0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

刻印 -76

匠は夢を見ていた・・

漆黒の闇の中を 裸足で走っていた
体にまとわり付く空気は 泥の様に重くしかも熱い・・
息さえも まともに出来ない

闇の中から突如現れる無数の針が ズブズブと自分の体を貫いていく
胸も、背中も、腕も・・・目も・・・
何百本・・何千本・・・・・


息が切れ、体中が張り裂けそうな痛みに襲われた
足をとられ何度も闇に倒れた




必死で伸ばした手の先に 小さな明りが見える

やっと、ここから出られる・・・





手を伸ばし助けを求める指先に何かが触れた
自分を呼ぶ浅葱の声がしていた




そして その手を、強く引っ張り上げられた

浅葱さん・・・・

来てくれた・・・・

安堵で目を開ける



が、目の前に居たのは・・・あの男だった


クスクスと笑いながら男は匠の手を引くと、
強引に体を抱き寄せ 唇を塞ぐ
息が出来なくなる


どんなに抵抗しても体が動かなかった

あの男に抱きしめられると体中に痛みが走った
男に触れられた体が 次々と切り刻まれ、朽ち、崩れ落ちていく



塞がれた口からも、抱きしめられた体からも血を流し
それでも逃れられない自分がいた







・・・・そしてその体は動かなくなった




眼下に 傷だらけで横たわる自分の体があった

見知らぬ男達が 笑いながら ”それ” に近付く

やがて服を引き剥がし 陵辱し始める・・・
だが ”それ” は抗う事もせず、ただされるがままに体を差し出している


周囲を群集が取り囲み 楽しそうに見ていた



・・・・どうして抵抗しない・・・・・何故・・・
無抵抗の 自分を見ながら 匠は自身に苛立ち、失望していた




もてあそばれた体の奥がズキズキと痛む・・・




振り返ると浅葱とおやっさんがいた
哀れむような悲しい目・・
そして抵抗しない自分への侮蔑の目・・・
そんな目でじっとその光景を見つめている



・・・・見るな・・・やめろ・・・

必死に叫けび 二人の前に両手を広げ立ちはだかるが
全く気が付いてはくれない


見ないでくれ・・・・!

やめろ・・・・・・!

見るな・・・・・・!!





「・・・・やめろっ・・・・・・」

匠は自分の叫び声で目を覚ました


ハァ・・・ハァ・・・

ハァ・・・ハァ・・・



目を覚ますと 活動を始める体はその体温を上げる
背中から汗をかけない匠の体は熱を逃せず、一気に高温になった



熱い・・・・

目を覚ましたはずなのに、周囲はまだ闇だった
だが、体の奥の ・・あの鈍い嫌な痛みだけはハッキリと続いている
まだ夢なのか・・・
それとも現実なのか・・・・

理解できずにただ体が震えた






「匠・・・・・おい、匠・・・・大丈夫か・・・・・?」
浅葱の声がした


浅葱・・・さん・・
たった今 夢の中で見た二人の悲しそうな顔を思い出す・・・


「・・・・ぃや・・・・・っ・・!」
首を振り、逃れようとした






「しっかりしろ・・・匠・・!!」

「・・いや・・・・俺を・・・・みるな・・・・・はなせ・・・・・・!」
足を動かし身をよじる


「いいや! 離さない! ・・・俺は側にいる! 
 ・・・・・・・何があっても・・・ 俺はお前の側にいる・・・!!」

手首を掴まれ、暴れる体を強く抱き締められる
浅葱の胸の鼓動が聞こえた・・





その感覚は、あの地下室の時と同じだった

”何も怖がる事は無い・・・・大丈夫だ・・” 
そう言ってあの部屋から助け出してくれた浅葱を思い出す
暴れる体から力が抜ける・・



「あ・・・浅葱・・・さん・・・・・・・・」

「ああ、俺だ・・・・正気に戻ったか?  匠・・」

匠がわずかに頷く



「・・・・・・水・・・飲ませて・・・・・ほしい・・・・」

「・・・ん・・・ちょっと待ってろ・・」
浅葱がボトルの水を口元へ持って行くと 匠が首を振る

「どうした・・?」

「・・・・・・飲ませて・・・・・・・」
そう呟いた・・

「何を甘えてる・・・・・」
そう言いながらも浅葱は
前と同じ様に、自分の口に水を含むと 匠の唇に合わせる・・

「・・んっ・・・・     ・・ん・・・・・」
匠はゆっくりと浅葱の唇から水を受け取る



やはりあの地下室で飲ませてもらった時と全く同じだった



そうだ・・
あの時から、浅葱さんはもう・・全てを知っていた・・・・




一口飲み終ると匠は目を閉じた

あれほど嫌だった体に触れられる事・・・
唇を塞がれる行為・・・・
それが、浅葱だと 不思議と気持ちが楽になった


大丈夫・・・・浅葱さんがいてくれるなら・・・・大丈夫・・・

自分に言い聞かせるように、匠はまた眠りに落ちていった




刻印 -77へ続く
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34.   管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2013-06-21 |   [ 編集 ]
35.   
いつもコメントありがとうございます
頑張ります!
2013-06-21 |   [ 編集 ]
コメントありがとうございます。励みになります!














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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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