0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 90

「ガルシアが全てを・・・・」


ポツリと呟いたシュリだったが
それでも、”既にこの国にある” という事実は変わらない
これから世界中を探し回らなければならない。と言われるよりはいい・・・
これでジーナを救えるのだから・・・・
しかし・・・


「・・・・領土にしたと言うのは・・・・ 
 戦さを仕掛け、力で奪い取った・・・・ という意味だよな・・・・」

「・・・・・ はい」

「そんな貴重な薬草が、偶然にも侵攻した国に・・・・」




皮肉な話だと思った
侵攻など、ただ自国を大きくする為の戦さなど
シュリは あってはならないと思っている
表には出ずとも、その陰に泣く多くの人が絶対に居るのだから・・・
自分の様に・・・


だが、そのおかげでジーナが救われたのも事実だった




「・・・・ガルシアに感謝・・・・・ と言うべき、なのだろうな・・・・」

思わず苦々しい笑みを浮かべたシュリに

「感謝すべきは神にもですよ
 シュリが ジーナ様の事をずっと案じていらしたから
 このような事が、偶然という形であっても起こったのです
 神のご加護があったのですよ」

そうラウが優しい笑みを返す




・・・・神・・・・

かつては、その神を自身に宿し
現世の神の化身として、皆の幸福の為にその身を捧げた自分・・・
だが今は 痛みと凌辱、屈辱を受け続ける毎日
これほどの苦しみの中で、この世に本当に神は居るのかと・・・
そう思った事も、また事実だった






「ジーナ様の薬は もう手配を済ませましたから
 もうすぐ一回目の薬が神国へ届くでしょう
 どれほどで効果が出るかは 個人差もあり、断定できませんが
 早くて数ヶ月、長くても数年・・・・
 その薬を定期的に欠かさず飲んで頂ければ
 必ずお元気になられるだろうと」



「・・・神は・・・ やはり居られたのか・・・・・」



「ええ・・・・
 ただし・・・ どんな薬にも副作用はあります
 幼いジーナ様にも戦って頂く事になります・・・・
 そして、一度 投薬を初めてしまうと途中では止められません
 止めるとその反動で一気に・・・・ 
 ・・・・今以上に容体が悪くなり最悪の事も有り得ると・・・・」



シュリが一瞬顔を曇らせ、眉を顰めてラウを見た
そんなシュリの手に ラウが手を重ねる




「ですから これから数ヶ月以上、
 どんなにお辛くとも それを続ける御覚悟がお有りかと・・・・
 養父が、ジーナ様に尋ねたそうです」


「それで・・・・?
 ジーナは・・・・ ジーナは何と?」


「兄上様が遣わしてくださったのだから
 どんなに辛くても治してみせると、気丈に答えられたそうです」


「・・・・・・・そうか・・・・
 ・・・・よかった・・・・」


「まだ小さいのに、
 本当にお強い方だと養父も驚いておりました」


「・・・ああ、ジーナは・・・・・ 今までずっと・・ 苦しんできたのだ
 ・・・・私以上に強い・・・・
 神儀も立派に・・・・ 継承できるだろう・・・・
 これから・・・・ まだ先も長いが・・・・
 ラウの御父上にも・・・・
 ・・・・よろしくと・・・・」




傷が痛み始めたのか シュリが苦しそうに肩で息をする



「シュリ、大丈夫ですか?」

「・・・ラウ・・・・ 薬を・・・・・」

「・・・そうですね・・・・ 少し話し過ぎました」



ラウがポケットから懐中時計を取り出し、時刻を確かめる
前回から、ゆうに6時間以上は経っていた


薬包を解き、水を側に置いてから
ラウはそっとシュリの頭を抱き起す
小さく開かれた口に 薬と水とを少しづつ含ませて、
ラウはシュリの体を 再びベッドへ横たえた


もう薬にも慣れたのか
シュリは以前の様に副作用で苦しみもがく事もなく
時折、苦痛に顔を歪めるものの
目を閉じたまま、じっと静かにそれが効くのを待っている





・・・・・ シュリ・・・・?
 
これを飲まなければ、耐えられない痛みだという事は
ラウにもわかっている
だが、慣れるのが早すぎでは・・・・
ラウの中に言い知れぬ不安が湧き上がった


シュリの額に浮かぶ汗を拭いながら
「・・・・・用量は必ず、守ってくださいね」
今のラウには そう言う事しか出来なかった






ラウも帝国の使者に対して怒りを覚えていた

一度連絡があったきり その後、音沙汰もないのだ
その事で、ガルシアの怒りは日々増している

主役たるシュリは、宴を休む事が許されない上に
毎夜のあの石牢での責め・・・・

いつまで続くのか・・・

いつ来るのか・・・・

早く来てくれなければ・・・・・

早く・・・・早く・・・・

それだけを思っていた






華燭の城 - 91 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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