0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 64

「シュリ様!」

ラウが慌ててその体を支える



「ごめん・・・・ やっぱり・・・」

そう呟くシュリの呼吸はみるみるうちに荒くなり
はだけたシャツから見える出血は
じわじわと浸み出す様に増えていった




薬湯が効いている間は 嘘の様に体は軽く、痛みもなかった
だが、一度切れてしまうと その痛みと苦しみは 
それまでの反動もあってか
何倍にも酷くなり その傷だらけの体を襲っていた





「シュリ様! ・・・・シュリ様っ!!」

呼びかけるラウの声が段々と遠くなっていった










シュリは体に何かの振動を感じていた
息苦しく目を開ける事さえも辛かったが
それでもそれが、ラウが自分を抱えて歩いているのだと
その腕や体から伝わる温もりから感じ取っていた

脚が悪いのに・・・・・・

遠のく意識の中でそう思っていた









「シュリ様・・・・・ シュリ様・・・・」

大粒の汗を浮かべながら 苦しそうに息をするシュリの名を呼んだ
熱で紅潮した頬にそっと指先で触れると、シュリはようやく薄く目を開く




「よかった・・・・  
 ・・・・ 薬湯です・・・・ これを・・・」

ラウは、ベッドに横たわるシュリの首をわずかに持ち上げると

「口を開けて・・・」  指で促す様に唇に触れ、
その薬湯を口に含ませた

だがシュリは、朦朧とする意識の中に注がれる薬に、思わず咳き込み
嫌がる様に首を振る



「もう少し・・・・
 もう少しだけ我慢してください」



肩で荒く息をするシュリの唇端から零れた薬を ラウが指で拭うと
外界からの刺激は全て痛みだと認識しているのか
痛みから来る拒否反応なのか
それとも、自己防衛の無意識の反応なのか
その指を振り払おうと、シュリは体を捩り、暴れ様とする


それでも嫌がる手を押さえ付け、
ラウはシュリの口内へ残りの薬湯を注ぎ込んだ


多少強引ではあったが、コクリとシュリの喉が動くと 
ラウはその体を自分の方へと抱き寄せる
すぐにシュリが苦しみ始める事は判っているからだ




「・・・っ・・・・・・・・!」

直後に襲う激しい副作用



「暫くの辛抱ですシュリ様、すぐに楽になります」

そう言って ラウは両腕で熱いシュリの体を強く抱き締めた








やっと呼吸が出来始め、シュリはゆっくりと目を開けた
ベッドの横で自分を覗き込むラウの顔が 間近にあった



「・・・・ラ・・・・ウ・・・」



「気が付かれましたか?
 申し訳けありません
 お体の事も、薬の時間も考えず
 あんな遠い所まで連れ出してしまい・・・・ 全て私の責任です」

「ラウが・・・ 謝る事じゃない・・・」

頭を下げるラウにシュリが小さく首を振った
 




「・・・ここ・・・・ は・・・・・?」


視界に入ったそこは見慣れない部屋だった

床に血の付いた包帯がまとめて置かれているのは
ラウが手当してくれた物だろう





「私の部屋です
 シュリ様のお部屋まで、
 お連れできれば良かったのですが・・・」

ラウは恨めしそうに自分の脚に視線を落とした



シュリは 自分を抱えて歩いていたラウを思い出していた
不自由な脚で自分を抱えて部屋まで運んでくれたのだ
きっと 人に見られぬ様に、気を使いながら・・・





「ありがとう・・・ラウ・・・」

シュリは胸がいっぱいになり それだけ言うのがやっとだった






華燭の城 - 65 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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