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18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

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華燭の城 - 127

午後近くになった頃、部屋の扉がノックされた


その音にラウは、シュリを起こさない様にそっと扉へ歩み寄り

「・・・・誰だ?」
扉を開けないまま 中から小さく返事をした


「ラウム、居たのか
 シュリ様へ届け物だ、扉を開けろ」

その声はオーバストだった





ラウは仕方なく鍵を外すと 扉をわずかに開け
その隙間から するりと抜ける様に廊下へ出た


ガラスが割れ、血の付いた布が散乱する荒れた部屋
そこで未だ苦し気に 浅い呼吸を繰り返す瀕死のシュリの姿を
見られるわけにはいかなかった





「・・・・どうしたラウム、そんな恰好で」

皇子の世話をするというのに上着も着ず
シャツの袖を肘まで捲り上げたその姿・・・

いつも隙なく、端然(たんぜん)としているラウにしては珍しく
疲れ切ったその姿に、オーバストは怪訝な表情を見せた



「・・・・ 今・・・・ 少し片付け物をしていた」

ラウが袖元を直しながら答える




「そうか・・・
 今日の正装だ
 今夜の宴は 受書の式が行われる大事な宴だからな
 これを召すようにと陛下の命令だ」

そう言って両手に載せた大きな盆の様な物をラウに手渡そうとする


杖を付くラウが一瞬 その杖の始末に戸惑った



「・・・ 俺が中へ運ぶ」

オーバストが盆を渡さずに一歩前へ出るのを見て 
ラウは慌ててそれを体で止めた


「いや・・・・ 大丈夫だ・・・ 私が・・・」
杖を壁に立てかけ、両手を差し出した


「大丈夫なのか? かなり重いぞ? 落すなよ?」



盆には大きな白い布が掛けられていたが 
その端から 王位継承の証、奉剣の鞘がわずかに覗いている

他にも 勲章の類も多く入っているのだろう
動かすとわずかに金属同士がぶつかり合う音がする盆はズッシリと重い




それを両腕で受け取り
「今、忙しいので・・・・」 と中へ戻ろうとするラウを

「ああ・・・ そういえば・・・・」
オーバストが引き留めた




「今朝はシュリ様の朝食も 取りに行ってないらしいな?
 そんなに忙しいのか?」

男の目が 何かを探るように鋭く光る






側近の仕事は多様にあった

ガルシアの身の安全を守る兵としての勤めは最優先だが
それ以外にも 城の全てに・・・
ウラのウラ・・・ まで目を行き届かせることも重要な仕事だった


多くの者が働くこの城
とりわけ地下・・・・ 最下層と呼ばれる場所では
いつ不満分子が現れないとも限らない


そうなった時、
それらがクーデターなどを起こす前に、完全に始末する
そして 常より、皆がガルシアへの忠誠心を持っているかどうか
それを密かに監視しているのだ


その為には地下の噂話なども、重要な要素となる
今朝はシュリの朝食が届けられていない事も、そこで耳にしたのだろう






「今朝は・・・・・ 私の作った料理をお出しした
 ・・・シュリ様のご要望だ」

「料理だと?」
その答えに オ-バストは呆れた様にフンッ・・ と鼻を鳴らした



「食事まで作るとは、お前もすっかり気に入られたものだな
 使用人の身分で皇子付にまで成り上がるとは・・・ 
 権力など全く意に介せぬ様な涼しい顔をしておきながら・・・・
 ・・・・いったい何を武器にしたんだ・・・?」


オーバストの目が ラウの姿を上から下まで舐める様に動く
だが今のラウは、その程度の嫌味など 取り合う気にもなれなかった
端から聞いてもいない


全く動じもせず、顔色一つ変えないラウに
オーバストは挑発するのを諦めたのか、肩をすくめた


「・・・ まぁいい・・・
 宴は夕刻だ、絶対に遅れるな」

そう言って背を向けた 







部屋に入り 背中で扉を閉めると、渡された盆をテーブルに置き
ラウは大きく息をついた
オーバストの言葉にではない

部屋の最奥・・・・ ベッドの上のシュリだった

呼吸は少しはマシになったとは言え、まだ大粒の汗を浮かべ、
痛みに耐えながら苦しんでいる


側へ寄り、跪くとそっと汗を拭った
体に巻かれた包帯には また血が滲み出していた




多くの薬をまとめた箱を手元に引き寄せ
包帯を外し、また止血の作業を始める・・・・

だが幾度 繰り返しても、傷は塞がる様子を見せなかった






こんな状態で宴など・・・・・・・・
両拳で床を叩きつけた






華燭の城 - 128 に続く
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595.   管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2018-01-18 |   [ 編集 ]
596.   Re: タイトルなし
コメありがとうございます!
えっとー・・190ぐらいです・・m(__)m
2018-01-18 |   [ 編集 ]
コメントありがとうございます。励みになります!














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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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