0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 128

ナギは再び黒雲に覆われた空を 貴賓室の大窓から見上げていた

何か考え事をしているのか、もう1時間以上も一向に動かない主に
ヴィルはとうとう痺れを切らし、声をかけた



「おい、どうした?」

「・・・ ああ・・・なぁ、ヴィル・・・・
 昨日の馬駆けだが 何か気が付かなかったか?」

「何かと言われてもなぁ・・・・ 
 お前が居なくなった騒動で 何も考える暇など無かったが?」

「ああ・・・・っと・・・」



墓穴を掘ったと言わんばかりに、ナギが居心地悪そうに視線を泳がす


「冗談だ
 ・・・・で? 気が付いた事って何だ?
 何が引っかかっているのか判ったのか?」




以前はただぼんやりと おかしい、とだけ言い
肝心な ”何か” が判らないと言っていたナギだった


「ああ、なんとなくだが・・・・ 1つ不思議に思う事があって・・・
 それをお前に調べて欲しい」


そう言うとナギは手招きをして ヴィルを近くへ呼んだ
この部屋には二人しか居なかったが、
それでも大きな声で話すのは憚られる(はばかられる)気分だった


「何でも言ってくれ」

手近にあった椅子を一つ掴み、ナギの横へ置くと
ヴィルは、窓枠に頬杖をついたままの主へ顔を向けた


「1つは・・・・・」

囁く様に指示を出すと、ヴィルは大きく頷いた




「あともう1つ・・・・ お前が、以前 言っていたガルシアの・・・・・」

「・・・わかった、直ぐに行って来よう」

ヴィルが座っていた椅子から腰を上げる




「・・・いや、今夜はまた宴があるそうだ
 俺も招待を受けている
 絶対に出てこいと・・・な・・・
 だから調べるのは、それが終わってからでいい」

「ナギ!」


聞くや否や、ヴィルがいきなり大声を上げた


「あのな!
 ”絶対に出てこい” は招待とは言わないぞ!?
 それは ”命令” って言うんだ!
 くそガルシアめ!
 帝国皇太子を何だと思っている!」

ヴィルが怒りを露わにし、立ち上がったばかりの椅子を蹴り上げた


そんなヴィルを見ながら
ナギはクスリと笑い、再び視線を窓の外へと向けた















夕刻間近、
城の大広間は既に千は超えるであろう人々で賑わっていた




「今日はまた、豪勢だな! いつも凄いが今日はいったい!」

官吏の1人が 普段に増して一層豪華な広間で感嘆の声を上げる


側にいた者が 喧噪に負けじと大声で 「お前、知らないのか!?」 と
興奮気味な顔を更に紅潮させ、優越の表情で笑った


「今日はとうとう 帝国閣下の親書が
 我が陛下へ渡される、受書の式が執り行われるのだぞ!」

「前回は引き延ばしになったが、今夜は必ずだそうだ」

「これで我が国はまた一歩、帝国との絆を深める訳だ!!
 今まではただデカイだけの国などと 陰口を叩く近隣の国もあったが
 これからはそうはさせんぞ!
 この国に仕える官吏としての我らの地位も一層上がる!」

「おおっ!そうだったのか! 
 それで今宵は外国からの客人も、新聞記者も一際多いのか!」

「そうよ! 我が国の力を見せつけなければな!」


そんな話題に どこからともなく歓声も上がる


「さすが我が陛下! 万歳だ!」








歓喜に湧く大広間の外
王族用の入り口前の廊下で入場の時を待つガルシアは
喜ぶ官吏達とは逆に ひどく苛立っていた


床をカツカツと踏む靴音が 途切れることなく、忙し(せわし)なく響き渡る
これは気分を害している時や、考え事・・・・
中でも特に負の気の時に見せるガルシアの癖だ



「おいっ!!! シュリはまだか!!!!」

近くに控えていた側近に 掴みかからんばかりに大声を上げた


その声に側近達の多くが慌てて頭を下げる中

「確かに 午後、お伝えししました
 ですが、ナギ殿下もまだお見えになっておりませんし、
 暫くの時間の猶予はあるかと・・・・・・・・・」

冷静に答えたのはオーバストだ



「・・・・イライラさせおって!!」






その時、廊下の奥からコツコツと杖音をさせ
現れたのはラウだった






華燭の城 - 129 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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