0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 25

翌朝、シュリが目を覚ますと
ラウは テーブルに朝食を並べ終えたところだった




「おはよう・・・・」

シュリがベッドから声を掛ける



「おはようございます、ご気分はいかがですか?
 よくお休みになれましたか?
 ・・・お体の方は・・・・・?」

そう聞かれて昨夜の事を思い出す






昨夜の精神状態では眠れるはずがないと思っていた

が、戻って来たラウの顔を見、薬湯を飲んだ後は
一度も目を覚ますことは無かった


眠れたのだろう、と思う
だが今の気分は最悪だった
酷く体が重く、吐き気もする




「・・ああ・・・・・
 薬湯のおかげで 眠れたみたいだ・・・・」

そう言って起き上がろうとすると 平衡感覚もおかしいのか
天井が一度ぐるりと回り、咄嗟に手を付いて体を支えた




・・・なんだ・・これは・・・・




強く目を閉じ 肩で大きく2、3度息をし
ゆっくりと目を開けた



部屋を見渡す



揺れは収まっていたが、窓の重厚なカーテンが 
まるで囚われの自分を隠すかの様に引かれていた


それが外界と室内とを分断し、薄暗い部屋が更に重く
自分の体表すべてに
ねっとりと粘着質の膜を被せた様に息苦しかった




「・・・・ カーテンを開けてくれないか」

「・・・・しかし・・・・」 

ラウが言い澱んだ



「構わない・・・・ 格子があっても陽は入る・・・・・」


ラウはその言葉に  「はい」  とだけ返事をすると
順番に窓のカーテンを引き開けていった






広い部屋にはいくつもの大きな窓があったが
その全てのガラスの向こうに 鉄格子が入っていた

その格子の間から薄い朝陽が滑り込む




その陽に導かれるように、シュリはゆっくり立ち上がった

だが窓の側まで歩いて行くだけの事が
今のシュリには酷く苦しかった



どんどんと早くなる鼓動を 細かく息をすることで紛らわし
内側へ両開きになる窓を開け、
その格子に手を掛け体を支える


熱っぽい体に 朝の冷たい風があたり、
シュリの髪がわずかになびいた







広い城の敷地にはいくつもの建物が折り重なる様に建ち並んでいた

間を縫うようにして、石畳が敷き詰められた庭
その向こうには高い城塀が見えている
色は何もなく、空と同じグレーだけの世界だった





「塀の中なら・・・ 行動は自由・・・ だったな・・・」

ポツリと呟く



「はい、 城内でしたら、ご自由に」


ラウがその後ろ姿を見ながら答えたが
シュリはそのまま ただじっと外を見つめ続けているだけで
急な風が室内に入り込み 暖炉の炎を揺らしても
立ち尽くす後ろ姿は微動だにしない

ラウの声が届いているのかさえ 定かでなかった






「シュリ様? ・・・・ 大丈夫ですか? シュリ様」

ラウがもう一度声をかける



「ああ・・・」

やっと小さな返事が戻ってくる





「もしご気分が大丈夫でしたら・・・・ 
 少し外へお出になられますか?
 何もございませんが気分転換ぐらいにはなるかと」


「・・・ 外・・・・・」

「はい、少し散歩でも」




正直、今の体調では立っているのも辛かった
それでも 外 という響きがひどく懐かしく
シュリを突き動かした




「そうだな・・・・ それもいいかもしれない・・・」


「では、午後からは披露目の宴も始まりますので
 それまでの間、 城内をご案内致しましょう
 その前にお食事を・・・・
 ここ数日 何もお召し上がりでないのでは?」


「神儀の前には3日、食を絶ち身を清める
 これぐらいは慣れている・・・・」


「いけません、シュリ様
 どうか少しでもお召し上がりください」



そう促され、テーブルには付いたが
まだ頭の奥が熱く重い感覚と 体のだるさと苦しさは抜け切らず
それ以上に酷く気分が悪く 食欲は全くといって言い程無かった




「せっかく用意してくれたのに悪いな・・・・」

わずかな量を口にしただけでフォークを置いた






華燭の城 -26に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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