0-story

18禁 BL小説です。主に拷問・凌辱等ハード系。 こういう小説に興味の無い方、嫌悪感がある方はご遠慮ください。サイトマップより一気読み出来ます

華燭の城 - 16

「ラウ・・・? 
 ガルシアの部屋へ行くんじゃないのか?
 居室は真っ直ぐだと・・・・」


「いえ、こちらへ」



振り向きもせず先を進むラウを 不思議に思いながらも後を追い
しばらく進むと、正面にはまた 大きな両開きの黒い鉄扉が見えていた



縁には見事な銀細工が施されてはいるが
ひどく頑丈で重そうなその鉄製の漆黒の扉は
今までのきらびやかさとは正反対の
ズッシリと重く暗い、陰鬱とする雰囲気を漂わせていた


その扉の放つ気の暗さに、シュリは思わず眉をひそめ 足を止める

自身の心臓を否応(いやおう)なしに押さえ付けられるような嫌な圧迫感
その感覚に無意識の防衛本能が働き
シュリは自分の胸に手を当て、拳を握り締めていた





だがラウは、慣れているのかそんなシュリに構う事なく
扉をノックし、声を掛ける
するとそれは、中からゆっくりと押し開けられていった



奥に続くのは電灯ではなく 
蝋燭が壁にポツポツと並ぶ ほの暗い廊下
真紅の絨毯も無くなり、石畳様の床になる

その先は まだ数十メートルも続き、正面にはまた 次の扉が見えていた




「また扉・・・・
 どうしてこんなに扉ばかり・・・」




怪訝そうなシュリの問いを余所に ラウが口を開いた



「シュリ様、あの突き当たりの部屋で 陛下がお待ちです
 これからは度々・・・・
 陛下がシュリ様を あちらへお呼びになられると思いますが
 この扉だけは 今の様に扉番によって開けられます

 普段は私がこうやってお供致しますが
 もし、私が居ない時は ご自分で声を掛けてください
 深夜、ここは少し暗くなりますので迷われない様に」
 


「深夜・・・?」

聞き返したが シンと静まり返る薄暗い廊下で
その返事は戻って来なかった







たった今、黒い扉を内側から押し開けた二人の若い男は
それぞれが廊下の左右に分かれて立ち、
ただ黙って真っ直ぐに、その鼻先10センチ程の距離で何もない扉に
直立不動に向かっている

服装も 二人揃って全身が黒づくめで
その息づかいさえも聞こえはしない


まるで黒い扉に・・・・ 漆黒の暗闇に、
自ら溶け込もうとしているかの様で、
シュリ達の存在さえ、意識に置いている様子はない



その二人の余りにも異様な雰囲気から目が離せなくなり、
シュリは立ち止まったまま動けずにいた






「シュリ様、その二人は何も見ない、何も聞かない、何も話さない
 ただの人形とでも思ってください」


それだけ言うと、シュリを促す様に
ラウは再び奥の扉に向かって歩き始めた




「人形・・・・?  って・・・・・」

その答えも 勿論返っては来なかった






「こちらでございます」

ラウが扉をノックすると中から 「入れ」 と、あのガルシアの声がした






華燭の城 - 17 に続く
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プロフィール

凛

Author:凛
BL・MLを日々妄想してる腐女子

しかもかなりハード目が好きな壊れかけ

SM・拷問等の酷い描写が苦手な方は、ご遠慮ください

1作目 『刻印』
2作目 『華燭(かしょく)の城』 
完結しました。
ブログタイトル下のマップより全話読んで頂けます。
『刻印』の簡単な解説はこちら から


まだまだ初心者故、描写の至らない点
設定の矛盾は笑って見てください 

読みやすく・・と思っているので、長編小説ですが、各回短く、短文、1日1回UP予定です


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