0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 65

使用人棟と呼ばれる場所の一角にあるラウの部屋


全てが石造りに見えていた城内の棟・・・
だが、意外にも内部は木造だった

いや、元々 木造建築だった物の外側だけを
戦さに備え、上からぐるりと石で囲った。といったところだろうか・・・



木造の、決して充分な広さとは言えないその部屋には
小さな窓が一つに ベッドに机、椅子

あとは衣類を入れておく棚ぐらいしか 家具らしきものはないが
今、自分の寝ているこの部屋の奥にも 
もう一つ部屋が続いているのか・・・
出入口の他に 別の小さな扉が見えていた



床も壁も使われている木が薄いのだろう
廊下を行き交う人の気配も感じられ、わずかに薬品の様な匂いもする





「・・・・これは・・・ 薬の匂い・・・?」

「あ・・・ 申し訳ありません
 ご不快でしょうが、暫くここで御辛抱を・・・・・」


確かに、多くの薬剤が混ざり合い、決して良くはない匂いだ
慣れない者が不快に思っても仕方がないと、ラウが頭を下げる





「それは構わない・・・・ でも、ラウ・・・・ 薬をここで?」

「はい、隣の部屋で調合しています
 危険な薬品も多くありますので、
 あそこにはお近付きにはならない様・・・・・」


ラウが奥にある もう1つの小さな扉に視線を送る





「危険な・・・」


ラウの言う通りだった
そこはどう見ても薬品を扱うのにふさわしいと言える場所ではなかった
簡素な木造の部屋で、小さな窓がたった一つのこの部屋では
十分な換気さえ出来ない程に・・・・



こんな場所でいつもラウは、自分の為に薬湯を作り
そしてここで眠るのだ


薬品の知識があまりないシュリにでも
ここで日々を暮らす事が
どれほど体に悪い事なのかぐらい容易に判る






「ラウ・・・・」

横になっている自分を覗き込む形で見るているラウの顔に
シュリの両手が伸びる

その頬に触れると・・・・ そのまま引き寄せた





「・・・・シュリ・・・・・ 様・・・・?」

横たわったまま 首にしがみつく様にして
シュリがラウを抱き締めていた



「・・・・どうされました?」




そう問われても自分でも判らなかった


ラウと出会ってから、日が経つに連れ大きくなるこの想い


いつも自分を側で支えてくれる ”感謝” 
だが、それでは伝えきれない自分のこの気持ち・・・・



これは何なのか・・・・



無意識の中で、
それが何なのかシュリ自身もハッキリと判らぬまま、
唇が・・・ ラウの唇を求め、触れた







自分でも何故こんな事をしたのか判らない

抱き締めたラウの体がピクンと動いたのがわかったが
今はただ そうして居たかった








「・・・・あまり力を入れられては傷に障ります」

そんなシュリの気持ちを余所に、ラウはそっとシュリの肩を押し戻し
いつもよりも 一層静かな声でそう言った



シュリの顔が見える距離まで離れると、その目をじっと見据え

「眠っておられる間に 薬湯を固形にしてみました
 中に1錠入っています
 これなら持ち歩けますし、今日の様な事があっても・・・ 
 外へ出られる時でも安心かと」


そう言ってシュリの手に
小さく折り畳まれた白い紙を一包乗せ、握らせた

何事もなかったかのように・・・・





「ラウ・・・・・・・」



何か言いかけたが、それは言葉にならない想いだった




「よろしいですか? 一錠で一回分です
 もうお分りでしょうが、副作用がかなり強い物です
 後でお部屋にもお届けしますが、必ず用量は守ってください」




黙ったシュリに一方的に説明をすると

「今日は夜から宴があります
 それまでもう暫くここでお休みください
 私はもう少し、この薬を作っておきますので」

そう言って立ち上がり隣の小部屋へ入って行くと
カチャリと中から鍵の掛かる音がした






華燭の城 - 66 に続く
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村
↑ ランキング参加中です。クリックして頂けると励みになります m(__)m
コメントありがとうございます。励みになります!














非公開コメントにする
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


拍手・ランキング・感想など頂けると励みになります

ツイッター @0storyRin
UP情報や裏話を呟いてます

サイトマップ・全記事表示
最新トラックバック
カテゴリ
COUNTER



にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村

にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

↑ ランキング参加中です
1ポチ してもらえると嬉しいです
検索フォーム
QRコード
QR