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18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

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華燭の城 - 136

「・・・・連れていけ」


そのシュリの声に、ガルシアが盾に捕まえていた兵の首を突き放すと
兵はよろめきながらも前に出て、
膝をついたヴェルメの腕を 「来い!」 と鷲掴む




数人の兵に腕を取られ、広間からヴェルメの姿が消えると
シュリはクルリと振り返った


そこには・・・ ラウがシュリの前に恭しく跪いていた



シュリは 無言のまま、
ラウの前に 剣を握った左手をスッと差し出す


ラウも黙って一礼すると 跪いたままシュリの手から
親書と剣を受け取った

・・・・正確には・・・
握ったまま 既に開く力さえ無くなったシュリの手から、剣を外し取った



そのままラウは立ち上がり、
シュリの前で一礼すると腰の鞘も手に取る

奉剣を鞘に、親書を筒に・・・ 両手できちんと収め直すと
それらを携えたまま、再びシュリの一歩後ろへと下がり、片膝を付いた




蒼白の美しき気を纏う神の子と、それに寄り添う黒髪の従者

そこまでの一連の無言の行動は 何かの儀式の様に美しく
その場に居た人々は、
神降臨の儀でも見つめるかの様に息を呑んで見つめていた






「よくやった、シュリ」

静まり返る人々の感嘆の息の中に響いたガルシアの声で
広間は氷が解けた様に動き出す



「おおおおおーーー!」

「なんと素晴らしい!!!」

「今、まさに神が降臨されたぞ!」

堰を切った様に 人々から大きな歓声があがる







「殿下、急にご無理を言いました
 親書をお返しします」

シュリがそう言うと、ラウは筒に収め直した親書を両手に乗せ
跪いたまま、頭を下げてそれを差し出した




「いや、シュリ・・・・
 俺・・・・・   私も色々言ったが・・・・
 今、ここでお前の覚悟、ハッキリと見せてもらった
 お前がこの国の王となる事を望んでいるのなら、
 私は何も言うことはない
 出来る限り応援させてもらう
 そして その親書が少しでもお前の役に立つなら
 それはお前の物だ」

ナギはそう言うと、シュリの横にいたガルシアにも視線を移す





「帝国皇帝閣下から預かった親書は、確かに渡したぞ、ガルシア
 これからはシュリと共に 国の繁栄と安泰に力を尽くせ」

「有難きお言葉、肝に銘じます」


ナギの前で ラウから親書を受け取ったガルシアが首を垂れた
それに続きシュリも頭を下げると広間に拍手が沸き起こる

新聞記者のカメラのシャッター音と、フラッシュを焚く光が3人を包み込む







「さてと・・・
 一仕事終わった事だし、私はそろそろ国へ帰るよ、シュリ
 いろいろと世話になったな
 今度はお前が遊びに来い、いつでも歓迎する」

「ありがとうございます・・・」


シュリの方へ向き直ったナギが握手を求め右手を差し出したが、
シュリはそれには全く気付かぬフリで
視界全てが床に覆われるまで深々と頭を下げた



そして、頭を下げたまま
「父上・・・・ 私も少々身なりを整えて参ります
 退出の許可を」

そうガルシアに告げた




「ああ、よかろう」


ガルシアはそう言うと、未だにシュリ達から目を離さず
その一挙手一投足に心を奪われている会場に向かって

「これでナギ殿下とシュリは退場するが、宴はこれからだ!
 皆、思う存分楽しんでくれ!」

親書を手に入れ、目的を達したガルシアが満足の声を上げた






受書という大任を終えた帝国皇太子と
騒乱の場を見事に収めてみせた美しき皇子に
惜しみない賞賛を送ろうと、広間に再び盛大な拍手が巻き起こる




「・・・・・行くぞ、ラウム」

「・・はっ」

ラウムが立ち上がりシュリの後ろに立つと
ナギとウィルも 会場の皆に軽く手を挙げて正面の扉に向かった


出て行く2人を見届け、シュリは反対側にある王族用の扉へと歩き出した
その後を、シュリの剣を持ったラウが続く






 

再び楽団の奏でる音楽が鳴り響き始めた



人々は まだ興奮冷めやらぬ様子で、部屋を出て行くシュリの後ろ姿に見入り
その姿が近衛によって開けられた扉の向こうに消えるまで
熱い眼差しで見つめ続けた


そして姿が見えなくなると今度は満面の笑みで話に興じ
今、目の当たりにしたばかりの美しき皇子の勇敢さと強さ
そしてその行動を 口々に褒め称え続け、宴は再開された






華燭の城 - 137 に続く
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597.   管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2018-01-27 |   [ 編集 ]
598.   
コメントありがとうございます!
待っててください!
2018-01-27 |   [ 編集 ]
コメントありがとうございます。励みになります!














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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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