0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 139

足元で、そっと全裸のシュリの脚を開かせる

その内腿にも同じ傷があった
あの小男がガルシアに渡した針で 同じ様に灼かれた傷


医学書によれば灼かれた傷は比較的、出血は少ないと記されている
だが実際の シュリのこの傷は違う

灼かれたにもかかわらず、血は一向に止まろうとはしない

原因はあの時の薬・・・ 劇薬・・・
あれが使われているであろうこの傷も
このまま放置するわけには行かなかった





「シュリ、もう少しだけ・・・」

そう言うとラウは その白く薄い皮膚の、内腿の傷にもプツ。と針を通す



「・・・ンッァ・・!」

新たな部位での痛みに シュリは再び体を捩った

体を仰け反らせると、
所詮は素人の粗技でしかない縫合したばかりの胸の傷は引き攣り
縛られた悪魔が、これを解け と咆哮する様に
歪(いびつ)な傷が更に歪む



それでも手を止める訳には行かなかった

拘束していない脚を懸命に動かし、
その痛みから無意識に逃れようとするシュリを押さえつけ、針を進めた






窓の外から薄い陽が差し始める頃
ようやくラウはその顔を上げ、力を抜いた
握っていた器具を置いても尚、その手の震えは止まらなかった



「シュリ・・・・ 終わりました・・・」

そう言いながら縛っていた拘束を解き、咥えさせていた布を取ると
シュリは苦し気に一度だけ大きく息を吸い込んだ


血に染まった手を洗い、温めた布でシュリの身体の血と汗を
そっと拭いながら

「・・・ シュリ・・・・申し訳ありません・・・
 全て私が悪いのです
 私が・・・・ もう少し・・・・ もう少し早く・・・・」

ラウは独り言の様に呟き、頭を下げ続けた







「・・・・ 違・・・・ う・・・・・ ラ・・ウ・・・」

シュリの小さな声にラウは顔を上げた


「シュリ・・・・ 
 気が・・・ 付かれたのですね・・・・よかった・・・・」

そっと覗き込む様に顔を寄せる



「お前の・・ せいでは・・・・・・・・ い・・・・
 ・・・・・ガルシアは・・・・
 ・・・いつか・・・・同じ ことを・・・
 ・・・ 今でなくても・・・いつか・・・ 私に・・・・・・・ この印を・・・・
 お前のせいでは・・・・・絶対にない・・・・・」


それだけ言うとシュリは 力尽きた様に目を閉じ深い眠りに落ちていった


その横で、ラウはぐったりと床に座り込んだ
どうしようもない感情が自分の中に渦巻いていた









どこか遠くで扉がノックされる音



その音でラウはゆっくりと頭を上げ、広い部屋を見渡した

時間と場所の感覚がない
ほんのわずかだろうが、座り込んだまま眠っていたのかもしれない



そこはシュリの部屋
宴が始まる前の、酷く荒れた状態のまま・・・

シュリが目を覚まし、これを見たら・・・
その前に片付けなければ・・・・
辛い現実を思い出させる物は 少しでも消しておいてやりたい・・・・

漠然とそんな事を思い、重い体で立ち上がろうとした時だった




再びノックの音で、ラウは完全に目を覚ました




手を伸ばし、椅子に掛けた上着を掴む
内ポケットから懐中時計を取り出し、時間を確認しながら
少しだけ扉を開けた


シュリの部屋に来る者は限られている
そこにいたのは やはりあのオーバストだった



陽は昇ってはいるが、まだ午前の早い時間
ガルシアがシュリを呼びつける時間ではない



「何か・・・・」

「ラウム、陛下が部屋でお呼びだ」

訝しむ(いぶかしむ)ラウを他所にオーバストはそう言った




「私を・・?」

「ああ、お前をだ、付いて来い」

それだけ言うと踵を返す




「あ・・・おい・・・・」

ラウが言い返す間もなくオーバストはどんどんと廊下を進んでいく




室内を振り返ると、シュリはまだ目を覚ましていない
一晩中、痛みと戦っていたのだ
もう暫くは起きないはずだ・・・・
暖炉の薪も まだ大丈夫だろう・・・
それを素早く確認して、ラウは静かに扉を閉め
オーバストの後を追った






華燭の城 - 140 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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