0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 187

自分の横を 薄笑いながら通り過ぎたガルシアを
ナギが呼び止めた



「ガルシア、もう一度 聞く
 シュリをあのような姿にしたのは
 最初から帝国の為だった、と言うのだな?」


「ええ、先程言った通りですが」

首だけでチラと振り返ったガルシアが 
何度も同じ事を聞くな・・・・ とでも言いたげな不快な表情を見せる




「・・・・そうか、わかった
 では・・・・ガルシア
 お前を我が帝国に対する背信の罪で収監する」


その声と同時に、墓地の外に居た近衛達が一斉に走り込み
門戸を塞ぐ様に立ちはだかるのを見て
ガルシアの足がピタリと止まった



「・・・・・・・・・何だと?」

体ごとゆっくりと振り返るガルシアの顔は 既に鬼相だった


「何度も言わせるな」

ナギの瞳が真っ直ぐにガルシアを見据える




「どういう事だ、何が背信だ」


「判らないか?
 お前は我が帝国の軍事機密を、敵国である西国に漏らしたのだからな
 捕まって当然だ」


「情報を漏らした・・・・?」


「ああ、お前のやった事が最初から帝国の為だったと言うのなら
 シュリはあの傷を負わされた瞬間から、我が帝国のもの
 お前はその貴重な力・・・・ あの西国の男の言い方で言えば・・・
 ”最強にして最悪の武器” を勝手に使い
 北の小国を落とそうかと・・・・そう言ったそうじゃないか
 この姿のシュリならば容易いと・・・・」



「・・・西国の男の言い方・・・・
 
 ・・・・・・なるほど・・・

 ・・・・・・ワシを・・・ 嵌(は)めたな・・・・?
 最初から、シュリは帝国のものだと、そう言わせる為に・・・・・
 ・・・・・・・だが、シュリはワシの子だ
 それをどうしようが ワシの勝手」



「確かに、人としての扱いならば こちらは何も言えない
 だが、帝国の兵力としてなら・・・・
 これは紛れもなく我が国の最高軍事機密にも成り得る情報と用途を
 勝手に敵国に漏らしたと・・・ そういう事だ
 そもそも、お前のやった事は
 人としての扱いからも大きく外れているがな・・・・」



「何を屁理屈を言う
 そんなものは・・・・」



「屁理屈だろうが何だろうが、理屈のうちだ!!!
 俺はお前を絶対に許さんっ!!!
 お前がシュリに与えたのと同じ・・・・
 ・・・・ いや、それ以上の苦しみを、お前に味あわせてやる!!
 覚悟しておけ!!」





ザッと剣を引き抜く音が墓地に響き、近衛隊が一斉に身構える

目の前に揃った50の近衛の剣を前にして
ガルシアはジリと後退った

ヴィルを先頭にした近衛隊は、
見る見るうちにそんなガルシアとの間合いを詰めていく




ガルシアの側近達も、全員が一応に剣を抜いてはいたが、
数も圧倒的に少ない上に、諸国からの寄せ集めの傭兵集団が
帝国一と謳われる(うたわれる)ナギの近衛隊と
互角に渡り合える可能性は低い

まして、その側近達は皆、何かに迷い、臆している様にも見える・・・
これでは勝てる見込みはゼロに近い




「くそっ・・・・」

ジリジリと ガルシアが崖の近くまで追い詰められた時だった



「もうそこまでだ、諦めろっ・・・!」

近衛隊長 ヴィルの大剣が、ガルシアに向かい閃いた












ーーーーーーー カンッッッ!




「・・ っ・・!!」

金属と金属とが短くぶつかる音・・・・ 
同時に小さく呻きを上げたのは ヴィルだった

握っていた大剣は宙高くに跳ね上げられた後、
冷たい墓地の石畳の上で
カランと甲高い音を残し跳ね返り転がった





そのヴィルの大剣を弾き飛ばしたのは1メートル程の小ぶりの剣

柄頭に青い房が揺れるその剣を握っていた腕は黒いコートに覆われ
細身ながらも長身で、肩から背中へと
長く美しい黒髪が夜風になびいていた・・・・






華燭の城 - 188 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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