0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 17

そこもかなり広い部屋だったが 廊下と同じく電灯は点いておらず
明りは 暖炉の炎と、燭台に立てられた数多くの蝋燭だけだった

そのせいか ここも薄暗く、ひどく重苦しい



その暗い部屋の中央で、一点だけ 不気味な程不似合いな
真紅の大きなソファーにガルシアは座り こちらを見ていた
炎に照らされた大きな影が 壁にユラユラと揺れている





「ラウム、お前はそこで待っていろ」  
シュリの後ろに立つラウにそう顎で指示すると

「シュリ、こっちへ来い」  とゆっくり手招きをする






「シュリ様、陛下のお側へ」

ラウはそれだけ言うと頭を下げ そのまま入口の脇に立った








シュリは無言のまま、ガルシアの数メートル手前まで進んだが
そこでピタリと足を止めた 



「もっと側に来い」
ガルシアは手に空のグラスを取ると、シュリの方へと向ける


「酌をしろ」






自分の父よりも年上と思われるガルシア
妃も亡くなったばかりで、世継ぎの子も居ないという

家族と言える者が誰も居ないこの巨大な石の城で たった独り・・・ 


ラウの話を聞いた時は、このガルシアにわずかな哀れみさえ感じた



だが、再びこうして その顔を見、その声を聞くと
この男が 自分の国に、そして自分の家族に、民に、
銃を向けたという事実が どうしても許せなかった



それ以上 側に寄る気になれず、シュリは立ち止まったまま
じっとガルシアを睨み続けた







「シュリ、聞こえないのか! さっさとしろ!」

黙ったまま動こうとしないシュリに、ガルシアは苛立ちの声を上げる




「今日からワシがお前の父王だ
 父に逆らう事は絶対に許さん!
 さあ、跪き(ひざまづき) 酒をつげ

 逆らえば、どうなるか・・・ わかっているのだろうな?!
 出来ぬと言うなら お前の弟をここへ連れて来て
 代わりに酌をさせてもよいのだぞ!」



それだけ怒鳴ると、ガルシアは 側にあった酒瓶を握り
グイと差し出した






「クッ・・・・ 卑劣な・・・・・」
 

だが従うしかなかった






シュリはガルシアの前まで行くと ゆっくりとその足元に跪き、
差し出された酒瓶を受け取った



唇を噛んで、それをガルシアの持つグラスへと傾ける



朱の酒が静かにグラスを満たしていく






「そうだ、それで良いんだ
 最初から大人しくそうしていろ、いちいち言わせるな」

ガルシアは薄く嗤う(わらう)と注がれた酒を一気に煽り(あおり) 
空になったグラスを トンとテーブルに置いた


そして今度は自らが そのグラスへ 酒をなみなみと注ぎ
「今度は お前が飲め」  と、シュリに差し出した






華燭の城 - 18 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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