0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 112

白馬が驚きのあまり嘶き(いななき)
前足を大きく振り上げた


その声に 飛び出した野狐の方も 道の中央で立ちすくみ、
目前の巨体を鋭い目で凝視したまま、恐怖で動けなくなっている




「・・・ぅっ・・・・・ぅわぁぁあああっ!!!!」





二本足立つ馬から降り落とされまいと、
ナギが手綱にしがみつく


その捌きで、益々馬は冷静さを失い、
上げた前足が地面に着くと同時に、いきなり全速力で走り出した






「殿下っ!!」


恐怖で見境付かなくなった馬は 狂った様に走り続ける

ナギはもう それを制御する事も出来ず
ただ落ちまいと、首にしがみ付くのに精一杯だ




「殿下! 絶対に手を離さないで!」

追い付いたシュリがナギの斜め後ろを走りながら叫ぶ




「わかって・・・・るっ・・・・」

かろうじてナギが返事をする
まだこちらの声を聞き取る余裕はある様だが、
一刻の猶予もならないのは明らかだった






どうすれば・・・・
シュリは追走しながらも必死に策を考えていた



が、その目に 行く道が二手に分かれているのが飛び込んで来る




「まずい・・」

シュリはチラと後ろを振り返った
引き離してしまったのか、もう誰の姿も見えはしない



「クッ・・・」

唇を噛んだ




あの城裏から見た巨大な森の中に自分達は居る
もしここで道の選択を誤れば、本当にはぐれてしまう

そして その選択した道が、どこまでも続いているという保証もない
いきなり断崖にでも出たら、馬は止まり切れずそのまま・・・

最悪のイメージを払拭する様に、シュリは頭を振った






その時、ラウの言葉がシュリの脳裏をよぎった

”湖を北側から迂回して、
 途中の分岐を南西へ向かうと 滝に出る・・・”



南西・・・・
空を見上げる
午後の陽が上がっている



そこまでの思考は ほんの僅か、刹那の時間だった



シュリは再びレヴォルトに鞭を入れるとナギを追い抜き
白馬の右手 斜め前に出て並走した


直後、そのまま二頭は一塊になり分岐へ突っ込んだが
白馬は右手側をシュリに塞がれ、進路を左に向けるしかできなかった
南西へ向けて・・・






これで方角は間違っていない
が、シュリが安堵したのも束の間だった


並走して見たナギはもう握力も限界なのか
苦しそうに下を向いたまま手綱を握り締め、
馬の首にしがみつく様にして目を閉じている





「・・・・殿下!!!」

・・・もう返事さえも返ってこない



あれでは余計に馬が怯え、止める事など出来はしない
落馬も時間の問題だった





「・・・殿下!! 殿下!!!    ・・・・ナギっ!!!」

名を呼ばれ ナギがハッと顔を上げた





「ナギ! そちらへ移る!」






華燭の城 - 113 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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