0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

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刻印 -79

深月に引っ張られ、浅葱も出て行ったのを確認してから
オヤジが話し掛けた


「いいぞ、匠・・  もう俺だけだ・・・気にせずに何でも言えばいい
 どこが辛い・・・・?」

「・・・・・・・・・・・」


心配を・・ かけたくない・・・
そう思い 暫く迷っていた匠だったが
今の自分だけではどうする事もできない現実がそこにあった・・ 
諦めた様に話し始める



「・・・目が・・・痛・・・いです・・・・・・・
 目を動かすと・・・・・痛みが・・・ひどくて・・・
 それに・・・体中が・・・・・腕も・・・・うごかなくて・・・
 背中・・・おやっさん・・・・俺の背中は・・・・・・」


「匠・・・一気に話さなくていいぞ・・ ゆっくり・・
 呼吸を整えながらだ・・・また苦しくなるからな・・・」
その声に匠が頷く



深呼吸をする・・
が、折れた肋骨がギリギリと痛み 顔をしかめた


「胸も痛むだろ・・・肋骨が折れてる
 これは自然に治るのを待つしかないが・・ 時間はかかるが大丈夫だ」


「・・は・・・い・・・」


「あと、目も徐々に見える様になる
 この前の洗浄・・・覚えてるか? 
 あれを続ければ大丈夫だ・・  かなり痛むだろうが・・出来るか?」


あの痛みを思い出していた
焼け付く様なあの痛み・・・・・・・それでも・・・
唇を嚙み締めて  「はい・・・」  と答えた




痛みを思い出すとまた苦しくなった

ハァ・・・・ハァ・・・・

呼吸が速くなっていく・・


「まだ話し、続けて大丈夫か? 少し休むか?」

「・・大丈夫・・・です・・」
呼吸を整えながら匠が答える

「ん・・・ 腕が動かないのは、背中の傷のせいだ・・・わかるか?」

「・・・・は・・い・・」

「何かで灼かれたな・・・その後もかなり傷付けられた・・」



その言葉で あの時の衝撃・・・
灼熱だった金属の重さ、熱さ・・、音、匂い、人の気配・・・空気まで
全てが鮮明に蘇ってくる
そして、毎日繰り返された あの老人の作業・・・・


思い出すだけで叫びそうだった
強く目を閉じ、拳を握り耐える・・


「だから腕が動かないんだ
 だが、ちゃんと治療して訓練すれば、
 きっと元に戻る・・  ・・いいな、きっと動くようになる」


匠は黙っていた



「背中の傷は・・・ 後で診せてもらうが・・・・・・・・」


そこでオヤジの言葉が詰まった
言い難そうな・・ 沈黙の時間が続く・・・・

そのオヤジの気配に 匠の方が先に口を開いた


「もう・・・ダメ・・・・なんですね・・・・
 もう・・・・・ずっと・・・・・このまま・・・・・・・・・・」

「・・・ああ。 たぶん、消せないだろう・・・」



オヤジの声の方が辛そうだった




その辛そうなオヤジの声を聞くと 匠の方が何も言えなくなった
必死に呼吸を整えながら
「・・・・・わかり・・ました・・・」  とだけ気丈に答えた




「俺が、もう少し今回の件 気をつけていれば・・・ すまない 匠・・」
オヤジが頭を下げていた


「おやっさん・・・・・俺が一人で・・・・心配かけて・・・
 それに・・みんなにも迷惑を・・・・・」

「迷惑なんて誰も思っちゃ・・・・・・・・」



オヤジはまだ話し続けていたが
その声は、もう匠の耳には届いていなかった






背中の傷が治らないと・・ そう言われた事がショックだった


匠はまだ 自分の背中の傷を見た事が無い

だから ここへ戻って来さえすれば、なんとかなる・・
生きて戻れば・・・・
自分が忘れる事さえ出来れば・・・・また元の生活があると・・
何の根拠も無かったが、漠然と・・・本当に漠然と そう思っていた


そしてそれが 唯一の望みであり、希望だった




が、もう元には戻らない・・

 ”タクミはこれから一生、私のモノ
 この刻印を見る度、痛む度に、私を思い出す・・”


あの男の言葉が頭の中を巡っていた




・・・・一生、消えない・・・・

・・・・一生、あの男のモノ・・・・・

その言葉の意味が 今、現実になろうとしていた







「おやっさん・・・・・少し ・・眠りたい・・・」
匠がポツリと呟いた



「ん? ああ・・わかった、背中の治療は午後からにしような・・・・
 ゆっくり休め・・」

そう言ってオヤジは匠の肩までタオルを掛けると 部屋を出て行った




刻印 -80へ続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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