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18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

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華燭の城 - 191

「・・・・・・・陛下っ!!!!」
側近達が一斉に叫び、ラウに向かって飛び掛かろうとした



「・・・・動かないでもらいましょうか」

ガルシアを抱きかかえたまま返り血を浴び
朱に染まったラウが口を開く


 
「ガルシアは死んだ
 帝国に背信の罪も問われていたのです
 そんな王に これ以上忠誠を尽くしても、無駄死にするだけですよ」


それに対し声を上げたのはオーバストだった


「側近の・・・・ いや、元側近長だった者として私も命じる
 もうガルシアの意に従う意味はない
 剣を下ろせ
 帝国に抵抗するな」


その声に氷の様だったラウの視線が、ほんの少しだけ緩んだ


「ありがとう、オーバスト
 貴方とは最後まで相和できませんでしたが・・・・ 感謝しています
 そのまま・・・・ これからもシュリを支え、この国を守ってください」






そして、一つ小さく息を吐くと
オーバストに抱えられる様にして立っていたシュリに
いつもと同じ 穏やかな表情を向ける


「シュリ・・・・ 
 今まで騙し続けた事、本当に申し訳なく思っています
 いくら謝っても・・・・
 あなたをそんな風に傷付けたことは・・・・ 許されない・・・・
 だから・・・・」


「・・・・ラウ・・・ 
 ・・・裏で何があったとしても・・・
 この命を、実際に救ってくれたのはお前だ・・・・
 その事実が変ることはない・・・
 ・・・・お前を責める事など・・・・」



両腕を差し出すシュリを拒む様に、ラウは小さく首を振った



「本当に・・・・ あなたは優しすぎる・・・・
 あなたの人生を狂わせたのは、この私なのですよ
 何も無ければ、神国の皇子で居られたあなたを、私は・・・・
 そんなに お優しくては・・・・ この国を託すのが心配になるでしょう?」








「託す・・・・ どうしてだ・・・・
 ラウが・・・・  ガルシアの・・・・
 この王家の血を引くのならば、次の王はお前が・・・・」


「確かにそうだ!
 実の子が生きていたんだ
 ラウム・・・・  いや・・・
 シヴァ・アシュリーを次の王とするのが、正当な後継だ
 父親を粛清したのも、ガルシアが帝国に反逆した故(ゆえ)の事
 帝国皇太子として、この件は私が引き受ける!
 絶対に! 誰にも咎めさせはしない!」


「殿下、有難いお言葉・・・・・」




ラウは既に事切れたガルシアを抱えたまま、頭を下げた




「でも私は、ガルシアを殺ると決めた時から
 表舞台に戻る事など、望んではいない
 それでは身内を殺し王座に就いたガルシアと同じ・・・
 私を実子と認めさせ
 次期王とする事だけが夢だった養父には申し訳ないが
 私は ただ・・・ 死んだ母の恨みを晴らせれば・・・・
 ガルシアを葬る事ができればそれでよかったのです」



「ではなぜ!! なぜシュリ様を巻き込んだ!!!
 殺すなら、お前たちが勝手にやっていればいいではないかっ!!!
 どうして・・・ 
 ・・・・ どうしてシュリ様を・・・・・」



ジルが悔しさに崩れる様に座り込み、暗い石畳を拳で殴り付けながら
必死の叫びを上げた





「ジル殿・・・ と言われましたか・・・
 本当に申し訳ない・・・・」

ラウは、涙を流しながら睨み付けるジルに向かい 深く頭を下げた




「この国の行く末の為・・・・なのか・・・?
 ・・・・陛下が居なくなれば、この国は脆弱・・・
 バラバラになったこの国は、すぐに他国に攻め入れられる・・・・」

シュリを支えたままのオーバストが呟いた



「ええ・・・ その通りです、オーバスト
 身勝手だと思われるでしょうが・・・・」


ラウは顔を上げるとジルを見つめた


「私にも守りたい者が居た
 育った街に暮らす人々、養父・・・ 
 この城の使用人達と、その家族、友人・・・
 そしてこの国の全ての民・・・ 

 私は 復讐は誓ったが、この国を潰したい訳では無い
 広大な土地と多くの国民、優れた産業・・・
 巨大で豊かなこの国は、常に他国から狙われている
 にも関わらず、国の大きさだけに胡坐(あぐら)をかき
 1人では何も決められず、私利私欲に走る官吏達・・・・

 善悪は別として・・・・ ガルシアには確かに統率者としての資質があった
 有無を言わさぬ強さがあった
 ガルシア1人で建っていたこの国の王が居なくなれば
 他国に攻め入れられ、一溜りもない・・・・
 
 この脆さ(もろさ)を知った時、 
 私は、この国の王という存在の必要性に気が付いた」



「それで・・・  シュリを選んだのか・・・・・
 ガルシア亡き後、速やかにこの国をまとめるには、皆が認める王が必要
 それは絶大な信頼と、信用に足る人物でなければならない・・・・・」
 

そう問うナギに ラウは頷いた




「ええ・・・・ 
 シュリならば・・・ 神の子ならば誰も文句は言わない
 神の子が統べる国ならば、私の故郷としてのこの国も 恒久に安泰・・・・
 だから、どんな手を使っても、シュリを連れてくるべきだと・・・・
 そうガルシアに進言した・・・
 ガルシアが神という存在を嫌っていたのはわかっていたし
 ”貴方がその神の上に立つのだ” と、甘い言葉で煽(あお)れば
 ガルシアはすぐに私の思い通り、その気になった・・・・
 だが・・・・ 私の誤算はそこからだった・・・・」






華燭の城 - 192 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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