0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 89

昼前になってラウは自分の仕事を終えると
そっとシュリの部屋の扉を開けた


シュリはまだ薬で眠って居る時間だが、そろそろ暖炉の火が落ちてしまう




起こさない様に暖炉の側へ行き、薪を足すと
パチパチと爆ぜ、炎が揺らぎ始める


2つとして同じ形を成し得ない炎が、次々と色を変え
生まれては消えていく・・・・・

その炎を見ていると、色々な憂惧(ゆうぐ)を ほんの少しの間だけ
忘れる事が出来る気がした






「・・・ラウ・・・ 少しは眠ったか・・・・?」

小さく声を掛けられてラウは振り返った
シュリが横たわったままこちらを見ていた



シュリが起きた事にも気が付かないとは・・・・

自分が思っていた以上にぼんやりとしていたのかもしれない
フッと苦笑いをこぼし、ラウは杖を支えに立ち上がった





ベッドの側まで行くと、傍らの椅子を引き、そこに腰を掛けた

「ええ、眠りましたよ
 シュリは? 眠れましたか?」


シュリの右手を包み込む様に両手で握ると
ラウの顔を見つめていた目が 安心したようにゆっくりと閉じ
コクンと頷いた



ラウも同じように頷くと 「傷を見ますよ」
そう言って握った右手をそっとシュリの体の横に置き
上掛けを腰のあたりまで引き下げる



「シュリ、今日は良い報告があるのですよ」

シャツのボタンを1つずつ外しながら
ラウは返事を待たず、話し続けた




「昨夜遅く、
 ジーナ様の元へ派遣していた医師団が戻って参りました」

「・・・・!」

「・・・動かないでください」


思わず体を起こそうとしたシュリの腕にそっと手を添えて
横になるように促した

シュリは大人しくその手に従い、頭を枕に置くと
顔だけをラウに向ける





「それで・・・・・
 ・・・ジーナは?
 ・・・父王は・・・ 皆は・・・・」


「国王、皇后共にお元気だそうです」
ラウが微笑む





「急な医師団の訪問に 最初は驚かれたそうですが
 今回の医師団が、シュリ様の命で来たと告げると、
 国王もそれは安堵され喜ばれたとか

 こちらにも監視が常についておりますので
 込み入った話は難しいようですが、
 神国の他の者も皆、変わりなく暮らしているから案ずるなと、
 国王よりシュリ様へのご伝言です」




実は今回、医師団が神国へ派遣されるのにあたり
シュリは父王宛に手紙を書いていた

だがそれは、ガルシアの検閲の名の元に一笑に付せられ
目の前で破り捨てられた

その為に、神国にとっては
いきなりの医師団の訪問となっていた





「そうか・・・ 皆無事か・・・・ 
 よかった・・・・
 ・・・・・それで・・・・  
 ジーナの病気は・・・・?」


「はい、
 先日申し上げたあの医師が知っている病に 間違いないとの事です
 珍しい病気だそうですが、幸いにも治せる薬があるとか」


「それは本当なのか!」


「ええ・・・・
 実はその薬草・・・ 私も名前だけは存じておりますが
 かなり稀少な物で、なかなか見つけることも難しいのです」


「見つけられない・・・・ 薬・・・・って・・・」

シュリの顔が不安に曇り、ラウをじっと見つめる



「それが偶然にも・・・・ 
 2年程前に我が国が領土とした国に
 自生しているのが見つかっているらしいのです」


その言葉を聞いたシュリの体からスッと力が抜ける
小さく息を吐き、安心した様に目を閉じるシュリの額に
ラウの指がそっと伸び、柔らかな前髪に触れた




  
「世界でも珍しい物なので、
 本来なら市場にも出ず、貿易で手に入れるのも難しいのですが
 そこはもう我が国の領土
 ジーナ様の病を治す量は充分に手に入るだろうと、養父も申しておりました

 貴重な価値ある薬ゆえに 
 その全てを陛下が管理されていますが・・・・・」






華燭の城 - 90 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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