0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 96

薄暗い使用人棟の廊下を抜け、自分の部屋へと戻ると
ラウは真っ直ぐに奥の薬品部屋向かい、その扉の鍵を開ける


机の上の蝋燭を灯し、ガラスの小瓶を取り上げた
すでに2割程減った琥珀色の液体
それを確認した後、いつものようにグラスに入れ、水で割り、
一口で、一気に飲み干した
そして再び部屋に鍵をかけ、夜の廊下へと足早に出て行った




使用人棟から執務棟へ大理石の廊下を抜け、
主棟の真紅の絨毯の上を歩き、向かった先はガルシアの居室

その扉の前でラウは立ち止まった

陛下は今夜の事で苛立ち、そして焦っている
このまま怒りを放置すれば、その捌け口に使われるのはシュリなのだ

一刻も早く シュリの意向を伝え、怒りを鎮めなければ
次に何を考え、何を言い出すか・・・・・ それが恐ろしかった






宴から戻ったガルシアはオーバストも追い返し、一人 荒れていた
勿論、やっと届いた書状を素直に渡さないナギに対してだ


「くそっ!小僧めが!
 さっさと渡して帰ればよいものを!!!」


誰も居ない自室で一人、酒を煽りながら怒鳴っていた
怒りのせいか、酒のせいか、体が酷く熱くなっている

このどうしようもない熱を放出しなければ
内側から灼け崩れてしまいそうだった



いつもなら すぐにでもシュリを呼び出し、石牢に吊るし
この有り余る熱を鞭に代えて打ち据えている

だが 「また声を掛ける」 等とナギに言われてしまっては
それさえも儘ならない



あの小僧さえ大人しく帰っていれば、
今夜は最高の夜になるはずだったのだ
あの小僧さえ!

思考の最後には そこに巡り戻って、益々怒りの炎は高くなる





「くそがぁっっ!!」


一人叫び、振り返ったその目に 棚の端に置かれた瓶が映った
それはあの小男が ガルシアに渡した薄紅の甘い匂いの液体


その瞬間、灼熱の針で体中を刺され、
縛られたまま痛みに体を捩り 叫んでいたシュリを思い出した

ゾクリと脳天から背中まで痺れる様な快感が走り
それは自身の下半身へ到達し大きく反応する


シュリの あの痛みに苦しむ叫びが聞きたかった
血を流し、苦痛に耐える美しい顔が見たいと思った

ゾクゾクと体中が喜びに震える程のシュリの体内・・・
柔らかく、熱く狭いそこへ、この猛る自身を無理矢理に捻じ込み
滅茶苦茶に犯したい・・・



ガルシアは思わずそれを手に取り
あの甘美なシュリの苦痛の余韻に浸るかの様に蓋を開けた

途端に強烈な香気が鼻をつく
思わず顔を顰め(しかめ)た

・・・!
くそっ・・・!!!

余計に腹が立った




「陛下・・・」
その時、静かに扉がノックされる

そしてガルシアは、入って来た男の顔を見るなり 怒鳴り声を上げていた


「ラウム!!!
 あの生意気な小僧はどうした!
 何故さっさと書状を渡さん!!
 いったい 何が気に入らぬと言うのだ!!!
 しかもシュリと知り合いだと???
 そんな事はワシは知らん!
 何も聞いてはおらんぞ!!!
 くそっ!!! ワシに皆の前で恥をかかせおって!!」


忙しなく(せわしなく)部屋をウロウロと歩きまわり
邪魔なテーブルを蹴り上げ、脈絡なく怒鳴り
腹に溜まった怒りを 目の前に現れたラウにぶつけまくった



だがそれだけでは まだ収まらない
テーブルの上の酒瓶を片手で握ると
いきなり、力任せにラウへと投げつけた


---- ガシャンッ!!


「・・・・ナギ殿下でしたら、
 お通しした部屋でお休みではないかと」


飛んで来た酒瓶が 顔の横をかすめ、扉にぶつかり
派手な音を立てて割れてもなお、ラウは微動だにしなかった


ラウにしてみれば、この程度の怒りは判っていた事だ
ガルシアのこの状態も想像していた通り

10歳の時からもう17年、この陛下に仕えてきたのだ
わからぬはずがない




ラウは驚きもせず、怯み(ひるみ)もせず、
頭を下げたまま、静かにシュリの意向をガルシアに伝え始めた


秘密は必ず守る、守り続ける
だからジーナ皇子の・・・ 弟の約束も、神国の安全もそのままだと・・・
全て今まで通り、何も変わりはしないのだと・・・





淡々としたその姿を、
始めこそ 怒りで睨むように見つめていたガルシアだったが
そこは世に名の知れた一国の王
話が進むに連れ、徐々にその顔は落ち着きを取り戻していった



そうだ、そうなのだ
シュリが黙ってさえいればいいのだ

あのナギが幾日滞在するのかは知らないが、所詮はただの使い走り

いつかは書状を置いて ここを出ていくしかないのだから・・・・
すごすごと、この城を出て行くナギの姿を思い浮かべた

最後に勝つのは己(おのれ)なのだ・・・・



一つ大きく息を吐き、落ち着きを取り戻したガルシアは
「確かなのだな・・・?
 ならば、それで良い」
それだけを言うと、テーブルの上の 例の小瓶に目を遣った






華燭の城 - 97 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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