0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 168

「ふぅん・・・ それに見覚えがあるんだ
 で? 中身は何だ?」

「・・・知ら・・・・・ ない・・・」

「なぁ・・・・
 これをどこで手に入れたと思ってるんだ?
 俺を甘く見るな
 何も知らずに ここへ乗り込んで来たと思ったら大間違いだぞ」

「ま・・・ まさか・・・!
 ヤツが喋ったのか!」



男はテーブルを叩く様にして勢いよくソファーから立ち上がり
驚きに身を乗り出した





この薬の、この色・・・・
蓋を閉めていても微かに漂い出すこの香り・・・・

これは間違いなく、自分が作り出した媚薬だ
だがあれは全て自分の手元に保管されている

自分が持っている物以外で、これが外に出ていると言う事は・・・・・


やはり・・・


男の顔が蒼褪めた




自分がガルシアに分け贈った物以外にあるはずがないのだ
あれに間違いない・・・・
だとすれば・・・ 答えは1つ・・・・

まさか・・・・ ガルシアが・・・・
いや・・・・まさか・・・・ まさか・・・・・




男は自らの心を落ち着ける様に、そのままストンと腰を下ろした
だが視線は定まらず、キョロキョロと空を動き続ける

そんな疑心に駆られる男に追い打ちを掛ける様に
ナギの声が冷たく響いた





「ああ、そのまさかだ
 ・・・・ ヤツは・・・・ 全て話したよ」




・・・・!!!!



「嘘だ!嘘だ嘘だ嘘だ!!!!
 クソソソソソソォォーーーー! クソッ!クソッ!!!!
 ガルシアめ!!
 私を売るとは!!!!
 くそっ・・!
 ・・・・・くそっ!!! クソォォォォォォーーーーーー!
 よくも私をーーーーーーーーーー!!!」


男はナギの言葉に一瞬、動きを止めた後、
すぐに頭を抱えテーブルにうつ伏し、
足を踏み鳴らし、のた打ち回った
 




その姿を前に、ナギはグッと目を閉じた


・・・ ガルシア・・・・ か・・・・






この薄紅の薬は、確かにガルシアの城で手に入れた

だが、場所はラウムの部屋だ

そこにあった数多くの薬を
城を発つ前に ヴィルが手あたり次第に少量ずつ、拝借してきたのだ
とはいえ、返すつもりはないので、簡単に言えば盗んだのだが・・・


だからナギは これらの薬の持ち主は
あくまでもラウムだと思っていた
薬師が薬を持っていても 何らおかしくはない


勿論 中の成分はどれも自国で検査済み

この薄紅の液体に いわゆる媚薬的な、
興奮剤に似た成分が含まれている事も知っている


・・・・でも、だからと言って何だ?
中年期となった子の居ない王の為に
城の薬師がその様な薬を作り、持っていたとしても
何の問題もない、説明は付くのだ


実際、ナギが注視していた薬は他にある
言い方を変えればこの薄紅の薬は 数多くの中の1つに過ぎず、
いわゆる雑魚だった


その雑魚で、何故これほど取り乱す・・・?
こちらが鍵なのか・・・?




テーブルの上の瓶、どれもすべて成分は把握しているし
男が適当な嘘を付けば、すぐ判る

そういう意味で、先の ”何も知らずに・・・” の発言だったのだが
この男の尋常でない取り乱し様は・・・・



諜報という仕事柄、薬には長けているというこの男と
城の薬師ラウム、そして自分を売ったというガルシアと媚薬、取引・・・

いったい何がどう繋がるんだ・・・・
もっと単純な話ではなかったのか・・・


意に反し舞台の駒が推理を超えて増えていく

この想定していなかった事態に
ナギの中に言い様の無い黒い雲が湧き上がっていった






華燭の城 - 169に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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