0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 114

何の声掛けも無く
急に走り出したナギを見て、すぐに追いかけたラウとヴィルには
かろうじて、動物らしき物の影が飛び出してきた経緯までは
把握できていた



「それで大丈夫なのか!? 怪我は!??」 

怒鳴りながらも ヴィルはナギの全身を
前から、横からと、異常が無い事を確認していく




「悪い、ヴィル・・・・反省してる
 怪我も無い、シュリが俺の馬に飛び移って止めてくれた」

「なっ・・・! ・・・暴走した馬に飛び移っただと?!」

「・・・シュリ!!」


ヴィルが驚きの声をあげ、それを聞いたラウは
湖から上がってきたばかりのシュリの両肩を掴んでいた




「そんな体で無茶をして!! 
 体は?? 大丈夫なのですか!!」

問い詰めるラウに、シュリはフッと微笑んだ


「・・・・ そんなに心配しなくても大丈夫だ ラウ・・・
 それに・・・・ みんなが見てるぞ?」

そう言われ、ハッと我に返ったラウは
安堵した様にフゥ・・・ と1つ息を吐いた






「申し訳ない!」

そんな2人に、いきなり土下座の勢いで深々と頭を下げたのは
ヴィルだった


「ナギを守るのは 近衛たる私の役目!
 それも出来ず、シュリ皇子を危険な目に合わせた
 二度とこんな事の無い様、この大馬鹿にも よーーーく言っておく
 だから・・・」

「もう良いですよ、ヴィル・・・ 頭を上げて」

シュリが手を差し出した


「しかし・・・!!」

「何事も無かったのだから
 それに・・・・ 殿下には私からも お説教しましたし」


そう言うと、ヴィルの横で 臣下に大馬鹿呼ばわりされ
顔を真っ赤にしている帝国皇太子・・・ ナギに顔を向けた

ナギは全く身の置き所が無く
「ごめん・・・・ 悪かったって言ってるだろ・・・・」 そう呟くだけだった


いつになく、しおらしいナギの姿に思わずシュリがクスリと笑うと
その姿にヴィルもプッと吹き出し ようやく顔を上げた










「目的地は、ここでよかったんだよな?」

シュリが湖を見ながら、ラウの隣に並んで立っていた


「ええ、ここをお見せしたかったのです」

「本当に美しい所だ
 私の国にも・・・・」

ふと漏らした言葉に、シュリは話しを止めた
そして 「神国にも・・」 と言い直した



「神国にも、ここに似た森に囲まれた小さな湖があって・・・・
 私はそこが大好きだったんだ・・・
 この国にも、こんなに素晴らしい場所があったなんて・・・
 ・・・・ラウ、ありがとう」


そんなシュリの顔を、ラウが辛そうに見つめ
「喜んで頂けたなら幸いです・・」
そう頭を下げた



今度はシュリがラウを見つめ返した

そして、後ろの方で、まだごちゃごちゃと何か言い合っているナギとヴィルの2人を
チラと確認する様に見ると、そっとラウの耳元に顔を寄せた




「いつか・・・・ 二人で来ような・・・」

そう囁いた


「はい・・・」 ラウもそっと頷き返す

「・・・約束な、絶対」





シュリが改めて森と湖と滝の風景に目を移す

輝く日差しと、薫る風・・・
いつか自由の身になれたら、必ずまたここに・・・・

シュリは強くそう思った

自分達の後方に
ようやく遅れて追いついたガルシアの側近の気配を感じながら・・・・






やっと来たか・・・・・

シュリが小さく息を吐く
それはため息にも似ていた


ヴィルには ”何事も無く”と言ったが、実際は違っていた

4人居たはずのガルシアの側近が 今は3人になっている
1人はきっと城に引き返したのだ

たぶん、ナギが一人走り出し それをシュリが追いかけてすぐに・・・
この事態を・・・・
2人が揃って逃走を図ったとガルシアに報告すべく・・・


もし仮に4人揃っていたとしても、
これだけ遅れていれば狐の一件など何も知らないはずだ・・・






体の傷が酷く痛み始めていた
幸い、強く巻いていた包帯のおかげで、外にまでの出血はない
だが傷が開いているのは、感覚で判る・・・



「ラウ・・・・・ 傷が、開いた・・・・
 ・・・・・・・・・今のうちに薬を・・・」

シュリの苦しそうな声に、ラウもやはり・・・ と言う様に黙って頷いた



城で今頃 ガルシアがどんな状態になっているか・・・
どれほどの狂気に憑りつかれ、暴れ狂っているか・・・
ラウにもよくわかっていた






華燭の城 - 115 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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