0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 40

翌日の体調はやはり最悪だった

薬湯を飲んだ後は必ず酷いだるさと息苦しさ
そして最悪の気分に襲われる

それでもラウに促され、用意された朝食をほんのわずかな量
無理矢理に飲み込んだ

やっと動ける様になってから シュリがラウに声をかけた





「今日は宴は無いのだろ?
 だったら・・・・ また少し城内を歩きたい」

「ええ、今日から3日間、陛下は公務で国外ですので
 それは構いませんが・・・・・ お体は・・・?
 あまり無理をされず、今日はお休みになられた方が
 よろしいかと思いますが・・・」



その声にシュリは首を振った



「この前の様に・・・・ また皆に会いたいんだ・・・・・
 出来るだけ多くの人に」



ラウは小さく首を傾げ、シュリを見つめたが

「わかりました
 シュリ様個人への 国外からの謁見の申し込みも
 殺到していると聞いていますし、
 側近の方にその辺りの事を聞いてみましょう
 陛下と連絡が付くかもしれません
 お返事が頂けるまではとりあえず・・・・
 今日は雨も上がっていますし 少しだけ散歩などはいかがですか?
 先日は ダルクの所で時間をとってしまい、外には出られませんでしたから
 城の敷地内だけですが 風に当たられては」










城の造りは自分の部屋から見たよりも遥かに複雑な構造で
廊下で繋がった棟や館が いくつも連なった形になっており
その棟ごとに用途が決まっていた


ガルシアの居る、あの黒扉のある館は 主棟と呼ばれるだけあって
城の中でも一番大きく、高くそびえている
シュリの部屋は主棟に隣接した館にあった


初めてこの城に来た時、皆が出迎えたホールや
宴が行われた大広間は公用の館にあり
そこには官吏達の執務室もあるらしかった




その公用の館の正面扉を開いて二人は外に出た





広い庭だった
が、庭と言っても美しい庭園があるわけはない
ただただ石畳が敷き詰められただけの広場だ


そこを並んでゆっくりと歩いた
少し冷たい風が まだ熱っぽい身体に心地良い





「・・・ 緑の木は・・・・ 本当に一本も無いんだな」  

何も無い石だけの道を歩きながら シュリが呟いた



「・・・・・木・・・・・ ですか?」

ラウが不思議そうに返事をした時
広場の奥から快活な声が聞こえてくる



「・・・・ あれは・・?」

何気なくそちらへ足を向けたシュリの後を、ラウがついて行く






通路を抜け再び開けた場所に出ると
そこでは兵士達が、一列に整列し剣の稽古をしていた


兵士と言ってもまだ皆 年若く、
最年少と思われる背の低い小さな子は 握る剣の方が大きく見える

そのため剣を振るうというより
振った剣の重さに自分が振り回されている感じだ

その横で士官らしき男が 号令をかけていた




「あんなに小さい子も兵士なのか?」

足を止めたシュリが尋ねる



「ええ、あれは訓練兵です
 まだ実戦には出ませんが、毎日こうして訓練をしているようです
 剣の他にも武道や、銃火器の取り扱いも学びます」

ラウは 近くの石造りのベンチをシュリに勧めながら答えた



が、シュリはベンチに腰掛けようとはせず
掛け声とともに剣を振るう兵士達をじっと見つめていた




「あれほど幼い時から・・・・」

しかし、心配そうなシュリの顔とは逆に
皆の顔はどれも生き生きとし 楽しそうに剣を振っている 

訓練といっても、小さい者は大きい者に負けじと、
そして大きい者は小さい者の手本になろうと
互いに思い遣っているのが見てとれた



「大丈夫・・・・そうだな・・・・・ 楽しそうだ
 私も久しぶりにやろうかな
 剣術、好きなんだ・・・・」

安堵の表情を見せると いきなりそう言って
シュリが兵士達の方へ歩き始める



「あ、シュリ様! しかし、まだお体が・・・」

驚いたラウが慌てて後を追った






華燭の城 - 41 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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