0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 170

「・・・・頼む!・・・斬らないでくれ!!
 ・・・でも・・・・ でも・・・!!
 私が初めて皇子の身体を見た時は
 もう傷だらけだったんだ・・・!!
 本当だ! 信じてくれ!
 ガルシアが自分のナイフや鞭でやったんだ!
 ・・・・ 強淫もだ・・・!
 ガルシアは手慣れた様子で・・・・
 皇子は強情で なかなか躾ができないとも言っていた・・・・ だから・・・」


「・・・くそっ!!
 なんでそんな事に・・・・」

怒りに身を震わせるナギの声に

「し・・・・知らないっ!
 私は何も・・・!
 ああ・・・・で、でも・・・!弟がどうのと・・・・・!」

男は必死に説明という保身を繰り返す




・・・・ 弟・・・
シュリの病気の弟・・・・
確か、ガルシアが 医師を出してくれたと・・・

また1つ想定外の駒が増え
ナギは、今までの自分の考えの甘さにギリと奥歯を噛む

この蛮行の根は、いったいどこまで広がっているんだ・・・! 



「・・・他には!!!
 ・・・もうそれだけか!!
 まだ何か隠していたら・・・・!!」


「あ・・・ あ・・・!!!
 ・・・・・あと・・・・別の日に・・・・」

恐る恐る上目遣いにナギの様子を伺いながら 男が続ける





「・・・・・さっさと全部言え!!!
 ・・・・別とはいつだ!」


「ああああ・・・ 貴方が・・・!
 ・・・・ シュリ皇子が貴方と馬乗りに出た日の夜だ!!!
 あの夜・・・・また城へ呼び出されたんだ!
 ガルシアが・・・・すぐに来いと・・・・
 それで私はまた城に・・・ 急遽・・・
 ・・・・わ・・・・・私だって・・・・仕事があった・・・・
 でも・・・・仕方なく行ったんだ・・・・!
 あのガルシアに呼ばれたら・・ 逆らう事なんて・・・・・・」




馬乗りって・・・・

あの日の夜と言えば、自分達がまだ城に居た日だ
普通に食事を摂り、普通に入浴をして普通に過ごした・・・・
まさか・・・ その時、同じ城内でシュリが・・・・


ナギの感情は怒りを通り過ぎ
深い後悔の中に堕ちようとしていた

血の気を失い真っ白になる程、自分の拳を握り締め
溢れそうになる涙と怒りを必死に抑えながら
自らを鎮め様と椅子へと腰を下ろす

その肩にそっと、隣のヴィルが手を添えた






「・・・  それで・・・ どうした・・・」

一転 静かなナギの声は殺気に満ちていた

逆らえばこの場で斬り捨てられる・・・
そう確信するには十分だった



その恐怖に、男の思考も暴走を始める・・・



・・・ガルシアにも裏切られたのだ
いや・・・
最初から敵国のガルシアなど 信じた自分が愚かだったのだ

あの高名なシュリと何の足枷(かせ)もなく好きに遊べるなど、
今思えば、初めからオカシイ話だった・・・


そうだ・・・ ガルシアは最初からこのナギと手を組んでいて
自分は巧(うま)く騙されたのかもしれない・・

帝国に反抗し続ける我が西国に、攻め入る口実を作らせる為に・・・・
そうだ・・・ それしかない・・・
もしそれならば・・・・
そろそろガルシアも、この屋敷に踏み込んでくるのか・・・

このナギの横に立ち、「まんまと引っかかったな」 と・・・
「お前ほど馬鹿なヤツは居ない」 と・・・・
あの傲慢に満ちた顔で笑いながら・・・・・!

 
そうなれば シュリを弄んだ事も、自国軍の情報を渡した事も
全て自分一人の罪にさせられる・・・ 
・・・・ あの悪魔の紋さえも・・・・!!





今にも張り裂けそうな心臓で チラと上げた視線の先
目の前には、変わらない殺気を宿した帝国皇太子が鋭く睨みつけている


恐怖と怒り、そして絶望・・・




全ておしまいだ・・・

もう逃げられない・・・



そう悟った男は震える唇で最後の一手に出た






「あ・・・あの・・・ 全部・・・・全部話したら・・・・・
 助けては・・・ もらえないだろうか・・・・・
 ・・・・・ガルシアの事でも何でも・・・
 知ってる事は全て話すから・・・
 その・・・・・・・取引・・・・ というか・・・・・・」











そして男は大人しく経緯を語り始めた


「あの馬乗りの日だ・・・・
 ガルシアが・・・
 私に拷問用の道具を持ってこいと、そう連絡をしてきたんだ・・・
 前に使った劇薬を持って来いと・・・・
 ・・・・  私が行くと・・・
 ガルシアは馬乗りから戻って来た皇子を、石牢に呼びつけ・・・・
 ・・・殿下と結託して城から逃げる気だったと言って・・・ 掴みかかった・・・・
 
 それでも皇子は そんな事はしていないと・・・ 
 ガルシアが、皇子の右手を砕いても・・・ 認めなかった」



右手を・・・・ 砕いた・・・・
ナギの脳裏に、あの帰国の日に見たシュリの痛々しい手が浮かぶ
 


「だから私は、暴力は止めた方がいいと・・・
 ・・・そうだ!私は必死に止めたんだ・・・!
 殿下だって・・・!
 貴方だって、あの城で殺されるかもしれなかったのを
 私が止めたんだ・・・・!
 ガルシアは貴方も殺ってしまえばいいと・・・・!」


「俺の事はいい!!
 ・・・・シュリの事を話せ!!!」

「ヒィッ!」 男が小さく飛び上がる


「わかった・・・・・・ 話すから・・・
 それで・・・・ か・・・・ 代わりに・・・・
 暴力の代わりに私は・・ 自分の自白剤を使って皇子を尋問して・・・ 
 それで・・・ 皇子はシロだと判ったんだ
 それでも、ガルシアの苛立ちはおさまらず・・・
 ・・・・・その・・・・・
 ・・・・・私の道具で・・・・」



男がゴクリと唾を飲む


そして小さく震えながら俯き
膝の上に置いた拳を握り締めた





「・・・・お・・・
 ・・・・・皇子の体に・・・・」


「・・・体に? ・・・シュリに、これ以上何をした・・・!!!」


「・・・針と薬で・・・
 ・・・・・・ ”召魔・・滅神” ・・・の紋を灼き付けた・・・・・」






華燭の城 - 171に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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