0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 162

重厚で巨大な執務机に大量の書類を並べ
オーバストの報告を聞いていたガルシアは 一瞬、怪訝な表情を浮かべた

隣に立つ男をチラと見る



「では・・・ 私はこれで」

その視線でオーバストが軽く頭を下げた


が、これは神国からシュリを連れ帰った際、見張りを任せた程の男だ
側近長という立場であり、全ての事情を呑み込んでいる
何も隠すことは無い



「構わん、ここに居ろ」

「しかし・・・・ 私は急ぎ報告に来ただけですので・・・」

「居ろと言っている ・・・入れ」


前者は退室しようとするオーバストに
後者はノックしたラウに向かって そう言いながら
ガルシアは自らも立ち上がった





重い扉が開かれ、ラウの後ろに続き入ったシュリの姿を見て
ガルシアの顔はわずかな驚きを見せた


服は汚れ、ラウムの上着を肩から無造作に掛けただけで
喧嘩でもしたのか、顔には傷があり 切れた唇の端には血の跡もある




「ほう・・・・・」

ガルシアは興味深げにシュリに近付くと
その姿をまじまじと見た



「どうした・・・・ 何があった?
 自分からここに来る程だ
 体が疼き、抱いて欲しくなったのかと思ったが・・・・
 この様子では そういう訳ではあるまい?」


ニヤリと笑いながら シュリの顎をクイと持ち上げる
唇端の血を親指で拭い取り・・・
そこに自分の唇を押し付けた





退室を許されず、
執務机の横で微動だにせず立っていたオーバストが二人を見つめる


ガルシアに仕えるまで 多くの国を渡り歩き、傭兵を生業としてきた
男しかいない戦場では
戦争という 一種の異常な精神の興奮状態を抑えるために
兵士同士でそういう事が行われるのは知っている

だが、自分の中で それらは全てにおいて実践を伴っていない

話に聞いただけの、頭での知識であり
男同士の行為を実際に見たのはこれが初めてだった





ガルシアの長い舌が、シュリの唇を割って強引に入り込もうと
蠢(うごめ)いていた




オーバストの眉間がピクリと動く
視線がわずかに二人から外れ、彷徨う様に宙を行く

だがそれ以上、表情に出さなかったのは
さすがオーバスト・・・・ ”大佐” とまで呼ばれるだけの事はあった







「・・・ンッ・・・!」

シュリは強く顔を振ってガルシアの唇から逃れると
そのままグッと睨みつける



「・・・ ヴェルメを・・ 粛清したというのは本当か?」

その言葉に ラウが驚き、シュリの方を見る
あのヴェルメの息子がシュリを襲った理由がやっとわかったのだ



「何かと思えば、それで来たのか」

ガルシアは驚きもせず酷笑した
そしてガルシアも、今のこのシュリの姿の意味が判った様だった





「・・・答えろ」

「ああ、確かにヤツは死んだらしいな
 強盗だったと聞いている
 あれも、つくづく運の無い男よな」

「お前が・・・ 殺らせたのだろ・・・・」

「いきなり、人聞きの悪い事を言うやつだな
 ・・・しかしまぁ・・・・ 
 ・・・・で?
 ・・・・そうだと言ったら? ・・・・だから何だと言うんだ?」



罪悪感の欠片(かけら)も無く、平然とガルシアは嗤い
その手がシュリの顎を鷲掴む



「君主に歯向かえばどうなるか、教えてやったまでの事
 あの場で斬り捨てても良かったのだ
 それを、強盗などと面倒な芝居を仕立ててやったのも、
 見逃してやれなどと お前が言うからだ
 お前の顔を立てたのだぞ?
 礼を言って欲しいぐらいだ」


「貴様っ・・・!」



込み上げる怒りで、シュリは左手でガルシアの胸ぐらを掴み上げた




「シュリ・・! いけません!」

「・・・・陛下に何を!!」

見ていた二人が叫ぶのと同時だった






「ハッハッハッ・・・!!」


二人の慌て様がおかしいのか、ガルシアが不意に笑い出した






華燭の城 - 163に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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