0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 57

数時間後、シュリは目を覚ました
まだ薬が効いているのか、傷の痛みはそれほど感じない



わずかな時間でも痛みを感じなくて済む安堵でフッ・・と息を吐き
首を巡らせると、側でラウが ベッドの端にうつぶせていた



ラウ・・・?



見るとシュリの右手が、しっかりとラウのシャツの端を握り締めている


ラウに 「外に居る」 とそう言われた時
無意識のうちに掴んでしまっていたらしい



部屋はまだ温かく、
シュリの額に乗せられた布はまだ冷たいまま・・・・
今しがたまで、起きていたのだろう・・・
ずっと・・・・・




「ラウ、こんな所で寝ては・・・・」

起こしかけて、シュリはその手を止めた




知り合ってもう幾日も経っていたが、
こうしてラウの寝顔を見たのは初めてだった


いつも自分が眠った後も火の番をし、
朝 起きた時には もう朝食の準備ができている
今、こうして痛みを感じずに居られるのも全てラウのおかげ・・・




すぐそばで目を閉じるラウの顔

シュリは横になったまま 手を伸ばし
解けた美しい黒髪が数本かかる顔に 指の甲でそっと触れた

その頬には、ガルシアの鞭で付けられたあの傷がある

もう血は止まっていたが、手当てをした様子もなく
乾いた血が かさぶたの様に盛り上がり固まっている



「・・・・ いつも私の事ばかり心配して・・・・」

シュリが呟くと
「ん・・」  と小さな声をあげてラウの瞳が開いた





「あ・・・・・ ごめん・・・・・ 起こしてしまった・・・・」

「申し訳ありません、私の方こそ居眠りなど・・・・・・
 傷はいかがですか? 
 まだ痛みますか? 
 熱は・・・・」


慌てて体を起こしたラウは、シュリの額の上の布をとると
体温を確認するように手を当てる



「急に体が傷付くと、熱が出ます
 ・・・まだ少しありますね・・・」

布を冷たく濡らし直し、そっと戻すと
心配そうにシュリの顔を見つめた



「まったく・・・」

その行動にシュリが呆れたように微笑んだ




「大丈夫だよ、ラウ・・・・
 私の事よりも 自分の手当てをしないと・・・・ 
 頬の傷、まだ血が付いている」

そう言われ、ラウはやっと自分の傷を思い出した様に
慌てて頬に手を当てた

その様子にシュリがクスリと笑う




「それに・・・・
 眠るなら、ちゃんと横になれ
 今の様に 窮屈に身を屈めたままでは、脚にも良くない
 ・・・ もっと自分の事を大切にしろ」


シュリの言葉にラウは一瞬驚いた表情を見せたが
その顔はすぐに柔らかな微笑に包まれ頭を下げた



「ありがとうございます
 シュリ様も もう少しお休みください
 朝までまだ時間があります
 薬も・・・・ まだ大丈夫でしょう」

上着の内ポケットから懐中時計を取り出し
時間を確認しながらラウがそう告げる



「わかったから、ラウも眠るんだぞ?」

「では、お言葉に甘えて少しだけ休ませて頂きます
 薬が切れて傷が痛み始めたら すぐにお声を掛けてください」




ラウは立ち上がり、軽く頭を下げると
窓際に置かれていた一脚のイスを 暖炉の横に引き寄せた


「・・・そこで?
 火の番をしながら そこで眠るのか?
 そんな所では、ゆっくりと眠れはしない
 ここに居てくれるなら・・・・・ 側にいればいい」

そう言って シュリは自分の隣に視線を向ける




大きな天蓋付きのベッド
シュリ1人が横になっても、まだまだ十分にスペースは空いている



「しかし・・・・・」

「また  ”私の様な者・・・” ・・・と言うのか?
 2度と自分の事をそんな風に言うな 
 ・・・ 横で休め、ラウ
 これも命令だ」

困惑の表情を見せるラウに そうシュリが微笑む




「わかりました、シュリ様・・・・・」

ラウも クスリと笑ながら、上着を脱ぐと
「失礼します・・・・」 そう言って シュリの横にその体を置いた






華燭の城 - 58 に続く
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村
↑ ランキング参加中です。クリックして頂けると励みになります m(__)m
コメントありがとうございます。励みになります!














非公開コメントにする
トラックバック
この記事のトラックバックURL

プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


拍手・ランキング・感想など頂けると励みになります

ツイッター @0storyRin
UP情報や裏話を呟いてます

サイトマップ・全記事表示
最新トラックバック
カテゴリ
COUNTER



にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村

にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

↑ ランキング参加中です
1ポチ してもらえると嬉しいです
検索フォーム
QRコード
QR