0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 177

部屋をノックされる音に二人は目を覚まし、顔を上げた


「ガルシア・・・・・」

シュリが溜息と一緒に小さな声を漏らす


「・・・私が」

ラウはそう言うとベッドを降り、簡単に身なりを整えると扉へ向う
鍵を開け、わずかに開けた隙間からスルリと廊下へと出た


相手はたぶんオーバスト
いつもより時刻は早いが、またあの部屋への呼び出し・・・
そう思いシュリも起き上がった





「陛下がお呼びです」

暫くして戻ってきたラウは、今日も同じセリフを告げる


「・・・・わかった」

このやり取りももう何度繰り返したろう・・・
ラウの後ろについて行くシュリの足取りも重くなる







だがこの日はいつもと違っていた
主塔へ向かう廊下を、ラウが途中で曲がったのだ


「ラウ・・・?どこへ行く?」

だがラウは唇を結んだまま、何も答えない


「ラウ・・・? どうした・・・?」

前を歩くラウの手を掴もうとした時だった



「あれは・・・・」

シュリが足を止めた






長い廊下の右側にズラリと並ぶ窓の向こう・・・・
シュリの居る丘の上から見下ろす棟々の間に、わずかに見える城門辺り
そこに多くの人間が集まっている様だった


時刻は午後・・・
日暮れの早いこの国では
そろそろ城の背に、陽も傾きかけようかという頃だ


いつもならば、左右の門塔には番兵が1人ずつ

これから夕暮れを迎え、雲ばかりの空には星も月も無く、
漆黒の闇夜が訪れようという鎮静の時に
今日は、何故かザワザワと 空気が荒く騒いでいた



それは、まだ ほんのり明るさの残る時刻にも関わらず
煌々と点けられた灯りのせい・・・
それに映し出された多くの人間の影だけが
忙しなく動き回っているのが見えているからかもしれない





「こんな時間に・・・・
 ラウ、あの灯りは? 
 ・・・・あの人だかりは何だ?
 ・・・・いつもと様子が・・・・
 何か変じゃないか・・?
 ・・・・・・ ラウ・・・  何処へ行こうとしているんだ・・・・?」


「とりあえず、私の部屋へ・・・」

「ラウの・・・・?」


矢継ぎ早の質問に それだけを答え
先を急ごうとするラウの後ろで、シュリは立ち止ったまま動かなかった
胸騒ぎの様な嫌な感覚で、胸が苦しくなる



「待て、ダメだ、ラウ・・・・
 私の質問に答えろ
 今、この城で何が起っているんだ」




一瞬、ラウの動きが止まった






「・・・・・あそこに見えているのは・・・・・
 きっと、帝国軍・・・ ナギ殿下の近衛・・・
 その後ろにあるのが、西国の軍旗」


「なっ・・・
 帝国の近衛と、西国の・・・ 軍・・・・?
 ・・・・どういう事だ?
 西国は 殿下の帝国には属していないはず
 いわば、敵だ・・・
 それが一緒になって この城に来るなど・・・・」


「・・・・・シュリ・・・」


溜息様に小さく 1度だけ息を吐き
ラウがシュリへと振り返った



「殿下が・・・・・
 ご自身の軍を動かしてまで、ここに戻って来た理由・・・・
 ・・・・ シュリはその身に覚えがあるのではないですか?」

「・・・・・っ!」

シュリの心臓がドクンと鳴った



「しかも西国も一緒となれば
 あの西国の男と陛下が、シュリに対して行った行為は
 もうナギ殿下の耳に入っていると思っていいでしょう」




ナギに・・・・
この身体の事を・・・ この傷の事を・・・ 
・・・知られてしまった・・・

この身が凌辱され穢されている事も・・・

もう・・・ ナギは知っている・・・・・・





グッと心臓が締め付けられる

頭の中が真っ白になり、呼吸が出来なくなった
意志とは関係なく、勝手に震え始めた体を止めようと、強く腕を回す
だが、力は入らなかった

脚にも力が入らず、膝が折れそうになるのを必死で堪えた





「シュリ、おいで・・・・」

そんな蒼白のシュリを、いきなりラウの腕が抱き寄せた






華燭の城 - 178 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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