0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 102

ガルシアに指定された部屋は広間ではなく
文字通り部屋、サロンだった



「どの部屋もすごいな」

ヴィルが先導し押し開いた扉から一歩入るなり、
ナギは素直に驚きの声をあげた



ヴィルも声にこそ出さないが 目を見張り一瞬、足が止まった
だがそれも刹那、すぐに平常心を取り戻し、スッと入口横に避ける

近衛であっても単なる臣下
使われる身の者が、主と同じ位置に立つ事は
その主の命令無くしては許されない
そこに第三者の目があれば、尚更だ





そのサロンは、千人以上はゆうに集える今までの広間とは違い、
かなり小ぶりだったが、家具・調度品の豪華さは負けてはいない
いや、小さいからこそ その輝きは凝縮され
圧倒的な威圧を伴って見る者の目を奪った


低めの位置に下げられたシャンデリア
6本の蝋燭が一度に立てられるガラス細工も見事な枝付きの燭台が
等間隔に5基並べられた巨大なテーブル


そのテーブルを半円に囲む10人分の大きなソファーは
部屋の左壁の大きな暖炉の方を向き、
ソファーの後ろ・・右壁は一面の飾り棚
入って正面はそのままバルコニーに出られる いわゆる掃き出しになっている



入口横はカウンター式になった水場が設けられていて
そこにはオーバストが、煌び(きらび)やかな食器の飾り棚を背にして
既に立っていた








部屋をグルリと見渡し終えたナギは 複雑な溜息を洩らした


自分の城もかなりのものだ、と正直思う
だがそれは多くの国を従える帝国としての城だ
それなりの威厳も格式もあって当然の事


だが、その帝国に属する
ただの一国でしかないこの城がこれ程とは・・・・

いったいこの国の財政はどうなってるんだ? 
ナギが思うのも当然だった





そのまま、半分呆れた様に ドサッと暖炉前のソファーに腰を下ろす

腰が沈み、油断すると両足が床に着かなくなるほど大きく深いソファーの背に
ゆったりと体を預けた所で ラウを伴ってシュリが現れた



入ってすぐ、扉の左手に立つヴィルに二人は軽く会釈をし
ラウはそのまま扉を挟む様にして右側に立った

ヴィルも軽く頭を下げながら その唇が「どうも」と動く







「遅れて申し訳ありません」

「いや、俺も今 来たところだ
 急に呼んだのはこっちだし 気にしないでいい、座って」

入口で頭を下げるシュリにナギが微笑んだ





シュリが部屋の中へと進み 
ナギとほぼ対面に当たる一番入口に近い下座に寄ると
「シュリ、ここだ」
ナギは、自分の隣のソファーをポンポンと叩いた


一瞬戸惑ったが シュリは素直にナギの隣へ移動した

隣と言っても、
1点ずつの大きな1人掛けソファーを並べて10人分

座の左右には、グラスならば2、3個は楽に置けそうな
木製の立派なひじ掛けがあり
体が密着して窮屈などと言うことはない



それでもナギとは1m程の距離しかなく、そこで話しをするには
常に体を横向きか斜めにして対さなければならない位置だった


しかもそのソファーに 包み込まれる様に身を置くナギを見れば
この座は相当に柔らかく沈み込む程の物らしい


いくらナギが気さくで友好的であったとしても
自分までもが 殿下の前で、同じ様に足を投げ出し、
寛いだ(くつろいだ)姿勢で居る訳にはいかない


シュリは 一礼すると、深く沈み込んでしまわない様に
ソファーに浅く腰を下ろし、腹筋に力を入れて背筋を伸ばす


止血の為に包帯を強く巻いた体が悲鳴を上げたが
それでもシュリは、ナギの方へ体を向けたまま 美しく微笑んで見せた






そこへオーバストが紅茶を運び、静かに一礼する

ナギもそれに頷き、オーバストが無言のままテーブルに紅茶を並べ
元の壁際へ戻って直立するまで
ナギは面白そうに無言のまま、じっと見つめていた


そしてシュリに視線を戻し、目が合うとクスリと笑った


「本当にお前は大事にされているというか、過保護というか・・・・
 2人きりにはしてもらえそうにないな
 しかも給仕まで 厳つい(いかつい)男って・・・
 ボディーガードのつもりか?
 ガルシアは 俺がお前を取って食うとでも思っているのかな」



屈強な体躯の側近が身を屈め、
小さく繊細な食器を扱うという不似合いさに
軽く肩をすくめ冗談の様に言ってから、一口、紅茶を口に運び

「なぁ 学校の物理学の教授、覚えてるか?」

ナギは楽しそうに学校の話を始めた






華燭の城 - 103 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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