0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 41

二人が兵士達の側まで行くと、誰となく
「シュリ様だ・・・・・!」  と声がして
皆が素振りの手を止めた



シュリが 一緒に稽古をしたい と声を掛けると
士官は驚いた表情を見せたが
一番近くに居た まだ14、5歳の若い兵は
「・・・・で ・・・・・ではこれを!!!」  と
深々と頭を下げ、嬉しそうに自分の剣を差し出した




「シュリ様・・・・!」

お体が・・・ と続けそうになってラウは慌てて口をつぐむ




そんなラウの声も聞かず、シュリが列の一番端に並び
一緒になって剣を振り始めると 広場に歓声が上がった





借りた剣は 実戦用の真剣ではなかったが
重さや扱いに慣れる為の訓練であり、
刃が斬れないだけでそれなりの重さもあり
真剣と何ら遜色(そんしょく)ない



その剣を嬉しそうに握るシュリの側で 諦めた様に
「お体は・・・・ 大丈夫ですか?」 
とラウが耳元で小さく声を掛けた




「ああ、薬湯が効いてるみたいだ  ・・・・ずいぶんと楽になった」

手を止める事無くシュリが答える





「それは良かった・・・・
 それでは・・・・  少しお相手を、お願いできますか?
 素振りだけでは物足らなそうなので」 
と微笑んだ



「・・・・ラウが?
 でも、お前は脚が・・・・・・」

シュリが言い終らぬうちに 
ラウの杖が空を斬り、鋭い風音が一瞬 低く鳴った





それは、いきなりの出来事だった






その場に居た全員が  「・・あっっっ!」  と息を呑み
一瞬で 空気が凍りつく



一介の使用人が皇太子の頭上に物を・・・
まして杖を故意に振り下ろすなど前代未聞
あってはならない事だった




「・・・・きっ・・・ キサマっ!!!  何を無礼な事をっ!!」

士官の男が慌てて走り寄り
怒りに任せ、手に持つ剣をラウの頭上に振り上げた 




「待てっ!」

だがシュリは、そのラウの不意の一撃を軽々と剣で受け止めると 
「構わない」  一言そう言い、
左手で軽く士官を制止する






「し、しかしシュリ様! こんな事が陛下に・・・・!」

「ガル・・・いや、陛下には黙っておけばいい」



ラウの顔を見ながら クスリと笑った
 


「脚は心配なさそうだな、 じゃあ・・ お願いしようか」

「ええ、では遠慮なく・・・!」



言い終わるが早いかラウは金属の杖を
まるで自身の体の一部の様に使い シュリに向かってくる
脚を引きずってはいるものの、それは健常者と変わりないどころか
相当の使い手である事は間違いなかった

それでいて 全く手加減も、躊躇もない



そんなラウの杖・・・ 剣をシュリは本当に楽しそうに
真っ直ぐに受け止めていた



そして徐々にラウの剣も激しさを増す

お互いに殺傷力の無い剣とはいえ、
その攻撃をまともに体で受ければ 重度の打撲や骨折程度なら
十分に在り得る程だ

それを見守る一同の意識も完全に呑み込まれていた





「士官殿!」

その観衆の中に シュリがふいに声を放った
以外にも楽しそうで 笑っているかの様に聞こえるその声で・・・



急に呼ばれた士官は驚いた

この真剣勝負と言ってもいい程の 戦いの中で
話しかけられるとは露にも思っていなかったのだから・・・・

ビクンと体を震わせ 剣を握る自分の右手に思わず体に力が入って
そして、気が付いた




「・・・シュリ様!」

自身の剣を絶妙ともいえるシュリの間合いに放り入れる




皆がその美しさに半ば惚け、ただただ見つめる中
その一挙手一投足に目を向け、理解し
そのシュリの言葉の意味を正しく理解できた士官は
さすがと言うべきだった


放り込まれた剣、それを宙で・・・ 左手で受け取ったシュリは 
投げ入れた指揮官に軽く微笑み、目礼をし
一度 ラウから体を引いた


その剣の重さを確かめる様に 掌で剣を一回転させ握り直し
右手の剣を逆手に取り直すと胸の前に置く
左手の剣は自然体で下ろし、
右足を一歩引くとラウを少し斜めに見ながら立った


そうして シュリの手に・・・ 神の双剣が握られた






華燭の城 - 42 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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