0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 141

「・・・ シュリ・・・・  シュリ・・・・・」

まだ痛みにうなされながら、苦し気に眠っていたシュリを
無理矢理にラウは揺すり起こした

その体は まだかなり熱い

薄っすらと目を開けたシュリに ナギが出立する事を伝えると
シュリは小さく頷いた



左手だけでグッと力を入れ
起き上がろうとするシュリを支える為に差し出したラウの手を
シュリは小さく首を振って断った



「シュリ・・・・」

「大・・・丈夫・・・ だから・・・・」

シュリは大きく肩で息をしながら頷き ベッドに座ると
自分の体に巻かれた真新しい包帯に目を落とした
そっと手で触れる・・・
血は止まっているのか、それは白いままだ



「・・・ ありがとう・・・・」

シュリはそう呟くと、ラウの差し出す衣服に着替えを済ませ
渾身の力で立ち上がった













城の正面門に、ナギが出た時には既に
帝国からの迎えの車列が整列し
広場には見送りの兵や官吏達が、ずらりと並び揃っていた



「またこんな大騒ぎにして・・・・」

ナギは呆れた様に肩をすくめ苦笑した
だが、車列の横にシュリを見つけると 
それは一気に満面の笑みとなる



「シュリ!!!」

呼びながら側へ駆け寄った




「やはりここは最後までこんな天気だなぁ」

笑いながら ポツポツと降り出した黒い空を見上げる



「ええ・・・ きっと別れを惜しむ涙雨でしょう」

シュリが微笑むと、ナギもクスリと笑う





そこへ遅れて来たヴィルも走り寄った

「遅いぞ、ヴィル」

「ああ、悪いナギ・・・ 少し探し物をしていてな・・・」

ヴィルがそう言いながらシュリとラウに頭を下げると
ラウも ヴィルに小さく会釈を返した





「・・・シュリ、本当にお前に会えてよかった
 いつでも遊びに来いな
 それと、落ち着いたらまた学校へも来い、待ってるからな」

そう言って抱き締めようと両手を広げ、一歩前に歩み寄った
咄嗟にシュリが一歩後退る・・・



「おいーー、別れの挨拶だぞ? そんなに俺とのハグはダメか?」

冗談めかして笑うナギに 

「ええ、ダメですよ」 とシュリも笑みで返しながら

「・・・殿下、早く車に・・・ 雨が強くなってきました」

そう言い シュリ自ら車のドアを開け
ナギを追い立てる様にして車内へと座らせると、バタンとドアを閉めた


「あ・・・・ おい・・・・ ちょっと待ち・・・・」

一方的にドアを閉められ、慌ててナギが窓から顔を出す




シュリはナギに微笑みながらも、
ゆっくりとこちらに近付いて来るガルシアの姿とその視線に気が付いていた

4人の睦まじい光景を
湿った視線で、探る様にじっと見ている冷たい視線に・・・





「これぐらいの雨、少々濡れても大丈夫だっていうのにー・・・・」

「殿下、寄り道はせず、真っ直ぐに国へ帰ってください」

名残惜しそうに話し続けるナギの声を無視し、
シュリは早口でそう告げた


顔は微笑んではいるが、ひどく真剣な声だった




「えっ・・・・
 寄り道ってー・・ お前なぁ・・・ 俺は子供じゃないぞー?
 ・・・・ったく、どうした? シュリ」

ナギが車窓から身を乗り出す様にして シュリの顔を伺い見るが
シュリは変らず、優しく微笑んで見せただけだった




「もう・・・・・
 ・・・・はいはい、わかったよ、大人しく、真っ直ぐ帰ればいいんだろ?
 ・・・・じゃあまたな!」


そう笑いながら、車窓の縁(ふち)に掛かっていたナギの手が握手を求め
ふいにシュリの右手を取った


「・・っ・・・!」


反射的にシュリがその手を引く
が、それはわずかに間に合わなかった


上着に隠される様にしていたシュリの右手は、
その時、既にナギの手の中にあった


それは白い包帯がぐるぐると巻かれ、わずかに指先が見える程度・・・
しかも、その大きさは
普通では到底考えられない程に腫れ上がり、かなり熱い



「おい・・・シュリ・・! ・・・ どうした・・・これ・・・」






華燭の城 - 142 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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