0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 71

「・・・・・・ラウ・・・・・・」

「シュリ様・・・・?」

驚いたラウの言葉が詰まると同時に、杖の音が早くなる





「シュリ様がお前の部屋を探して居られたのでお連れし・・・・」

話し続けるダルクの声は
もうシュリの耳には入らなかった




「・・・ ラウ・・・・・・・・・・・・」

名前を呼びながら、シュリからも歩み寄っていた
が、実際にはもう足は重く、痛み続ける傷のせいで
ほとんど倒れかかっていたのだが・・・



その肩を ラウが素早く正面から抱き止めた



「ダルク、ありがとう、助かった
 今夜はもう遅いから、部屋に戻ってください
 後は私が・・・・ シュリ様をお連れする」


だが ラウに口早に話しかけられても
ダルクはその場から動きもせず、返事もない
グラリと倒れた様に見えたシュリに驚いたのか、冷たい廊下に立ったままだ



ラウの表情が一瞬 曇る・・・・

「さぁ、もう行ってくれ、ダルク」


ラウの低く強い声で、ダルクはようやく我に返った

何か 見てはいけない物を見てしまったのかもしれない・・・ と感じながらも
ダルクはその考えを、見間違いだ。と即座に自身の中で否定した
神の子が、神が・・・ 倒れるはずなどないのだから・・・・
 

「ああ・・・ わかった、ラウ・・・・
 後はお願いするぞ
 おやすみラウ、シュリ様」

そう言って自分を納得させる様に何度か頷き
深く頭を下げると、今 歩いて来た廊下を戻って行った






足音が遠のくと 途端にシュリの体から力が抜けた
全体重がラウの腕に掛かる


ダルクの前で、弱っている姿を見せまいと
懸命に気を張って来たのだろうが、
ラウの顔を見てその緊張の糸がプツリと切れたのだ





「シュリ様!・・・・大丈夫ですか!?
 どうして こんな所までお一人で・・・・・ 早く部屋に・・・・」



鍵を開け、シュリを抱きかかえる様にして自分のベッドまで運んでいく

朝から一日、誰も居なかったのだろう
部屋は冷え切っていた



「今、火を・・・・・」

そう言って立ち上がるラウの手をシュリが掴んでいた




「ラウ・・・・・ どうして・・・・・・
 どうして今日は来なかった・・・・」


一瞬 困った様にラウが目を伏せる
そしてベッドの横に跪くと



「今日は 休暇でしたので・・・・
 ジーナ様の件、養父に直接話をしようと思い、
 早くから街へ出ておりました
 朝のご挨拶もせず申し訳ありません

 昼食前には戻るつもりだったのですが、
 急な嵐で身動きが取れなくなってしまいこんな時間に・・・」

そう言って頭を下げる




ジーナ・・・・・ 休暇・・・・・・



ラウが使用人である以上、休暇があるのも当たり前のこと
その休みにわざわざ 弟の事で出かけてくれたと言う・・・・・





そして何よりも、嫌われた訳ではなく
今、目の前にラウが居る・・・・・
それだけでシュリの胸はいっぱいになった



「そうか・・・・・・・・
 ごめん・・・・・
 ありがとう・・・・」


それだけ言うのが精一杯で 今にも溢れそうな涙を留め様と目を閉じた




「本当に・・・・ 貴方と言う方は・・・・・・・・
 そのご様子だと、薬も飲んでいないのでしょう?」

ラウは立ち上がると 自分の濡れたコートを椅子に掛け
隣の部屋へと入って行った




程なくして戻って来たラウは、
その手に まだ湯気の立つ薬湯の入ったカップを持っていた


「さあ、これを・・・・
 苦いですが、錠剤より湯の方が少しでも暖をとれるはずです
 落ち着かれたら傷の手当てを致しましょう」


シュリの上半身を抱きかかえるように起こし、薬湯を口に含ませると
シュリの肩を抱き締めた






華燭の城 - 72 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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