0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 78

「本当にこれを・・・・ 好きにしてもよろしいのですか?」

シュリを見上げていた首をグルリと回し、男が振り返る



「ああ、存分に楽しんでくれ
 その代り 約束は必ず守れよ」

「勿論ですとも
 これだけの上モノで遊ばせて頂けるなら
 我が軍の情報など、いくらでも お安いもの・・・・」


言い終わらぬうちに男は
シュリの体に巻かれた包帯を挘る(むしる)様に解き始めていた

傷だらけの上半身が剥き出しになると 男はニヤニヤと口元を緩める
そして 「これは?」 と、シュリの首にかかる古いカギを摘み上げた




「ああ、部屋が汚れぬ様に奥に石牢があるのだ
 お前も使いたければ行ってみるがいい・・・」


「・・・・なりません!! 陛下っ!!!」



酒が入り上機嫌のガルシアが言い終わる前に
扉横に立ったままだったラウが 我慢しきれず声を上げた



「おい・・・・ ワシに文句があるのか?
 早くカギを開けて部屋の準備をしろ、ラウム
 客人がお待ちかねだ」
 

「陛下! ・・・・それだけはお止めください!」


「うるさいぞ
 ラウム、聞こえんのか?」


「・・・しかし!」


「・・・・・ラウ!止せ!」



食い下がるラウを止めたのはシュリの声だった





昼間 弟の話をしていた時のシュリ・・・・・
その嬉しそうな様子は、今でもラウの目に焼き付いている
何があっても弟を救うのだというシュリの気持ちは
十分過ぎる程判っている


だが・・・・


そう思いながらも ラウは拳を握り締めた
逆らう事は出来なかった
諦めた様にシュリの元へ歩み寄ると、首からカギを外し
悔しそうに目を伏せたまま奥の部屋へと向かった





ラウが石牢の燭台に火を灯し戻って来ると
ガルシアはゆっくりと立ち上がり
体が触れる程の眼前で、ラウの前に立ちはだかった


「お前は入るな
 シュリが弄ばれる様を、お前は見たくもないだろうからな?
 今夜は自分の部屋で待っていろ
 終わったら連絡する
 シュリには 報いを受けさせねばな」


「・・・・ 報い・・・・」

ラウがハッと顔を上げた



「判らぬとでも思うたか?
 身に覚えが無いとは言わせんぞ
 誰がシュリを ”愉しませろ” と言った?
 ワシは跪かせ、口で奉仕する事を覚えさせろと言ったのだ
 その命に背いた罰だ」 



ガルシアが氷の様な目で見ていた

ガルシアは・・・・
シュリが自分に抱かれた事に 気が付いている・・・・

元々、感の鋭いガルシアだ
自分の獲物に、自分の許可なく、横から他の者の手が付いた事を
黙認するはずなどないのだ




黙って視線を落としたラウの手から
ガルシアは奪う様にカギを取り上げた


シュリとすれ違い様、
ラウが小さく 「申し訳ありません・・」 と呟いたが
その声にシュリは一瞬立ち止まっただけで、黙って首を横に振った





「さっさと行け」

ガルシアがシュリの体を部屋へと押し入れ 
そのあとに2人が続くと ガチャリと中からカギが掛けられる音がした










ラウはそのまま部屋を出た
王の命令なのだ
それに鍵を掛けられてしまっては、ここに居ても出来る事はない



また大量の薬が必要になるかもしれない・・・ 

あの陰湿な男の目を思い出し、言い様の無い不安に駆られながら
扉番が無言で開けた黒扉から 表の、絨毯敷きの廊下へと出た








「・・・・ラウム!」

部屋に戻る途中、ラウは名前を呼ばれハッと我に返った


いつから呼ばれていたのか、呼んだ声はもう目の前に来ていた

「何をぼんやりしている!
 陛下はどこだと聞いている」

声の主はガッチリとした体格の男
身長はラウと大差ないが、その体つきのためか ラウより一回り大きく見え
上下共、黒のスーツを着ているあの黒服の側近、オーバストだった





「・・・・・・・陛下は、あの部屋だ」

宴の場にも入り、いつもガルシアの側にいるこの男は
側近の階級としてはトップクラス

この男が ガルシアの最も近くに居る男で
側近の中でも最上官・・・ いわゆる側近長という立場である以上、
あの部屋の存在も、ガルシアの性的嗜好も全てを把握している

実際に神国からシュリを護送してきたのもこの男だ
その事を判った上での ラウの短い返事だった




「ああ・・・」

オーバストの声には 「またあそこか」 という響きがあったが
それ以上余計な事は言いはしなかった


「陛下に、急ぎ話があったのだが・・・・
 あそこと言う事はシュリ様も一緒だな?」

「・・・・・」


それは今、いくら急用でも自分が入室してはマズイのだろう? 
・・・という問いだった

しかしラウは それに対し何も答えなかった




冷然としたまま 自分の質問に答えようともしないラウの態度が
癇(かん)に障ったのか

「・・・ しかし・・・ 
 世話係が主の側を離れて何をしている?」

オーバストは 職務怠慢だろう。 とも言いたげな
挑発的な声で続けた



「・・・・・・今夜は・・・ 他国からの客人が居られる
 自室で待てと、陛下のご命令だ」

その答えにオーバストの表情も変わった

「他国の客人?  ・・・・あの部屋に?」


同じ事を聞き返されただけの質問に
ラウはこれ以上話す気にもなれなかった


この男にシュリを気遣う気持ちなど微塵も伺えない
少しばかりの同情はしているのだろうが・・・・

男の声を無視し、無言で歩き始めたラウに
オーバストはもう何も言わなかった






華燭の城 - 79 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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