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18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

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華燭の城 - 197

「オーバスト、続きをしよう」

「はい、シュリ様」

再び机に戻ったオーバストが、次の書類を取り上げる




ガルシア亡き後
シュリは側近達の前で、その私兵集団の解体を宣言した

そして その者達に
出て行くも残るも、身の処し方は自由・・・・ とだけ告げ
自分の体の傷の事は、口止めさえしなかった


罪を暴けば、色々と黒い過去が出るだろう者も居る

オーバストは自らを筆頭に、厳しい処分をと望み
ジルは何の誓約も無しに、
あの傷を知る者達を解き放つのは・・・・ と難色を示した


私兵時代の罪は償わせるべきだという官吏の声もあったが
シュリは全てに首を振り、
あれは命令によるもので、彼ら個人の意思ではない、
それを白日の下に晒す気もないと説得し、咎める事もしなかった



中には自らの罪の意識で城を離れた者も居た
勿論、シュリの体を見た事で離れて行った敬虔(けいけん)な信者も居た
が、そのほとんどが このままシュリに仕えたいと申し出た



オーバストもその一人だ
前王シヴァ・・・・ ラウとの約束を守り
このまま側に置いて欲しいと頭を下げたのだ


ガルシア時代の国務をよく知るオーバストは、
シュリにとっても有能な補佐役であり、
今では文字通りの側近として国政を手伝っている



そんな二人の姿にジルも諦めた様に 鉄格子を背にして向き直り
オーバストの隣の椅子へ腰を掛けた









「そういえばシュリ様、先程 馬番が参りまして・・・」

オーバストが書類から顔を上げ、シュリに話し掛けた



「レヴォルトの様子が2、3日程前からおかしいと申しておりました」

「レヴォルトが?」

「はい、いつにも増して落ち着きなく 餌も全く食べずに困っているので
 一度シュリ様に様子を見て欲しいとの事で・・・・」



そう話すオーバストの言葉に、再びジルが声をあげた



「馬番ですと!?
 馬の心配までシュリ様にさせるのですか!
 側近というからには、そなたが行って・・・・」

今度は オーバストに説教を始めようかというジルを
シュリはクスクスと笑いながら遮った



「いいんだ、ジル
 レヴォルトは私の言う事しか聞かないんだ
 そういえば暫く走らせていないし・・・・ 
 ・・・・・そうだ・・・
 オーバスト、午後の私の予定はどうなっている?
 今日は雨も降っていないし、
 あの湖の畔(ほとり)まで走らせてやりたいのだが」



オーバストが少々お待ちを・・・ と返事をし シュリの予定を調べ始めると
ジルが 「湖の畔とは、城裏の・・・・ 森の奥の滝・・・ ですか?」 と尋ねてきた

あの滝の事を、ジルに話した覚えはない




「そうだが・・・・ どうしてジルがそれを・・・・?」

ジルは やはり、と言わんばかりに1つ大きく頷くと、

「先日より神国の地理学者が
 この国の調査の手伝いに各地を回っておるのですが
 それが、森の湖で怪しい者を見たと報告がありまして・・・」


「怪しい?」

オーバストも 眉を顰め顔を上げた

その表情は一瞬で引き締まり、
元の側近長だった頃の顔付きに戻っている






ガルシアが急逝した後
たった一日で王が二人も変るというこの事態は、人々を大いに驚かせた
しかも第10代王は 亡くなったとされていたガルシアの実子だという

これら一連の出来事が他国に与えた影響は大きく
この機に乗じて・・・ と考えた敵対国も少なくはなかった



しかし、ここでラウの思惑は見事に的中する


その後を継いだのは あの神の子シュリなのだ





相手が神の子の治める国となれば、簡単に手が出せるはずもなく
反対に、その恩恵にでも与ろうというのか・・・
和平を結びたいとの申し出が相次いだ


今まで一触即発の状態で対立していた国々から
まるで掌を返した様に
ガルシアと、その子シヴァへ、丁寧極まりない弔意が届いた時には
さすがのオーバストも苦笑いを隠せなかった


そして国内では、王と皇子の死を悲しみと共に静かに受け止めながらも
混乱もなく、速やかに、粛々とシュリの戴冠の儀は行われた




今 この国はゆっくりと落ち着きを取り戻しつつあった





だが、この世の万人が皆同じ・・・ とならないのが常だ
安逸(あんいつ)を、ただ貪っている訳にはいかない
元側近長たるオーバストの表情に緊張が走る



「シュリ様、あの森の向こう・・・・
 山を越えれば、端は西国との国境に繋がっています
 まさか、また西国が・・・・・
 
 ・・・で、ジル殿
 その怪しいヤツは捕らえたのか?」



「いや、それが・・・・・
 身なりは軍人でもなく・・・ かといって農民でもないそうで・・・・
 余りに怪しいので尋問しようと、声を掛けた途端に
 森の奥へ逃げ込んで居なくなったとか・・・・
 
 ですからシュリ様、
 お出かけになるのは 当分控えた方がよろしいかと・・・
 今はまだ この国も何があるか判りません
 万が一にでもーーー・・・・・」


 


ジルがまだ言い終わらぬうちにシュリは立ち上がり、
部屋を飛び出していた



「シュリ様!」 オーバストも立ち上がる

「えっ・・・ あっ・・・・・ああ??
 ・・・シュ・・・・  シュリ様っ!!?」


いきなりの事に驚き、呆然と扉を見つめるジルの横をすり抜け
シュリの後をオーバストも続く





城の厩舎に駆け込んだシュリの気配に、レヴォルトが大きく嘶(いなな)いた







次回最終回
華燭の城 - 198 に続く
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601.   
初めから、シュリの相手はラウではなく・・が、希望だったのですがね?まあ、ムリって話ですよね、過ぎてみればあっというまでしたね、お疲れ様でした、って、まだ、はやいでした~
2018-03-29 |   [ 編集 ]
602.   
きよ様
コメントありがとうございました
ご期待には沿えず申し訳ありません(笑)

2018-03-30 |   [ 編集 ]
コメントありがとうございます。励みになります!














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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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