0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 63

「あれは?」

湖を見ていたシュリが
墓地から少し離れた先に 小屋らしき物を見つけ指さす



「ああ、あれは物置小屋です
 かつて・・・ 先代王の頃は、
 ここを管理する墓守の小屋だったのでしょうが、
 今では 城で不要になった古具などが入れてあります
 
 ・・・・ここの管理と言っても、今はご覧の通りの有様で、
 手入れをする事も無く忘れ去られてしまい、
 もう誰も使いませんので・・・・」


一度言葉を切った後

「シュリ様、行きましょう!」

ラウが突然シュリの手を取り立ち上がった





「えっ・・・ラウ? どこへ・・・・ ラウ・・・?」

ラウは 戸惑うシュリをどこか愉しむ様に
その手を取ったまま 小屋の方へとどんどんと歩いて行く



そして小屋に着くと 扉横に置いてあったイスの横に屈み込み
下を探り始める

ほどなくラウの手には小さなカギが握られていた





「・・・それは? ここの?」

「ええ」 

宝物を見せる子供の様な笑顔で嬉しそうにラウが答え、
慣れた手つきで鍵を開けると ギィと軋んだ音と共に扉が開いた





中にはラウの言った通り かなり古びた道具や箱が積み置かれ
昔はそこが緑豊かな丘だった事を思わせる芝刈りの器具なども
整然と置かれていた


その部屋の一番奥の壁際に
道具達に隠される様にして一段高い場所がある


ラウはそこへ行くと、
大きな木箱をいくつか横へズズズ・・・・ と動かした


その奥に、箱に隠される様にあったのは十字架とマリア像
蝋燭を灯す燭台も両側にあり、それは さながら小さな祭壇だった






「これは・・・・!」

ラウは無言のまま 小さなマリア像の前に
不自由な脚で跪いた(ひざまづいた)



ひとしきり祈りを捧げた後

「陛下はこういう物を嫌われますので・・・ 秘密ですよ?」

そう言って振り返り 悪戯っ子の様に微笑んだ






「・・・・これはお前が?
 ・・・・・・ああ! ラウ! すごい! 
 わかっている!! 他言はしない!」


長く歩いたせいか わずかに汗を滲ませたシュリも
嬉しそうに笑みを浮かべ ラウの横で跪き祈りを捧げる





「・・・・ありがとう!! ・・・ラウ! ここへ連れて来てくれて! 
 本当に、本当にお前はすごい!」

祈り終えたシュリは 思わずラウを抱き締め、頬を寄せた




「いいえ、私はただ・・・・」

ラウが少し照れくさそうに言いかけた時だった





「・・・・?
 ・・・・ シュリ様? 
 熱が上がっていませんか?
 ・・・ 体が熱い・・・ 」


ラウはハッと顔を上げ、懐中時計を取り出した

朝、部屋を出てから 昼もとうに過ぎ、
既に午後から夕刻近くと呼べる程の時を指している

いくら楽しかったとはいえ、こんな失態を・・・・
ラウは自分自身に舌打ちをした





「申し訳ありません・・・ 今日の私はどうかしている・・・
 薬の時間を忘れるなど・・・
 お辛くありませんか・・・?」

「大丈夫だ・・・ そんなに心配しなくても・・・」

抱きついたままでそう言うシュリの額には
大粒の汗が浮かんでいる





「シュリ様、失礼します、お体を・・・」

自分にすがる様な体制のまま動かないシュリの腕を解くと
その体は既に自身が支えられないのか ユラリと揺れた

シュリを支えながら ラウがシャツのボタンを外す

今朝、ラウが巻いた包帯に血が滲み出ていた







「シュリ様、とりあえず部屋へ戻りましょう」

「大丈夫・・・・ もう少しここに・・・・」

「いけません、戻って手当しなければ!」


ラウが杖を掴み、右手でシュリを立たせる・・・・立たせようとした
が、シュリはもう立ち上がる事も出来ず
そのまま辛そうに肩で息をしながら床へ手をついた






華燭の城 - 64 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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