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18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

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華燭の城 - 188

「ラウ・・・・・?」

驚き見つめるシュリに振り向きもせず
それまで微動だにしなかったラウが 左手に杖を
右手に抜いた剣を握ったまま、真っ直ぐにガルシアの前に歩み寄った



「遅いぞ!ラウム!」

ガルシアがチラリと後ろを振り返り、
崖までもう僅かな距離しかない事を咎める様に怒鳴った


「申し訳ありません
 あのまま、殿下が引き下がってくれれば・・・・ 
 ・・・・・ と思ってしまったものですから」

ラウはそう言うとガルシアの横にスッと並び立った




「・・・・まぁいい
 こうなったからには、最初の手筈(てはず)通りにやるだけの事
 全員、ここで消えてもらえ
 手加減も無しだ、存分にやれ!」


「ええ、そのつもりです」


「ラウ・・・・・・ どういう事だ・・・・・・
 ・・・・何故・・・ お前がガルシアを・・・・」


茫然と問い続けるシュリに視線を合わせると
ラウはいつもと変わらぬ柔らかな微笑みを返した







「ラウ・・・・・・」

「まさか・・・・
 お前は本物のカラス・・・・」

フラフラと立ち上がろうとしたシュリを支えながら
オーバストがポツリと呟く




「カラス・・・?
 それは何だ!どういう事だ!!
 ・・・ラウム・・・!
 お前はシュリの味方では無かったのか!」


叫ぶナギにも ラウは顔色一つ変える事は無かった
ただ静かにガルシアに隷従し立っている 






「陛下には・・・・ 側近と呼ばれる私兵集団が付いている・・・・
 だが、我々はあくまでも表・・・・
 ・・・・ この城には・・・・ 
 裏のカラスが居るという噂を聞いたことがある・・・・
 闇夜に紛れ隠密に行動し、常に陛下を守るカラス・・・・
 決して素顔を晒さない故に、噂でしかなかった悪魔のカラス・・・・
 ・・・ラウムと言う名・・・・ まさか本物だったとは・・・・」



「ラウが・・・・ ガルシアの・・・・・?
 ・・・・・ でもその名は、黒髪の事だと・・・・
 ・・・・・ あれは嘘だったのか・・・・・?
 ラウ・・・・・・!」


信じられないと言う風に小さく首を振りながら
シュリはラウに着せられたコートの端を握り締める

こんなにも温かいのに・・・・
ラウが私に嘘・・・・・・





「・・・・・・・・ 答えろ・・・ ラウっ!」 

「ハッハッハッ!!」

豪快な笑い声を上げたのはガルシアだった



「人間はな・・・ 他人が隠した物ほど、探したがる
 それを見つけ出そうと躍起になる
 だから本気で隠したい物は、敢えてよく見える所にぶら下げておく・・・
 これが真に賢い者のやり方だ
 シュリ、お前は本当に可哀相なヤツよ
 騙されているとも知らずにな・・・・
 ラウムは ワシに片脚を捧げた12の時から闇に染まったのだ
 頭が良く、冷静で、薬にも長(た)け、その上この美しさ
 この頭脳も体も、端から全てワシのモノだ」


そう言うとガルシアはラウの腰に手を回し、グイと抱き寄せた

ラウは嫌がりもせず、反対に自らもガルシアに体を押し付ける様にして
腕を回し、寄り添う様に密着する




「どうだ? ワシに対してこの度胸
 そこらの出来損ないの奴等とは訳が違う」

ラウの妖猥な返しに益々満足したのか、
ガルシアは 腰が引け動けなくなっていた自分の側近達に向かって声を上げた

事の次第が未だ理解できず、抜いた剣をどうすべきか迷っていた側近達は
そのガルシアの言葉に唇を嚙んだ




「・・・ああ、シュリよ・・・・ ついでにもう一ついい事を教えてやろう
 神国を攻め、お前を攫い(さらい)
 跡継ぎにせよと言い出したのも このラウムだ
 戦を放棄した神国ならば、簡単に落とせるとな
 全く、こいつの頭の良さには驚かされる
 おかげでワシはこうしてお前を手に入れ
 次期帝国の王として、皇帝の座まで昇り詰めることが出来るのだからな」


「・・・・ そんな・・・・
 ・・・嘘だ・・・・・!
 いい加減な事を言うな!!!
 ラウは・・・・・ ラウは・・・・・・・・・・・」


「嘘ではないわ!
 だからワシは お前に忠告したはずだぞ
 ”己以外信じるな” とな・・・・・」




高笑いを続けるガルシアの横で、
ラウは何事も無かったかのように ガルシアに添い立っているだけだった

じっとシュリを見つめるその静かな瞳は
同情にも似た悲哀さえ浮かべている




「・・・・・・・そんな・・・・
 ・・・・・・・ラウ・・・・・!
 ・・・・・嘘だと言え・・・・ ラウ!!」

叫び続けるシュリを他所に
ガルシアは勝ち誇った顔で、ラウの腰に回した腕に力を込める




「・・・・で? 次の策は何だ?
 お前の言う通り、わざわざこんな所まで奴等をおびき寄せたのだからな
 策士たるお前の事だ
 何か必勝の罠でもここに仕掛けてあるのだろう?」


「無論です、お任せください」









ーーーーーーーー だが、その言葉とは反対に 
静かに時だけがただ過ぎていく・・・・





昇ったばかりの薄月も雲間に隠れ、闇に包まれ始めた湖の崖上で
ガルシアは焦れ始めていた






華燭の城 - 189に続く
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599.   
待ってました、黒ちゃん、と、思ったら、ラウちゃんだったんですね、このまま、ガルシア側で、と言う訳にはいかないでしょうねェ初めのころの台詞がどういきてくるのか、楽しみです、でも、私は、ラウちゃん・はんた~い! 派、なので。フフフ~
2018-03-20 |   [ 編集 ]
600.   
きよ様
コメントありがとうございます
初めの頃のセリフ・・・
伏線引き過ぎで全部回収したかどうか・・心配しています(笑)
2018-03-21 |   [ 編集 ]
コメントありがとうございます。励みになります!














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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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