0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 110

「今日はよろしく頼むよ」 

シュリは優しくそう言うと
慣れた手付きで手綱(たづな)を握り、鐙に足を掛け
4頭の中でも一番大きい黒馬に 軽々と跨った


またしても観衆から 溜息ともとれる声が上がると

「ほらな? やっぱり皆、お前を見に来てるんだ」
と、ナギが隣で笑ったが
一番驚いていたのは、この馬の調教に手を焼いていた馬番達だった






「シュリ・・・ お体は大丈夫ですか?」

そこへラウが馬を付け並び、シュリだけに聞こえる様に声を掛ける



乗馬はしっかりと姿勢を保ち続けなくてはいけない

これから2時間の長丁場
少しでも傷が痛み始めれば、敏感な馬はすぐにそれに気付き
侮られれば、操る事さえ難しくなる




「大丈夫、私よりラウは? 平気か?」

「ええ、この程度なら」

「そうか、無理はしない様にな
 それから・・・・ 今日はゆっくり行こう
 この馬達は まだ外にも人にも慣れていない様だ・・・」

「その様ですね・・・
 承知しました
 では、参りましょう」




心配そうに4頭を見るシュリにラウが頷き、道案内の先頭を行くべく 
常歩(なみあし)の扶助(ふじょー合図ー)を行うと
馬はゆっくりと歩き出す


その後に ナギ・シュリ・ヴィルの順で縦並び、3頭が続いた





「行ってらっしゃいまし!」

「お気をつけて!」

嬉しそうな皆の声に送られて、
4人と それを遠巻きに囲む様に側近4人の馬が城を出た





そのまま城の堀に沿って 一路 森を目指し西へと向かう





出発してすぐにナギがシュリの隣に馬を付けた

ゆっくりと並歩しながら
「なぁ、ガルシアの側近って3人の約束じゃなかったか?」
ナギが呆れた様に言う



「・・・そうですね、申し訳ありません」

「いや、お前が謝る事じゃないしな・・・」


そう言いながらも
「しかし、たかが遊びとは言っても
 こうも簡単に約束を破られるのも、どうかと思うなぁ・・・・」


シュリの前で、余りハッキリと
継父にあたるガルシアの批判をするのは申し訳ないと思っているのか
ナギは独り言の様に小さく呟いた





だが、その呟きはシュリの耳にも届いていた
そして 側近・・・見張りの数が増えた理由もシュリには判っていた

あのサロンでの出来事を聞いたからだ
明らかに ガルシアは何かを疑い、気分を害している・・・・




この、まだ人にも外にも慣れていない様な馬をわざわざ選び出したのも
自分の側近達よりも良い馬、速い馬を出したくなかった・・・

ともすれば振り切られ、逃げられるとでも思ったのか・・・

いや、逃亡までとは行かなくとも、
距離を取られることは 明らかに警戒しているようだった



それを証明するように
城を出た時は約束通り遠巻きだった側近達が
どんどんと距離を詰めて来ていた





森へと続く道は、街へ向かうそれとは違いそれほど広くはない
・・・・とはいえ、その側近達の行動はヴィルの存在など全く無視し
シュリとナギ、二人だけをあからさまに取り囲む”布陣”




こんなに密集したのでは・・・・
シュリは まだ人に不慣れな馬達が
神経を尖らせていることに気が付いていた


今はまだ落ち着きを取り戻している様に見える4頭だったが
余り刺激すると何があるかわからない・・・・





先頭にラウ
少し間を置いて、その後ろに4人の側近に囲まれた皇子2人の
6頭の集団が出来ようとしていた



その側近達に、何の断りもなく負い抜かれたヴィル・・・
初めこそ、苦笑いしながらも相手の出方を伺う様に
最後尾から全てを見ていたヴィルも、徐々に苛立ち始めていた



「ったく・・・・ 4人でナギとシュリ皇子を取り囲みやがって・・・
 ・・・・・これじゃあまるで護送か何かだ・・・・・・」


行って蹴散らしてやろうかとも思うが
まだ主であるナギの指示もない




「くっそー・・ あのくそジジイ・・・」

今はまだ大人しく見守る事しか出来ず、
ヴィルは一人 馬上で悪態をついていた






華燭の城 - 111 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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