0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 161

使用人棟の入り口で、部屋へ戻るロジャーを見送ると
シュリは自室へとは違う廊下を歩き出した


「シュリ・・・?
 どこへ・・・?
 ・・・傷の手当てをしなければ・・・」

そう言うラウの声に返事もせず
それでも傷が痛むのだろう・・・
左手で胸を押さえたままシュリは無言で歩いて行く




「シュリ!!」

「・・・ラウ ・・・報告を」

何度目かの呼びかけに、ようやくシュリが口を開いた



「今日、神国から医師団が戻ったのだろ?
 ・・・・その報告を」


・・・・確かにそうだ・・・ 今日はそれで城を離れたのだ
だが今は 弟君より自分の体の心配を・・・!
そう口をついて出そうになる言葉を ラウは必死に呑み込んだ




「・・・・はい
 ・・・ジーナ様のご容態は安定されているようです
 以前ほど発作も起こさなくなり・・・・・
 良い兆候であると、医師達も喜んでおります
 ・・・・・ このまま行けば、ご全快も望めるだろうとの報告です
 国王、皇后、両陛下もお健やかとの事で神国も変りなく・・・・」


「そうか・・・・ ありがとう」


「・・・・シュリっ・・・・・・」




それだけ言うとシュリの足はまた速くなる




自分が今、ここに生きている理由を思う
陰惨(いんさん)な凌辱を日々受けながらも、ここに居る理由はただ一つ
それは神国に残した家族と民の為だ

遠い異国で離ればなれ・・・・
もう二度と会えないとしても、自分の両親は生き、
弟も手厚い治療を受けている




だがヴェルメの息子は・・・ 父親を殺された



もしあの日・・・・
神儀の日に、ガルシアが皆を殺していたら自分はどうしただろうか・・

神の子である事も忘れ、
あの息子と同じ事をしたのではないか・・・
実際に自分はガルシアを斬ろうと剣を握ったのだから・・・


そう思うとじっとしては居られなかった


そしてガルシアが、ヴェルメの命を奪った以上、
あの息子も・・・ 
いや・・・ 一族全てに歯牙を向けるのは必至
生かしておけば、後々 必ず禍根を残すのだから・・・
一度に殺されなかっただけでも、幸運だったのだ






目の前に扉が見えていた






後を追うラウは シュリが主塔へ続く扉の前に立った事に驚いた


「陛下の所へ・・・行かれるおつもりですか!?」

今まではガルシアに呼ばれ、仕方なく出向いていた場所だ
自らここに足を踏み入れるなど・・・


「・・・シュリ!」

何も答えないシュリにラウが苛立ちの声をあげた
行く手を阻むように正面に立ち、その両肩を掴む



「こんなお体で、陛下の所になど無茶です・・・・!
 行けば、何をされるか・・・
 タダで済まないのは 判っているでしょう!?
 いったい何をするおつもりなのです・・・!
 ・・・あの小屋で、何があったんです!!!」


「・・・ラウ・・・ 開けてくれ」




扉の前に立ったシュリは静かにそう答えただけだった

傷が痛む
今、この大きな扉を片手で開ける事は 物理的に無理だった


強い意志を持って 真っ直ぐに目を見据えられ、
ラウは仕方なくその体を引いた
今、何を言っても止める事など出来ないと 悟ったのだ




真紅の廊下を進み、
あの石牢へと曲がる廊下も そのまま真っ直ぐに進む

向かったのはガルシアの執務室を兼ねた私室






「・・・・陛下・・・ シュリ様です・・・・」

扉の前でシュリに目で促され、ラウは中のガルシアに声を掛けた







「・・・シュリだと?」






華燭の城 - 162に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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