0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

刻印 -95

時計の針はもう深夜になろうとしていた

トレイの中の針も 数え切れなくなっている


ハァ・・・ハァ・・・

ハァ・・・ハァ・・・




匠の浅く荒い呼吸だけが聞こえていた
匠が握り締め続けた浅葱の手首も すでに紫のアザになっている



「・・・・・ァァッ・・・ンッ・・・・・ンッ・・・・・・・!!」

声を殺し続け 嚙み締めた匠の唇も切れ、血が滲む


深月は 器具を洗浄し、補充し直し
オヤジの額の汗を拭い、水を差し入れた

目の前に戦う匠がいた
自分だけ怖いなどと、もう逃げてはいられなかった・・



浅葱は深月が差し出すその水で指を濡らし
匠の乾いた唇をそっと湿らせてやると
匠は安心したように うっすらと目を開け微笑んだ



そしてまた痛みとの戦いを始める










夜が明けた頃だった
オヤジが 「これで最後だ・・・・」 と呟いた


深月が 顔を上げる
「終わり・・・ですか・・・・・・・」

「ああ・・・・・・これで全部だ・・・・・・」
最後の針を抜き終えると、オヤジは大きな息を吐いた





「匠・・・・・・・・わかるか・・・・・・・・終ったぞ・・・・・・・」






匠はその声に微かに頷いた

「・・・・・・ありがとう・・・・・ござい・・・ます・・・・・・」
そう呟いた



深月もやっと安堵の表情を浮かべる
が、浅葱はじっと匠を見つめたままだった

匠がまだ 浅葱の手首を離そうとはしなかったからだ


針が抜かれ、オヤジの作業が終っても
まだ 匠の体の痛みはすぐには治まらない
激痛が襲い続ける


声を殺す匠の痛みは 手首を握られている浅葱だけがわかっていた



オヤジも疲れ切っていた
イスの背もたれに体を預け、目頭を押さえて天井を仰いでいる



「俺はもうしばらく 匠についている
 深月・・オヤジをリビングへ・・」

「はい・・」

「俺も もう年かもしれねぇな・・・」
そう言いながらオヤジは深月に支えられて席を立つ





「匠・・・・よく頑張ったな・・・・・」 
浅葱が声を掛けるが 匠はわずかに頷くだけだった



・・・ンッ ・・・・ァッッ・・・・・・・・・


焼け付く背中の痛みと匠はまだ戦っていた




刻印 -96へ続く
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64.   管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013-07-10 |   [ 編集 ]
65.   
コメントありがとうございます
最近少々自滅ぎみでして・・
コメントを励みに頑張ります
2013-07-10 |   [ 編集 ]
コメントありがとうございます。励みになります!














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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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