0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 186

ガルシアは まだ後ろ手に捕らわれているシュリの側まで歩いてくると
そのシャツに手をかける


「やめっ・・ ・・・ろっっ・・・!!!!」

側近の手から逃れようと暴れ始めたシュリの、その胸元に手を掛け
ガルシアは乱暴に引き裂いた



沈んだ陽を追う様に上ってきた薄い月の下に
剥き出しにされたのは無数の痛々しい傷跡

体中に付けられたその傷の中・・・・
一際 ハッキリと胸に刻まれた 召魔滅神の紋が露わになる

嫌がり呼吸を乱し、激しく上下するシュリの胸の上で 
赤黒い疵(きず)となった悪魔が歪(いびつ)に蠢いていた




「ヒィッ・・・!」

シュリの腕を押さえていた側近達も 
思わずその 異形の魔に恐怖し、突き放す様にして数歩後ずさる
ある者は口元を押さえ、ある者は目を覆い・・・・

ナギとヴィルも その想像以上の痛々しさに目を伏せていた




「・・・・・・!!!」


ジルは驚きで 声にならない悲鳴を上げ
その吸気はそのまま絶叫となり吐き出された





「・・・・・ シュ・・・・  シュリ様っっっーーーーーーー!!
 貴様等!!!!  シュリ様に何をした!!!
 
 シュリ様は神の子ぞ!!!!!
 
 何という恐ろしい事を!!!!

 シュリ様!!!!
 シュリ様っっーーーーーーーーーーー!!!!」





半狂乱と言っていい程の取り乱し様で今にも飛び出し
ガルシアに飛び掛からんとするジルを
ヴィルが後ろから羽交い絞めにする

それでも振り解こうと暴れる非力な老人を
ガルシアは、面白そうに眺めていた



その横で、捕らえられていた腕を突き放され、支えを失ったシュリが
片膝を付く様に崩れ落ちる

咄嗟に手を差し伸べ支えたのは
ガルシアの隣に居たオーバストだった



「どうだ、ジジイ、 これでわかったか?
 シュリは穢れたのだ
 もうお前の言う高貴な体などではない」


「シュリ様っ!!! シュリ様っっ!!!!
 シュリ様っっぁぁぁ・・・!!!」


ヴィルに押さえ込まれたまま、必死に手を伸ばし
シュリの名をただただ叫び続けるジルの声と重なる様に
ガルシアの無情な声が冷たく響いた






「ガル・・・・ シア・・・・・  これ程までとは・・・・・
 お前の言う通りだ・・・・・ これぞ最強・・・・
 
 ・・・・ 1つ・・・・  聞く・・・・ どうしても確かめておきたい・・・・
 ・・・ その力を・・・・・・
 ・・・・ これからは、我が帝国の兵力として・・・・
 使っても良いのだな・・・?」


問い掛けたのはナギだった



「これから・・?
 今更 何を言われる! 端からそのつもり!
 これは全て、帝国の御為にした事ですよ!」




ガルシアにとって、このナギの静かな反応は全くの予想外だった

皇帝閣下を欺いた事、シュリに悪魔の紋を刻んだ事・・・
これを知った時、ナギは間違いなく
怒りに任せて戦を挑みかかって来ると思っていた

が、 実際はどうだ・・・
予想に反して、シュリへの行為も、”構わぬ” と一蹴し、不問に付したかと思えば
その上、帝国の武力として使いたいと言う

仲間よりも、友人よりも、帝国の繁栄を第一とするとは
やはりこれも帝国皇太子として生まれ育った者の性(さが)なのか?


挑んでくれば、予定通り このナギの近衛も西国も
そしてその先にある帝国本体さえも討ち倒し、
自分が皇帝になるつもりだったのだが・・・・ 


まぁ、これはこれで、悪くはない・・・・


兵力としての所有権は帝国にあったとしても
シュリはあくまでも自分の息子なのだ
人間としての所有権は自分にある

その大事な世継ぎの命を、帝国に供与するならば
それ相応の礼をたっぷりと頂き、恩を売り続けるのも良い
帝国兵力の実権を裏で握ったまま、高みの見物・・・・ 
急ぐことは無い



そして今以上に、強大で豊かな一大帝国となった頃、
ゆっくりと時間を掛け、策を練り、丸ごと全てを我が物とする

それは今ここで無理をし、力づくで近衛を破るより遥かに旨い話だった


・・・・勝ったな


ガルシアの顔に完全勝利の笑みが浮かんだ




「では、殿下
 色々と行き違いもあった様だが、これで 今宵の御用はお済みですな
 ここは冷えます
 城内で 我が国と帝国の未来の為に、祝杯などいかがですか」


そう言うと、シュリの側に跪き、胸の傷が見えない様に
コートのボタンを甲斐甲斐しく止めてやっているオーバストに向かって

「・・・・・おい、何をしている
 お前は誰の側近だ?
 ・・・・行くぞ」

ガルシアが冷たい声を落とし、
先頭に立って墓地を出ようと、歩き出した時だった



「待て・・・・」






華燭の城 - 187 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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