0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 46

いきなりの話に ガルシアは頭をわずかに傾け 顔を歪めると
露骨に面倒そうな顔をした



「聞いた・・・?
 ラウムが何か吹き込んだか・・・・?」


ジロリと扉の横に立つラウへも、冷たい視線を送った
が、ラウもそれに臆する事無く、ただじっと前を向いて立つだけだ





「ふん・・・」

ガルシアはこの視線一つ、言葉一つで
多くの臣下を恐怖に慄かせて(おののかせて)きた

先日の赤髪の高官、ヴェルメがいい例だ

だがこの二人は全くそんな素振りを見せない
そのことが面白くなさそうだった





 
「ああ、確かに帝国一の我が大国には、優秀な医師は大勢いる
 が、お前の弟を助けて ワシに何の得がある?
 お前の弟がどうなろうが、知ったことでは無い
 そんな話なら・・・・・・」


「もし、弟が死ねば・・・!」

シュリの強い声がガルシアの言葉を遮った




「もし、弟が死に・・・・
 私の守る者が一つでも欠ければ・・・・ 
 先日言った通り、私も即刻自害します」

シュリは立ったまま じっとガルシアを見下ろす




グラスを口へ運ぶガルシアの手が止まった

「・・・・それで?
 ・・・・だからどうした?」



「先日の披露目の宴でも この城の中でも、謁見公務でも
 私はもう数え切れない程 多くの者と顔を合わせた
 
 私は既に 近隣各国・・・ いや・・ 世界が認めるこの国の皇太子
 その私の死は、もう秘密に出来るものではない
 
 しかもこの国を救うはずの私が こうも早く死んだとなれば
 その動揺も、国外へ及ぼす影響も大きいはず

 弟がどうなろうが知った事ではないのなら・・・・
 アナタに関係の無い どうでもいい事だと言うのなら・・・・・
 ならば、許可を下さい 
 わかったと、一言・・・・
 そう言うだけで・・・・
 この国もアナタも 要らぬ憂いを避ける事ができる」



「ワシを脅すのか・・・?」

ガルシアの細い目が一層薄くなり、冷たい色を放つ




「どう思われようが、事実です」

その冷たい目をシュリはじっと睨み返した



「いきなり謁見だのと言うから、何かあると思ったが・・・
 なるほど、そういう意図あっての事か」





ガルシアはグラスを置くと ふう・・・ と
わざとらしく大きく息を吐いた

そして目を閉じ、テーブルを指で叩き始めた
コツコツコツコツと 忙しない音が響き続ける




そうして暫く考えていたが


「まぁいい、勝手にしろ」  




考える事さえ嫌になったのか、
それとも 弟は生かしておいて損はないと、そう思ったのか・・・
面倒そうに二人を一瞥(いちべつ)した後そう言った





「・・!!」

その言葉に シュリの目が輝いた
そしてやっと安心したように肩の力を抜いた




「・・・・だが!!」 

ガルシアが バンッ! とテーブルに手を突き、立ち上がる
シュリの眼前まで行き 仁王立ちになると顎に指を掛けた


「言っておくが、今回上手くいったからと言って調子に乗るな
 これは取引だ
 面倒なお前の頼みを聞いてやるのだ
 お前もワシの言う事を聞くのだ ・・・・・なんでもだ! いいな?」


そう言ってグイと自分の方へ顔を向けさせる



シュリは顎を持ち上げられたまま
酒の息を吐くガルシアの目を グッと睨んだまま小さく頷いた



「わかっている
 何でも言う事を聞く・・・・
 ただ・・・・ 本当に医師が遣わされたかどうか・・・・
 約束が守られているかどうか・・・・
 定期的に 弟の様子を、アナタではなく 直接、ラウから聞きたい」



ガルシアの シュリの顎を掴む手に一層 力が入る

「生意気な・・・・・
 だが・・・ まぁよかろう
 おい! ラウム! こっちへ来い」


シュリを見下ろしたまま、ガルシアがラウを呼ぶ





「話は聞いた通りだ、手配してやれ」

「はい」

側へ来たラウが頭を下げた





そのラウの返事に、ガルシアは フッと薄い笑いを浮かべた 



「ああー・・・ そうだ・・・・ラウム
 ・・・・・・例の鍵を出せ」

そう言って左手を差し出した






華燭の城 - 47 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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