0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 80

指で裂き広げた肩の傷に 男の舌が這い始めていた


初めはゆっくりと大きく・・・・
開いた傷全体の大きさ、深さを確かめる様に動き
何かに得心すると、細めた舌先で傷口の中を弄(まさぐ)った


「・・ッ・・」

シュリが唇を嚙む



ジワジワと滲み出る血と シュリの呻きに
男は嬉しそうに頬を上げ、ガルシアに振り返った


「陛下、この傷はそちらのナイフでしょうか?」


椅子に座ってじっと男を見ていたガルシアの腰元のホルダー
そこから覗く 太いナイフの柄を見ながら男が声を掛ける




「ああ、その通りだ」

ガルシアは腰に手を当て
ホルダーからナイフを引き抜くと 台の上に無造作に置いた



シュリの体を胸から左肩へ、20センチ近く切り裂いたナイフ

ガルシアが常に身に付けているそれは
手に馴染む様、特別に作らせた世界に1つしかない特注品だ

ガルシアの体躯に見合うそれなりの大きさ、重さがあり
護身用と言えども、柄にはダークレッドの宝石が施されている
小さな短剣ともいえる程、刃の切れ味も良く
紛(まご)うことなき逸品といえる





「やはりそうでしたか
 さすが陛下、素晴らしい物をお持ちで」

男は自分の舌だけで感じ取った情報が間違っていなかった事に満足し
何度も頷きながらも、ガルシアのナイフを褒める口上も忘れてはいない




「しかしながら、切れ味の良いナイフは時として拷問には向かぬもの・・・
 切り口が鮮やか・・・ 綺麗であれば、一瞬の痛みは鋭いですが
 傷もすぐに塞がる・・・・・
 長い時間 いたぶるには・・・・ こういった物も・・・・・」



男はシュリを抱いたまま、右手で2つ目の革包みを台に広げた

出てきたのは、薬瓶ではなく、いくつもの金属様の道具だ

大小長短 取り交ぜ、数多くあったが、
男の性格を表す様に、全てが握柄だけが見える状態で
綺麗に一列に並べられ、収納されている 





「それが例の・・・・ お前の自慢の道具か」


「ええ・・・ これはいわゆる・・・ 
 職業上の秘密・・・ と言った所なのですがね
 今日は 素晴らしい玩具を与えて下さったお礼に
 少しご披露致しましょう
 陛下の名品とは比べ物にはなりませんが」


と、謙遜も忘れずに、男はその中から
無造作に2本の金属を抜き出し、ガルシアに差し出した




一本はキリの様に先端の尖った物
一本はメスと見える物


ガルシアはそれらを手に取った



キリは一見、鋭く見えるが それは先端の僅かな部分だけで
直上はザラザラとした研磨機の様な質感を見せる

メスの方は見た目にもハッキリわかる程
先端が欠けた様に不揃いに形成されており、刃も分厚い
よく見るディナーの肉用ナイフを粗くした様な物だ


どちらも鋭い・・・・ とは言い難く、
切る、刺すを目的をするならば、ガルシアの通念の中では
ガラクタと言っていい物だった




「これが、良いのか?」

ガルシアが鼻で嗤う



「ええ、痛みはこちらの方が・・・」

言い終える前にメスを握った男は シュリの開いた傷の中に
その先端を突き立てていた




「・・・ンッッ!!」

一瞬の呻きを上げ、立ったままのシュリがよろめく

男はシュリを逃がさぬ様に抱いた左腕に力を入れると
グイと引き寄せ、その不揃いなメスをズズッ・・・・・ と引き下げた



「・・・ンァっ・・・・・グッ・・・・・・・・・・・・・ッ・・・!!!」


既に開かれ、血を滲ませていた傷口が 更に切り裂かれる
だがその傷口は ”裂く” とは違っていた
体組織は潰れ 削り取られた様に荒れている




「これらの良い所は・・・ このように傷口が不揃いな事・・・
 なかなか塞がらず、いつまでも痛み続けます
 悪点は・・・・ 力加減を間違うと出血が多い事・・・・ですかな」


そう言うと男は違う傷の上・・・
右肩に近い鞭傷の上に、一度目より強くメスを入れた




「・・・・・・・ンッ・・・・・ン゙ッ・・・・・・・・・・・・・・・・!」


呻き、反射的に傷を押さえたシュリは
身体を支える物が何も無い部屋の中央で
倒れまいと必死に堪え(こらえ)ながら、グッと男の顔を睨みつけた

痛みで酷く息が乱れ、激しく胸が上下すると
指の間から鮮血が零れ落ちる

それでもシュリは唇を嚙んでじっと耐え、声を上げはしなかった






「・・・・・・なるほど、これほど強情とは・・・・・」

男は一瞬驚いた様に一度シュリの体を離し
一歩離れた所から そのシュリの姿をジロリと眺めた






「・・・ シュリ様、酒は? お好きで?」

「いや、シュリは神聖なる神の子だからな
 人の世の酒など飲まぬらしい」


男の誰に問うでもない質問に ガルシアが皮肉を込めて答えると


「ほう・・・ そうですか・・・・
 では・・・・これなどは・・・・ 如何でしょうなぁ・・・・・」



男の手が薬瓶の包みを探り
あの薄紅の液体の隣にあった瓶を取り上げた






華燭の城 - 81 に続く
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2017-12-02 |   [ 編集 ]
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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