0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 156

自分の前に跪き、
ガタガタと震えていたヴェルメの姿が鮮明に蘇る

あの時のヴェルメは・・・・
既に こうなる自分の終焉(しゅうえん)を、予想していたのかもしれない
シュリの言葉に頷きながらも
ガルシアが自分を許すなど、そんな甘い事がある訳がない・・・と・・・・
なんと甘い皇子だと・・・・ 内心そう思っていたのかもしれない 

シュリは自分の判断の拙劣(せつれつ)さに唇を嚙んだ




「すまない・・・・」

シュリにはそう言う事しかできなかった



「すまないだと!?
 ・・・・うるさい・・・!
 今更、謝られてどうなる!!
 ・・・ もう父上は戻って来ない!!」


男はシュリに馬乗りになったまま 床へ突き倒すと
腹や胸、腰・・・ 何度も殴りつけた




「・・・グッッ・・・・!!!

 ・・・・ンァッ!! ・・・ンッ・・・・!」


だが シュリは反撃はおろか、抵抗さえしない

ただじっと黙り、人形の様に殴られ続ける
男の声も徐々に遠くなり
ロジャーの泣き叫ぶ声と雨音だけが 妙に大きく聞こえていた





・・・ふと、胸に何か温かいものの感覚がした

傷が開いたのだろう・・・ と思った
胸から流れ出したそれは脇腹を伝い背中へと流れていく



だがそれに驚いたのはシュリではなく殴っている男の方だった

道具を・・・ 刃物で切り付けている訳でもないのに
いきなりシュリの白いシャツにじんわりと血が浮き出たのだ

しかもそれは何かの形を象る(かたどる)ように・・・




「・・・血・・・?」

男は思わず自分の手を見たあと
シュリに跨ったまま、乱れたシャツを腹から捲り上げる



そこにあったのは無残な傷の数々

「・・・・・!
 ・・・・なん・・・ 何だ・・・・これ・・・」



斬られた様なもの、灼かれた様なもの、そして無数の鞭疵・・・
それらがシュリの透き通る様な腹にも腰にも・・・ 
捲ったシャツから見える限りの肌に、それは無数にあった
その時、初めて男はシュリの右手に巻かれた包帯にも目を遣った

それは神の子として 皆から崇められ 
いつも美しい笑みを浮かべるシュリとは 余りにも程遠い
想像し難い程、痛々しい姿だった





「何なんだ・・・ この傷・・・
 何で・・・・ こんなに・・・」

驚いた男がシュリのシャツを乱暴に引き裂いた



「やめっ・・・・・!」

咄嗟に体を捩り、
左手で傷を隠したシュリだったが、もう手遅れだった






現れたのは あの悪魔の紋・・・







「・・ヒッ・・・・ ヒィィィィィーーーーーーー!!」



途端に男はシュリの身体から飛び退った



「あ・・・ああああ・・・・・悪魔だ!!
 ・・・・・・悪魔の・・・ 召紋だ!!!」




薄いランプに照らされたシュリの白い身体に
はっきりと浮かび上がる血で描かれた召魔滅神の印・・・・

体中に多く残る傷痕は まるでその悪魔を倒そうとした悪魔狩りの
拷問の跡の様にも見える

ハァハァと肩で息をするシュリの呼吸に合わせ
それはまさに 今、目覚めたかの様に ゆっくりと血を吐いていた



それ以上は声にもならなかった
なにか口をパクパクとさせ
腰を抜かしたのか 床に座り込んだまま
男は必死にその場から逃げようと尻で後退る



他の二人も、そしてロジャーも
シュリの傷に驚き、震え、ただじっとそれを見つめ動けなくなっていた





恐怖という冷たい空気が張り詰める









「誰かいるのか!!!!」

その止まった時間を 再び動かしたのは ラウの声だった






華燭の城 - 157に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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