0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 171

ナギの身体がピクリと震えた


自分の耳に届いた言葉に恐怖した訳ではない
それが怒りだったのか、後悔だったのか・・・ 
ナギ自身も判っていなかった



「・・・・今・・・・・ なんて言った・・・・」

ただただ、聞き間違いであって欲しいと・・・ 
嘘であって欲しいと・・・
その一心で聞き返していた



だが男の答えは、非情な現実をナギに突き付ける



「わっ・・・ 私はその手伝いをしただけ!
 実際にやったのはヤツだ!
 ガルシアだ!!!
 私は止めた方がいいと、何度も・・・・!」


「貴様・・・・・・!!! 
 ・・・・ シュリに・・・・!!!
 神の子に悪魔の紋を灼き付けたと言うのか!!!!!
 ・・・・・・・・・・ それでどうなった!!! ・・・シュリは!!!」


「それだけ!!
 そこで皇子が倒れて、それでおしまい!!
 ・・・・ヒ・・・・・ヒィィ・・・・・ッッ!!!」




椅子を蹴倒し立ち上がったナギの剣が、男の首元にあった

あと20センチ腕を引けば、男の首は落ちる


口惜しさで唇を噛み締めたナギの顔は蒼白となり
その手は怒りに震える
許さない・・・!
その念だけがナギの全てを支配する





「・・・止めろ!!!ナギ!」

止めたのはヴィルだった
だがナギの剣を握る手は緩まない



「・・・止めろ・・ だと・・・・!?
 ・・・・・・お前も聞いただろ!!!
 ・・・こいつはシュリに・・・・・!!!
 ・・・・・ それなのに・・・ 斬るなと言うのか!!!!」


「今はだめだ!!
 この男には まだ証言してもらわなければならん事がある!」


「クソッ・・・・・・!!」



今この場で この男を斬り捨てられないという事が
余計に悔しかった

怒りが心臓に達し、胸が掻きむしられる様に熱く苦しくなる
剣を押し付けられた男の喉元に 赤い血がプツリと浮かぶ






「・・・・・ ギャぁあああーーー!
 痛いぃぃぃいーーー! 痛いぃーー! やめてくれっーーー!
 助けてくれぇぇ・・・・・!!

 ・・・・ああ・・・っ・・・ あ、、あ、、、・・・・・そ・・・・ そうだ!!
 ま、まだあった・・・・! 
 あの皇子には秘密があるぞ!!!
 それを知りたくはないか!?
 私だけが知ってる秘密だ!!」


「うるさいっ!! 黙れ!!
 ・・・・もう・・・ もう何も聞きたくは無い!!!
 ・・・・・ 黙れないならその首・・・・!!!」


「ダメだ!ナギ!!」




ヴィルが横から強引にナギの剣を奪い取る

手から剣の重さがなくなると、ナギはそれを取り返そうと暴れ
それも叶わぬと判ると 今度は素手で男に掴み掛かろうとした

それをヴィルが後ろから羽交い絞めにする





「落ち着けナギ!!
 ここでこいつを斬り捨てても何もならん!!
 皇子を助けたいなら、殺すんじゃない!!!」


「助けてくれ!!
 ・・・助けてくれぇ・・・・!
 悪かった・・・・ 許してくれ・・・
 私は全部 ガルシアに騙されたんだ・・・・!!!」



僅かに切れた首を押さえ、自分の手に血を見た男は
恐怖で震え、半泣きに叫ぶ


両手を擦り合わせ、懇願しながら蹲(うずく)まり
ナギの足元まで這いずると、靴を舐める様に取りすがった
そして額を床に擦りながら必死に命乞いを繰り返す




「俺に触るな!!!
 ・・・・・くそっ・・・・・!  
 ・・・・・・・・・ こんなヤツに・・・・・・ どうして・・・・・・・
 ・・・・どうしてシュリが・・・・・!!
 ・・・・・・・・・どうして・・・・・・・・・・!!!」



男の情けない姿と声に
ナギは一気に魂が抜けた様に放心し
天を仰ぐと、ぐったりとイスに座り込んだ




「おい、秘密とは何だ
 まだ何かあるなら、さっさと話した方が身の為だ」

そんなナギの代わりに、ヴィルの冷たい声が響く



「・・・・わ、、わかった・・・
 あの皇子はたぶん・・・・・・」






華燭の城 - 172に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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