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18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

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華燭の城 - 196

トントン・・・

自室の扉をノックする音に
執務机で書類に向かっていたシュリが顔をあげる
オーバストが 向かいの椅子から立ち上がり、扉を開きに向った



「シュリ様!
 神国からの知らせが届きましたぞ」


開けられた扉から満面の笑みで入ってきたジルは
まず、抱える様に持っていた大きなケースを大事そうにテーブルに置き、
シュリの側まで来ると 1通の封筒を嬉しそうに手渡した




その手紙を受け取り、読み終えたシュリの顔にも笑みが広がる



「ジーナはもう心配ないと、医師のお墨付きが出たそうだ
 もう暫くはかかるだろうが
 いずれ神儀を始める体力も付くだろうと書いてある」

「よろしかったですな!シュリ様!!!」


そんな二人を見ながらオーバストも嬉しそうに頷いた






「そうそう!
 こちらも完成致しましたので受け取って参りました」


ジルはテーブルに置いたケースを 両手で持ち上げると
腰を折り、下げた頭より高くそれを持ち上げて
恭しく(うやうやしく) シュリに差し出した


机の上で蓋を開いたシュリが取り出したのは、あの奉剣だった


シュリは窓の方へ向かい、それを鞘からスラリと抜き出す
その刃の輝きを窓からの明かりで一度確かめた後
剣身を指でなぞった

そこには、新しく彫られた王の名が並ぶ



第10代王 シヴァ・アシュリー
第11代王 シュリ・バルド=ランフォード








あれから1か月
この国も神国も大きく変わった


神国は ナギの計らいにより
”神の国は恒久に独立を認め 他国は侵略ならず” という帝国命で
二度と戦火に巻き込まれない完全な中立の独立国となった


元々、帝国と神国は何の係わりもなく、同盟国でもない
その帝国が無関係な国の為に、その様な命令を出すことさえ矛盾していたが
他国からは、一切異論は出なかった
反対に、今まで不可侵が認められていなかった事の方が
驚きの対象となった程だ
 

そして、ラウの身分も回復させ、正式な第10代の王と認めさせたのだ
これはガルシアの没後、僅か数分・・・ 数十分間でも
国を想うあの姿は確かに王であったと証言したナギとシュリの強い意向に
帝国閣下が沿う形で実現した




ラウ・・・・・



あの後、懸命の捜索が行われたが、判った事と言えば
湖の伝説は本当だった・・・ という事だけだった

・・・・ 思い出せば今でも涙が溢れてくる
それを留め様と、シュリは静かに目を閉じた











「さて! この国も生まれ変わりますぞ!
 老体も益々頑張りませんと!」

鎮まり返った空気を一変させようと、
ジルが袖口を捲り上げる仕草をしながら大きく声を上げた


「ジル、余り無理はするな
 この国は寒い
 神国と同じつもりで居たのでは、身体に堪える
 居てくれるのは有難いが・・・・」

留めた涙を見られまいと、クスリと笑いながらシュリが振り返った


「シュリ様! 
 私はもう2度と御側を離れませんと、言ったはずですぞ!
 帝国閣下が この国と神国とを、シュリ様とジーナ様・・ 
 文字通り兄弟国として、国交自由と決めて下さったおかげで
 神国の者も、何の制限もなく 自由に行き来できます!
 
 それによって神国でも、少しでもシュリ様のお力になりたいと
 既に多くの者が声を上げ、この国の調査を手伝っておる状況!
 そんな中、私1人、戻るなど有り得ません!」

ジルは 有無を言わさぬ勢いで一気に話したてた



「本当に、殿下と閣下には
 どれほどの礼を尽くしても足りない程だ
 ジルもありがとう、くれぐれも無理はしない様に」




これほど多種に渡る帝国令を 異例の速さで発布させる事が出来たのは、
後ろで口添えをしてくれたナギの力、あっての事だ

うんうん、と大きく頷きながら、ようやく落ち着いたのか
ジルはふぅと大きく息を吐き、
改めて執務机の上の大量の書類に目を丸くした





この国の新王に就いたシュリは 城の中だけではなく、
国の隅々まで民の暮らしを調べ、細やかに手を尽くすべく、日々奔走していた

一見豊かではあっても、必ず陰で苦しんでいる者がいる
ロジャーの様に親を亡くし、飢えている子がいるかもしれない
かつての自分の様に、
声を上げられず理不尽に嘆いている者が居るかもしれない

その救済の為の書類が、机に山積みになっていた





「シュリ様!
 これを全部処理なさるおつもりですか!
 少しはお休みになってくださいまし!
 シュリ様が王位に就かれてまだ1ヶ月ですぞ?
 最初からその勢いでは疲れてしまいます
 それに・・・・」


ジルはシュリの部屋を見回し
あの窓にはめられた鉄格子に眉を顰めた



「部屋はたくさんあるのに、
 どうして机を運ばせてまで ここで御公務をなさるのですか?
 私はここは・・・・ 好きにはなれません」

「ジル、その件はもう何度も話し合っただろう」

「それは・・・ そうなのですが・・・」




ここは家具の1つ、寝具の1つまでラウが揃えてくれた部屋だ
思い出は全てこの部屋にある
シュリはここを出るつもりはなかった






華燭の城 - 197 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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