0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 24

シュリを部屋へと返し、自室で皇帝との長い電話を終えたガルシアは
ゆっくりと、そして静かにその受話器を元に戻した



「クッ・・・  クククッ・・・・・・」

途端に喉の奥から こらえ切れないモノが込み上げてくる




「ククッ・・・ クッ・・・・  ハハ・・・ アッハハハハハ!!!!」

深夜の城に ガルシアの大きな笑い声が響き渡った









「やったぞ! やはりお前の言う通りだった!!」

「そんな大声では、外にまで聞こえます」


たしなめる傍らの男の声も耳に入らない程に
ガルシアは上機嫌で話し続けた





「これが喜ばずに居られるものか!
 閣下からの直々の電話、 こんな時間に何事かと思ったが・・・・
 なんと、先ずもって祝いだそうだ!
 この国に良き跡継ぎを迎える事ができて良かったと、
 それもこれも、全てこのワシの人徳だと、お褒めの言葉を頂いたのだ!
 どうだ! これは名誉だぞ!」


「それは宜しゅうございました」

男も頭を下げながら薄く笑う




「祝宴には閣下も是非にとお願いしたのだが・・・・
 残念な事に、閣下は多忙ゆえ 無理らしい

 シュリを正式な跡継ぎとして認めるという直筆の書状は
 代わりの者に持たせるそうだが・・・・・
 ああ、なんとも残念だ・・・・ 
 閣下が来て下されば、益々 箔(はく)が付くのだが・・・・」



ガルシアは 小さく舌打ちをすると
大きなソファーの中央で両腕を広げ
片手に持ったグラスを クルクルと手のひらで器用に転がした





「・・・閣下に書状を頼まれたのですか?」

男の眉間にシワが寄る



「陛下が跡継ぎだと宣言さえすれば 
 その様な物、わざわざ頼まなくても・・・・」




その言葉にガルシアが首を振った




「いや、これは保険だ
 もし 他国に、神国を攻めた事がバレてみろ・・・・
 それこそワシの首が危うい

 だが、閣下直筆の書状さえあれば もうこちらのものだ!
 後から何を言われようが黙らせる事が出来る!
 いわば、これは免罪符!
 どうだ? そこまではお前も考えつかなかっただろう?」




つい先程、自分の脳内で・・・ 想像の中で起こった最悪の状況
そこから脱すべく自らが考え出した策

それに満足なのか、ガルシアが豪快に笑った






・・・・・・余計な事を・・・ 

男は ガルシアの足元に跪いたまま、
聞こえない程の小さな声でボソリと呟いた



「ん? 何か言ったか?」


「いいえ、何も。
 しかし、陛下・・・・
 閣下がお見えにならないのは、かえって好都合です 

 もし、宴の席で 
 万が一にもシュリが余計な事を口走っては全てが水の泡
 こうして祝いを頂いておくだけでも
 十分、近隣諸国への抑止力にはなります」



「ほう・・・・なるほどな・・・・! 
 それもそうだ!
 万事が ワシの追い風になっておるという事だ!
 これで 我が国に対し 密かに反発の芽を持っておった他国も
 今まで以上にワシに一目置く事だろう

 何と言っても、閣下のお墨付きがある上に
 世継ぎの息子は神の子だ
 もう誰もワシに刃向かいは出来ぬ!
 
 ・・・・全く、お前の頭の良さには驚かされるわ!

 そうだ!
 お前にも何か褒美をやらんとな?
 何がいい? 金か? 地位か?  ん? 何でも言ってみろ」




ガルシアは脚を組み直すと、満足げにグラスの酒を口へと運ぶ
男はその様子を見ながら、ゆっくりと頭を下げた




「褒美・・・・・ですか・・・?
 考えてもおりませんでしたが・・・・」




急な申し出に 少し考える様に首を捻った後

「では・・・・・
 あの、一番左端の小剣でも頂ければ・・・・・」

男は頭を下げたまま、チラと右側の壁に視線を送る




そこにはずらりと壁一面、輝く宝剣が掛けられていた




壁の一番左端の物は長さ1メートル程で、少々小ぶりだったが
随所に銀細工のある黒鞘に収まっていた


柄から鍔 (つば) までは草花らしき凝った彫金が見事に輝き
握りの先端・・ 柄頭には青い房が下がっている 




「ん? あれか・・・・・
 ・・・・ お前も相当 欲深いな

 あそこにあるのは、ただの飾りではないのだぞ
 ワシの元へ 妃として嫁いで来た女共が、
 婚姻の証として持参した自国の宝剣
 どれもその国の宝とも言える一級の品ばかり・・・・

 特に、あの端の物は 最初の女が持参した物で
 握り柄に巨大なサファイヤが入っているのだ
 この世に2つとない逸品だぞ」





男の視線を追ったガルシアは暫く考えていたが

「まぁ、いいだろう
 あれ程の大きさの石、手放すのは ちと惜しいが・・・・・ 
 今夜は気分が良い
 今回の働きの褒美に特別だ、持って行け」


「ありがとうござます」

男はもう一度 深々と頭を下げた





「ああそうだ、代わりにこのシュリの剣を掛けておけ」

そう言ってテーブルの上にあった双剣をグイと突き出す





「・・・だが、言っておくが・・・・・ 褒美はこれで最後だ
 あれもこれもと、後で無心するなよ?」


そう言って 下がれと言わんばかりに
クイと顎で指図すると、再び酒を飲み始めた






華燭の城 - 25 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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