0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 132

立食形式の宴で 給仕係が人波を華麗にすり抜け
高価な酒を惜しみなく振る舞い、豪華な料理を配っていた

専属の楽団が2階スペースから
優雅な曲を繰り返し奏で、雰囲気を盛り上げる


ガルシアとシュリの入場により広間には歓声が上がり
益々熱気を帯びた




その人混みの中で、シュリは今にも倒れそうな身体と必死に戦っていた

人々の話し声が、ひどく遠くに聞こえる

意識を失わなかったのは、あの胸の印と脚の痛みがあったからだ
一歩、歩く度に、激痛はシュリを襲った

その痛みで、意識は身体から離れることはなく
また現実へと引き戻されていた






遠くに聞こえていた人々の声が一段と大きくなった

「殿下のお出ましだ!」


・・・殿下・・・
・・・・ナギ・・・・

親書を・・・ 受け取らなければ・・・・


何か策があるわけでもない
そんな事を考える余裕もない・・・・

ただ受け取らなければ、
ナギを国に帰す事ができないという意識だけはハッキリとあった
そして、ジーナの命さえも・・・・


殿下の側へ・・・・ 無意識下でそう思った時だった



ザワッ・・・ と今までとは異なる周囲の騒めきに
シュリは立ち止った






霞む視界の先、大きな広間の中で
その騒めきの中心が何であるのかはよくわからない

だがそれは入り口の扉付近
そこで誰かが一際大きく 喚いて(わめいて)いる声がしていた




「・・・・て来い!!
 ・・・ガルシア!! ・・・・よくも私・・・・!
 何十年お前に・・・・
 ・・・・とめんぞ! 絶対に認めん!!」



その異様な声に シュリはゆっくりと扉へと近付いていった

「シュリ・・・・」
その後を慌ててラウも追う




騒ぎに近付くにつれ、次第に大きくなったその奇声は
シュリの耳にも届くようになっていた

そしてその声には 聞き覚えがあった

それは以前の宴の席で、
ガルシアに罵倒されたあの赤毛の官吏、ヴェルメの声だ





「ガルシア! よく聞け!
 この国の後継者は我が息子だ!
 そのために私は 何十年もお前に仕え、息子にも教育をしてきたのだ!
 それをあのような恥ずかしめ・・・・
 私は絶対にお前を許さん!!
 ・・・・シュリも認めん!!
 この国の10代目王は絶対に我が息子だ!!
 文句がある奴は出て来い! ここで斬り殺してやる!!」


キャアーと来賓の女性達の悲鳴が上がったのは
本当に剣を抜いたのだろう



途端にザザザッ・・・ と人が逃げ動く足音と共に、
広間にぽっかりと空間が開く



その空間の中央で あの赤毛のヴェルメが
右手に剣を握り、ブンブンと力任せに振り回しているのが
シュリの目にも見える様になっていた

酒にでも酔っているのか、足取りもかなりおぼつかない

止めようとする守衛兵達も、
その剣の、余りにも闇雲な無秩序さになかなか手出し出来ず
振り回される切っ先に誤って触れぬ様
ただ遠巻きに取り囲み様子を伺うのみだ






「うるさいぞ!!」

その騒ぎを一喝したのは、ガルシアだった



一瞬で広間が静まり返る




「またお前か・・・」

ガルシアはシュリの横を抜け、歩み出ると
ヴェルメを取り囲む兵の手前で立ち止った






華燭の城 - 133 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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