0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 183

「シュリ!!」

ラウも思わず叫んでいたが、自分も腕を取られ身動きが出来ず
隣で、今にも痛みに崩れ落ちそうなシュリを
ただ 見つめることしかできなかった




そんな二人を見ながらナギが叫ぶ

「ガルシア!シュリを離せ!卑怯だぞ!
 お前の事は全て調べが付いている!
 もう諦めろ!」


「ほう・・・ 
 いきなり人の城の城門を突破しておいて よくその様な事が言えますな
 いくら帝国皇太子とは言え 余りにも非礼ではありませんか
 こちらとしては、それなりの謝罪を頂きたいところですよ
 それにいったい、何を調べ、何を諦めろと言われているのか、さっぱり」

ガルシアが余裕の笑みで応える




「神国に攻め入り、国王一家と民を人質にして
 シュリを連れ去っておきながら、よくもそんな事を!!
 その後の・・・・ 
 ・・・・・・ シュリへの仕打ちも全て調べはついている!
 大人しく俺の言う通りにしろ!」
 


「殿下・・・ それはオモシロイお話ですな
 しかし、この大国の王に向かってその様な事を言うからには
 何か確たる証拠でもあるのですかな?
 もし、何の証拠も無く、殿下お一人の考えで暴走されているのでしたら
 ワシも黙っておく訳にはいかない
 ・・・・ 帝国全体への信用問題と成り得ますぞ?
 これはもう貴方お一人の問題では済まされない
 御父上の立場を考えた事が御有りで?」



ガルシアは、この程度の挑発でナギが怯むとは思っていない

だが、この近衛軍・・・・ いや、いずれ帝国そのものを討つにしても、
後々困らぬだけの大義が要る
力づくでいきなり門を破られた、
濡れ衣を着せられ冒涜された、という事実、理由付けも
手抜かりなくやっておくことが必要だった







「私が証明する!!」

だがガルシアの思惑に反して声が上がった


近衛隊の後ろから聞こえたその声に シュリはハッと顔を上げる

痛みで霞む視界に入った、初老と言っていい程の年齢の男
それは聞き慣れた声・・・・ 懐かしささえ感じる
幼少の頃から、ずっと傍にあった、ずっと聞いて育ったその声・・・



・・・ジ・・・・ル・・・・・・

「シュリ様ぁッ!」



ナギの近衛に守られる様にして前へと進み出たのは
神国の侍従長ジルだった


ジル・・・!
どうしてこんな所へ・・・・  ・・・・来てはダメだ!
塞がれたままの口で言葉にする事が出来ず、シュリは必死に首を振る



「シュリ様!・・・・・・・・!大丈夫ですか!!!
 お前達・・・・! シュリ様に対してなんという扱いを!! 無礼だぞ!!
 すぐにシュリ様を解放しろ!! 
 神国でお前達がやった事は全て私が証言する!!」


男達に後ろ手にされ
押さえ付けられる様にして捕えられているシュリの姿に
老人とは思えない程の迫力で、ジルが叫んだ




「・・・・・わたしも・・・・証言す  ・・・・するからな・・・・・」

気丈に叫ぶジルを前に、自分もここで出なければ・・・・ とでも思ったのか
あの西国の男も 近衛の垣の中から おずおずと前に歩み出た

その姿にガルシアも 少なからず驚きの表情を見せる



「ほうーー・・・・・
 お前までワシを裏切る度胸があったとは驚きだな
 お前・・・・
 自分が今、やろうとしている事の意味が判っているのか?
 お前は、神を悪魔に貶め(おとしめ)たのだぞ?
 その報い、受ける覚悟があるのだな?」


「な・・・・ 何を・・・・」



男の歩む足が止まった
膝が震えて歩けなくなったのだ



ナギは 自分の隣に立つヴィルへチラと視線を向け、
後ろにいる十数名の近衛達を、墓地から出す様にと促した

ガルシアの後ろは断崖絶壁の湖だ
入り口さえ固めておけば、もう逃げ場はない
そして・・・それ以上に・・・・
シュリの身体の事を、大勢に知られたくはなかった


ヴィルの指示で、近衛達は静かに下がり、
残った帝国側は ナギとヴィル、ジルと男の4人になった



今まで自分を守っていた近衛が下がって行くのを見て
男は一瞬怯えた表情をみせた
だがそこで渾身の力を振り、もう一歩・・・ 前へと踏み出した
もう どちらに付けば得か・・・・ などと考える余裕さえもない
もう引けぬのだ




「さ・・・・最初から私を・・・・
 帝国に売るつもりでハメたのはお前だろう!ガルシア!
 私は、お前に唆され(そそのかされ)、騙され、利用されただけ!
 ・・・殿下には・・・・ もう全てをお話ししたぞ!
 優しい殿下は、御咎めなしと、判って下さった!!」




「馬鹿野郎が!
 ハメたのはその小僧だ!
 お前はその小僧に騙されたんだ!
 まだわからんのか!!!」






華燭の城 - 184 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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