0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 129

「遅いぞ! ラウム!!! 何をしていた!」

側近を脇に押し退け、ガルシアが怒鳴った



ラウは ガルシアをじっと見つめたまま側まで来ると 
小さな声で 「お人払いを・・・」 そう告げた

「んん・・!?」


一緒に居るはずのシュリの姿が無い事に怪訝そうなガルシアが
顎を杓って(しゃくって) 側近達に離れる様に促すと
側近達も怒りの矛先をラウが引き受けたのを幸いに 
そそくさとその場を離れて行く

そしてガルシアは、一人残ったオーバストにも 視線で「行け」と告げた








誰も居なくなり、静まり返った廊下で
ラウはいきなり杖を床に置き、ガルシアの前に跪いた


「陛下・・・・! 今のシュリ様に宴など無理です!」

「・・・何だと?」

足元のラウを見下ろしながらガルシアが怠そうに首を傾げる




「シュリ様は・・・・ 
 昨夜の責めで未だ意識もハッキリとせず・・・・
 起きる上がる事も出来ません
 そればかりか出血が止まらず・・・・・・」


「おい、ラウム ・・・・何を言っている?
 お前は薬に詳しいのだろう?
 それを なんとかするのが・・・・・・ 
 ・・・・・   ・・・お前の、仕事だろうがっ!」


全てを言い終わる前に
ガツッ! と ガルシアの足がラウの腹を蹴り上げた



「ンッ・・・!・・・・・・・・
 ・・・・・・・・しかしっ!!」

腹を押さえたまま ラウが食い下がる


「・・・・しかし!
 私には外科の知識も技術もなく・・・・
 あのシュリ様の傷を塞ぐ手立てがありません!
 ・・・・医師を・・・!
 お願いです、陛下!
 どうか医師を呼んでください!! このままでは・・・・・」


「このままでは・・・ 何だ? 
 死ぬとでもいうのか?」


ガルシアが 頭を下げ続けるラウの顔を、横からジロリと覗き込んだ







「・・・・・・・・・・悪くすれば・・・・ それも・・・・・・」

ラウがボソリと答える


「・・・・・・っ・・」

そのラウの力無い声に、ガルシアはギリ・・・ と唇を噛むと
床をガン!と足で踏み鳴らした



「・・・・あれが死ぬだと!?
 その様な勝手な事は、絶対に許さんっ!」


「でしたら陛下! ・・・・すぐに医師を!
 本当にこのままでは危険なのです!!
 今、こうしている間にも・・・・  ・・・もしやの事が・・・・・
 ・・・・ そうなれば・・・ 
 ・・・もう親書も手に入らなくなるのですよ!」


「・・・・・・っ・・!!」


”親書が手に入らない”  ラウの放った最後の切り札に
ガルシアは 悔し気に顔を歪ませる

怒りのぶつけ所を探す様に そのまま苛々と周囲を見渡し
つま先だけを激しく上下させ、カツカツと忙しく床を蹴った

が、いくら思い巡らせても、自分の望む答えは出てこない





「くそっ! ・・・・・・・好きにしろ!」

怒りが思考を超えていた


「医師でも何でも呼んで、この宴だけはなんとかしろ!
 引き摺ってでも ここにシュリを連れて来い!
 ・・・・このワシが 皆の前で二度も恥を掻くなど・・・・・!
 ・・・いいか!!!
 この受書の式だけは何としても行う!
 何があっても! 必ず今夜中に親書を手に入れる!!」


「あ・・・・  ・・・ありがとうございます!」


深々と頭を下げるラウの耳には
もう宴や親書の事など入っていなかった

ガルシアの許しを得て、シュリを医師に診せる事が出来る・・・
これでシュリを救えるかもしれない・・・・ ただそれだけだった

緊張で強張っていた肩が すっと落ちる



「・・・では、すぐに・・!」

立ち上がろうとするラウに ガルシアが思い立った様に言葉を重ねた



「ああ!! ・・・・そうだ! ラウム!
 例のー・・・・・
 シュリの弟の所へ行かせるはずの医師がいたな?
 あれにしろ! 
 あれなら口も堅いし、優秀なのだろう?
 その代わり弟の所は無しだ!
 これは元々、取引きだったのだからな? 異存は無いな!?」

そう言うと酷薄な嗤いを浮かべた


「そんな・・・・」

ラウは反論しかけたが、後に続く言葉は出てこなかった

異国の弟皇子とシュリ・・・・
どちらか一方しか助けられないのなら・・・・





「・・・・わかりました・・・・ すぐに手配を・・・・・」


頭を下げ、そう言いかけた時・・・・




「・・・・ラウ! 勝手な事は許さん!」

廊下の奥から凛とした声が響いた






華燭の城 - 130 に続く
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村
↑ ランキング参加中です。クリックして頂けると励みになります m(__)m
コメントありがとうございます。励みになります!














非公開コメントにする
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


拍手・ランキング・感想など頂けると励みになります

ツイッター @0storyRin
UP情報や裏話を呟いてます

サイトマップ・全記事表示
最新トラックバック
カテゴリ
COUNTER



にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村

にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

↑ ランキング参加中です
1ポチ してもらえると嬉しいです
検索フォーム
QRコード
QR