0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 130

驚き振り返ったラウの方へ向かって、シュリが歩いて来ていた
その姿にラウは息を呑んだ



オーバストが持って来ていたあの正装を ピシリと身に付けている


漆黒の正装の左手に、あの継承の剣を握り
左肩の銀の勲章を留め金にして純白のストールが腰まで流れる

そのストールの中で 
シュリは右腕で腹を押さえる様にして傷口を塞いでいるのだろうか・・・
腫れ上がっていた右手も上手く隠し
外からは全く 窺い(うかがい)知る事は出来ない

右肩と胸に揺れる 国旗と同じ文様を象った金銀の飾りや勲章・・・
それらが一段暗い廊下であっても、わずかな光を集め
蒼白のシュリの顔が 一層美しく際立っていた







「・・・・シュリっ! 何をしているのです!
 そんな体で・・・・!!
 ・・・・無理です! まだ動いてはいけません!
 傷が塞がっていないのですよ!」



まだ血が止まらないというのに、あれほど重い服を・・・・・!
・・・・無茶だ!




思わず駆け寄ろうとしたラウに、シュリの左手がスッと動いた

無言のまま、継承の剣を握り
その剣先をラウの右肩に突き付けたのだ


「・・・・・・!」

ラウの表情が変る
ハッと身を硬くした後、すぐにその場で足を止め
突き付けられた右肩の剣に操られる様に、片膝を付き
シュリの前に跪いた
そのまま静かに頭を垂れ、右手を左胸に当てて最礼を尽くす


それは、鞘に収めたままとはいえ、
我の前に服従し忠誠を誓え・・・・という
主たる者が臣下に対し行う儀礼だった






そんなラウを見下ろしたまま

「ラウ、お前にそんな事を頼んだ覚えはない
 勝手な真似をするな」

シュリの低く冷たい声が飛んだ



下を向いたままのラウの体がビクンと震えた
あの体でこんな声が出るはずがないのだ・・・・・


「・・・・・シュリ・・・・ 様・・・・・
 ・・・・・申し訳・・・ございません・・・・・」



「・・・ほう? 大丈夫そうではないか?
 死ぬだの なんだのと・・・・ 大袈裟に言っていたが・・・・」

ガルシアは現れたシュリの美しい姿を舐める様に眺め
満足そうに頷いた



「ガルシア・・・・ 
 ・・・ 今のラウの話は無しだ
 約束は・・・ 弟の約束は、必ず守ってもらう・・・・・・」

シュリがラウから ガルシアに顔を向ける




「あぁ、よかろう
 お前が出て来たのなら何も問題はない 
 その代り・・・ 今日は必ずあの親書を手に入れろ
 何としてもだ・・・
 出来ない場合は・・・・・」


「・・・わかっている・・・・・・・・」


ラウムを跪かせたままのシュリを見ながら ガルシアがニヤリと笑い
「ではそろそろ行こうか」  と、その視線が扉へと移る





「シュリ・・・様っ・・・!
 ・・・・待ってください・・・・!!!」

無言で頷き、ガルシアと共に広間へ入って行こうとするシュリを
ラウが引き留め叫んだ

跪いたまま、悲痛な表情で手を伸ばす 



「・・・・・・行ってはいけません・・・・ シュリ様・・・・
 ・・・・その御身体では・・・ 無理です・・・・!」

そのラウの声に、小さく振り返ったシュリの額には
既に大粒の汗が浮かんでいる




「うるさいぞ!ラウム!!
 本人が大丈夫だと言っているのだ! 引っ込んでいろ!」


「では・・・・! ・・・では私も中へご一緒させて下さい!」



いつも宴の時は廊下で控えているラウが叫んだ



「この様な大事な場で、皇子に従者が居ても何の差支えもないはず!
 それに・・・・ 
 シュリ様の御体を知る私が側に居た方が、もしもの時は・・・・ 
 もし・・・・ 
 途中で倒れられでもしたら、困るのは陛下ではないのですか!」


その気迫にガルシアが 「ふん・・」 とラウを睨み付けた




「よかろう・・・・ 今夜だけ特別に許可する
 10分だけ待ってやる、着替えて来い!」


「は、はいっ・・・・・・・   シュリ様・・・暫くお待ちを・・・」




ラウは、傷口を押さえる様にして壁に寄りかかり、
必死に立つシュリの方を見て一礼すると
杖をつきながら廊下へと消えて行った






華燭の城 - 131 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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