0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 178

「落ち着いて・・・・
 大丈夫・・・・ 今は私の言う通りに」


その力強い腕の中で 
シュリは自らを落ち着かせるように必死に呼吸を整える

何が起こっているのか・・・・ 起ころうとしているのか解らない
ただ、もう後戻り出来ない事だけはハッキリとしている・・・

グッと唇を噛み締め、ラウを見た


「ラウ・・・
 わかった
 お前の・・・・ 言う通りにする」



見上げるシュリにラウが頷いた



「・・・・この館棟の一番奥に 予備の兵舎棟があります
 文字通り、兵士達の仮住まいになる棟です
 とりあえずそこへ来いと・・・・ 陛下のご命令です
 しかし、そこへ行くには棟続きではなく
 一度外に出なければなりません
 外は冷えているようなので、
 先に私の部屋で準備をしてから参ります」



そう言うと ラウは、いつもと同じ優しい微笑みを見せ、シュリを見つめた
腕の中のシュリをもう一度強く抱き締めると
そっと唇を合わせる

シュリもラウの背中に両腕を回し、その唇を受ける

強く回した腕からも、触れた舌先からも
ラウの温かさが流れ込み、荒らんでいた心臓が不思議と大人しくなった


大丈夫だ・・・ 
・・・とでも言う様にシュリが小さく頷くと、ラウは唇を解放し
額と額を合わせる様にして もう一度シュリをじっと見詰める

そして二人は頷き合うと、また前を向いて歩き始めた












自室に入るとラウはシュリをベッドに座らせ
自分は奥の部屋へと入って行ったが
暫くして戻ってきたその姿にシュリは驚いた

上に羽織った黒く長いコートの中・・・・
その腰に剣を携えているのがチラと見えたのだ



「ラウ・・・・どうして剣など・・・
 殿下の軍・・・・ と・・・ 戦う・・・ のか?
 何故だ・・・・?
 いや、もしそうだとしても、お前まで剣を持つ必要はないはずだ!
 どういう事だ・・・? 
 それもガルシアの命令なのか!?
 剣ならば私が・・!」


立ち上がり、自分の腕を掴むシュリを
ラウがなだめる様にベッドへと座らせ、自らも目の前に跪いた




「ご心配なく・・・
 これは単に、外出時の護身用です
 万が一の為にです
 さぁ、シュリもこれを着て・・・・」


ラウはもう1着、腕に持っていたコートをシュリの肩に掛けた


「私のコートですが・・・・ 少し大きいですか?
 先日、雪が降った程ですから、きっと今夜も冷えます」


ラウはシュリの体に自分のコートを合わせると


「大丈夫そうですね・・・
 陛下がお待ちです、急ぎましょう」

問い続けようとするシュリの声を流し、ラウは立ち上がった











初めて足を踏み入れた予備の兵舎棟は
ラウやロジャーの部屋がある使用人棟とは違い
建物内部まで、完全な石造りだった

薄暗い、誰も居ない石畳様の廊下を
手に持ったランプ1つでどんどんと真っ直ぐに歩いていくラウの後ろで
シュリは、周囲を見回した


予備と言われるだけあってなのか、廊下には明り取りの窓さえも無い
両側にずらりと並ぶ扉の間隔のから考えると
各部屋も相当に狭いはずだ

ここで普通の人間が長く生活するには、
お世辞にも適しているとは言えない


一時的に多くの傭兵が必要となる大戦時用か、
もしくは収容所か監禁部屋・・・・
石牢があるぐらいなのだ
その程度の物があってもおかしくはない・・・ 



傭兵・・・・
大戦・・・・・・


ふと頭に浮かんだ言葉にシュリの胸が再び騒ぎだす





「ラウ・・・・ これからどうなる・・・・・
 軍がこの城へ来て・・・ ロジャー達は大丈夫なのか・・・」


「・・・・ いくら敵である西国軍が居るといっても、ナギ殿下とご一緒です
 殿下が どうされるおつもりで来られたかは判りませんが、
 非武装の使用人や官吏達を巻き込むとは考えられません」


確かにラウの言う通りだった
他国が攻めて来たのとは訳が違う

自分やガルシアがどうなるのかは検討もつかなかったが、
ロジャー達に危険が及ぶ事はないはずだ







そして廊下の突き当たり、
両開きになる大きな扉を開けると
ラウはシュリに中に入る様に促した






華燭の城 - 179 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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