近くだった


そっと匠の手から自分の腕を抜くと
浅葱は匠の頭を撫でた



匠はやっと痛みが治まりかけたのか、極度の疲労からか
目を閉じたままぐったりと動かなかった

持ち上げていた腕を顔の横まで下ろしてやると
少し安心した様にも見える




リビングに戻ると オヤジはソファで、ウトウトと居眠りを始めていた
いつも豪快なオヤジだったが、さすがに根気と集中力の要る作業・・
疲れ果てているらしかった

深月もテーブルにうつ伏せたまま動かない



浅葱も近くのイスに座り息をついた・・

と・・ 自分の手首を見つめる・・
匠が力加減無しに握り締めた為に
そこにはハッキリと手の形で紫のアザができていた





「・・イカン イカン・・・・寝ちまうとこだった・・・・」
浅葱の気配にオヤジが目を覚ます


「大丈夫か? オヤジ・・」

「ああ・・何のこれしき・・・匠の痛みに比べりゃ、屁でもねぇ・・」
そう言ってソファから起き上がった




「匠はどうだ・・?」

「ああ・・やっと少し眠りかけてるようだ・・・」


「そうか・・・・ずっと痛みの中で全力疾走してた様なもんだ
 目が覚めるまでそっとしとこう・・・・

 あれで 痛みと腫れが治まれば、あとはもう大丈夫だろう
 目も徐々に見えるだろうし・・・・
 やっと・・・
 やっと・・・なんとか ここまで来たな・・・・」




安心したようなオヤジとは対照的に 浅葱の表情は何故か冴えない


「ん? どうした? 恭介・・・?」

「オヤジ・・・・」



浅葱が 匠に握られていた自分の左手首をオヤジに見せた

「ああ・・ こりゃぁ、アザになっちまったな
 匠が目一杯 握り締めてたからなぁ・・・
 相当の痛みだ・・・普通の人間ならとっくに正気を失ってる・・
 何かにすがってねぇと、そりゃあキツイぜ・・・」


それを聞きながら 浅葱は黙って右手も差し出した

その右手首には、左手首の ハッキリとした手形と違い
細いアザが うっすらと1本あるだけだった・・



「・・・ん?・・・」

オヤジが浅葱の両手首をとり、見比べる


「こいつは・・・」

「ああ・・・ 匠の手・・・・・・
 握力が・・・まるで違うんだ・・・・・・・・・・」




オヤジはここへ戻ってきた時の 紫になった匠の腕を思い出していた


「左腕・・・・そういやぁ・・・右より かなり傷め付けられてたな・・・」

「匠自身も まだ全身の痛みと 腕が動かない事実だけで
 その事には気が付いてないかもしれないが・・・・」

「肘の神経・・・・ あの点滴か・・・・???
 後に残らなきゃいいが・・・・・
 リハビリの時に気をつけて見てやらんと・・・・」

「ああ・・頼む。オヤジ・・」







「あ・・そうだ・・恭介、今夜仕事が入った。 行けるか?」


そのオヤジの声に 笑うように浅葱が答える
「オヤジ・・  今まで 俺に  ”行け” と命令した事はあっても
 行けるか? なんて聞いた事は一度も無かったぞ、 気味悪いぜ・・」


「あ・・まぁ一応・・・ 何と言うか・・・」


・・・・フンッ・・・

鼻で笑う様な仕草をしながらも 浅葱はオヤジの気遣いが嬉しかった


「余計な心配はするな、オヤジ・・俺は大丈夫だ
 詳細、見せてくれ。 すぐ準備する」




刻印 -97へ続く
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66.   管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013-07-10 |   [ 編集 ]
67.   
コメントありがとうございます!
ヘタれてる私にはホントに嬉しいです
力に変えて頑張ります!
2013-07-10 |   [ 編集 ]
68.   
毎日、拝読しています、
とても面白く続き楽しみです
2013-07-11 |   [ 編集 ]
69.   
ナユタ様
コメントありがとうございます!
素人処女作でなんだかグダグダですが
これからもよろしくお願いします!
2013-07-11 |   [ 編集 ]
コメントありがとうございます。励みになります!














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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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