0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 143

ナギ達を乗せた車列が門を出て見えなくなる頃
ガルシアはシュリの横へ立っていた

その気配に頭を上げたシュリに ガルシアの冷たい視線が突き刺さる



「ふん、面倒な小僧め、やっと居なくなったか・・・・ 部屋へ行くぞ」

それだけを言い捨て戻って行くガルシアの後ろ姿を
シュリはじっと見ていた

またあの部屋・・・ これ以上何をしようと言うのか・・・




本格的に降り出した雨が熱い体温を冷やしていく
血の足りない体が 天も地もなく世界を回す
だがまだ倒れる訳にはいかなかった







濡れた服のまま、ガルシアの後を追い部屋に入った時には
既にガルシアはソファーの背もたれに大きく体を預け
酒に手を伸ばしていた


「・・・来たか
 昨日、夜中にラウムが手当てをしたようだな?
 見せてみろ」

シュリを一瞥(いちべつ)すると、顎で近くに来いと呼んだ





シュリは黙ってガルシアの前まで進み、
言われるがまま、左手でシャツのボタンを外し始める

右手が動かなくても、普段のシュリならば問題はない
いつもならば・・・ 


だが今は、痛みと、貧血の眩暈とで
体は不安定に揺れ続け、立っているのさえ辛い

濡れたシャツも、普段より重く張り付き、
冷え切っているにも関わらず、熱で手が震え、
ボタンを外す・・・ 
たったそれだけが、今のシュリには余りにも困難だった



「・・・・何をもたもたしている、早くしろ!」

ガルシアが痺れを切らし声を上げた




「おい、ラウム!
 ここへ来て、さっさとシュリを脱がせろ!
 今朝は途中で止めたからな、この火照り、どうにも我慢できぬわ!」

「朝・・・・」

その言葉にシュリが反応した



驚いた様に、自分の前に来て跪くラウの顔を見た



「朝って・・・ ラウ・・・まさか・・・・」

その問いかけにラウは無言を貫き
ただ黙って俯いた(うつむいた)まま、シュリのボタンを外していく

だがその無言は、肯定でしかなかった





「ガルシア・・・・ お前・・・ まだラウを・・・・!
 ・・・・私が居るだろ!
 ラウにはもう手を出すなと、そう言ったはずだ!」




その声にガルシアが立ち上がり、シュリの前に歩み寄った



「ラウム・・ 退け・・」 

跪くラウを横へ押し退け、代わりにシュリの前に立つと
両手でシュリのシャツを鷲掴み、ビリと引き剥がした
巻かれていた包帯も、面倒そうに乱暴に振り解く

そうしてシュリの蒼白の透き通る様なその胸の
ラウが縫合したばかりの あの印が、赤黒い傷痕となって露わになった


だがそれは所詮、素人の処置・・・・
所々で引き攣った糸には血が絡み付いている





「歪(いびつ)だな・・・」

ガルシアが、その血に指を捻じ込みながら ニヤリと嗤う



「なぁ、シュリよ・・・ 覚えているか・・・?
 お前は、ワシや使用人・・・・
 そして見知らぬ異国の男にまで身体を差し出し
 脚を開き、抱かれ、貫かれ、凌辱され・・・」


ガルシアの左腕がグイとシュリを抱き寄せ
その手指が後から脚根を這い上がった


「ここから・・・ その男達の精がトロトロと零れ出ていたのだ
 忘れたとは言わせんぞ・・・・ 穢れた(けがれた)神の子・・・
 人前でどれほど美しく振舞おうと、
 お前には この醜くゆがんだ 歪さ(いびつさ)がお似合いだ・・・」

「・・・・・・」

耳元で聞こえるガルシアの誹り(そしり)にも
シュリは黙ったまま耐え 唇を嚙んだ


「それに・・・
 この身体では、お前の夢であった神国の地には、
 もう 一歩たりとも踏み入る事は叶わぬだろうな・・・
 そんなことをしようものなら・・・」

 
「・・・やめろ・・・・・」

シュリが呟く


「・・・・ん?? 何か言ったか?」



やっと反応を示したシュリを面白がる様に
ガルシアはシュリの顔を覗き込み、
抱き寄せたまま、その胸の傷にグッと右手指を喰い込ませる

「・・ッっ・・」

「痛いか?
 痛いだろうな・・・
 この悪魔は もうお前の体にしっかりと刻まれ消えぬのだ
 ・・・・穢れた身体・・・・
 こんな身体で戻れば・・・・ 神国そのものが汚れてしまう」


「・・・・・ やめろ・・・・」


「もう お前の様な不浄な魔には
 帰る国も、待つ者も居ないのだ
 お前のこの身体は、神国の民を裏切ったのだからな」


「・・・ やめろ!! やめろ!!!・・・・ やめろっ!!!
 ・・・それ以上、もう何も言うなっ!!!!」




ガルシアの声を自分の声で打ち消そうとするかの様な
シュリの悲痛な叫びが響いた


だがそんなシュリさえも、ガルシアは嘲笑った(あざわらった)






華燭の城 - 144 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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